児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

おもしろ科学質問箱

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 25」

ドライアイスというのは、空気にもふくまれる気体の二酸化炭素(炭酸ガス)に大きな圧力をかけてちぢめ、冷やして作った固体の二酸化炭素です。ドライアイスの温度は、とても冷たくて、マイナス78.5度以下です。水がこおる0度よりずっと低いので、ドライアイスをつかむときは、ハシでつまむか、手袋をしないと凍傷をおこしてしまうので、注意しましょう。

ドライアイスをコップの中の水に入れると、ブクブクあわが出て、けむりのようなものがコップからあふれ出てきます。このあわは二酸化炭素で、とても冷たいドライアイスが水から熱をうばって、気体になってしまうためです。白いけむりのようにみえるのは、空気中にある水蒸気がドライアイスに冷やされて、小さな氷(固体)や水(液体)のつぶになり、これが雲のようなけむりにみえるためです。

氷(固体)は、熱をもらうと水(液体)になり、さらに熱をもらうと水蒸気(気体)になります。これを物質の三態(3つの姿)といいます。固体から液体になるのを「液化」といい、液体が気体になるのを「気化」とか「蒸発」するといいますが、ドライアイスは特別な物質で、固体から液体にならず、固体からいきなり気体になります。この特別な気化を「昇華」といいます。ドライアイスが、アイスクリームの箱の中にいれられたり、魚や肉など腐りやすいのを冷凍して、遠くまで運ぶのに利用されているのは、この特性を生かしたものです。

ドライアイスを使ったおもしろい実験を子どもにみせてあげましょう。空気の入っていない風船にドライアイスのかけらを少し入れて、口をとじます。しばらくすると、風船はどんどんふくらんできます。これは、ドライアイスが二酸化炭素にかわるとき、その体積が750倍に増える現象です。大きくなりすぎて、風船を破裂させないように気をつけてください。


「8月6日にあった主なできごと」

1660年 ベラスケス死去…スペイン絵画の黄金時代を築いた17世紀を代表する巨匠ベラスケスが亡くなりました。

1881年 フレミング誕生…青かびからとりだした物質が大きな殺菌力をもつことを偶然に発見し、ペニシリンと命名して世界の医学者を驚かせたフレミングが生まれました。

1945年 広島に原爆投下される…アメリカ空軍B29爆撃機が、人類史上はじめて原子爆弾を広島市に投下しました。爆心地から半径500m以内の人々はほとんどが即死、2km以内の建物は全壊、爆発とそののちの火災で、市内95000戸の9割が灰となりました。市民およそ31万人のうち、罹災者は17万人をこえ、死者および行方不明者92000人以上、重軽傷者123000人以上と、日本占領軍アメリカ総司令部(GHQ)は翌年発表しましたが、じっさいの死者は1945末までに14万人をこえていたといわれます。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 24」

ご飯や牛乳は白、トマトは赤、カレーは黄色など、食べたり飲んだりしたものはいろいろな色をしているのに、ウンチとして出てくるときは、いつも同じように茶色なのはどうしてなのでしょう。子どもたちが不思議に思うことのひとつです。

私たちが生きていけるのは、口から食べものや飲みものをとりこんでいるからです。でも、それだけでは十分ではありません。そんな飲食物を、身体が利用できるようにするのが「消化」の役割です。

消化とは、飲食物を作っている大きい分子を、身体の中にとりこめるような小さい分子に変えることで、デンプンはショ糖に、脂肪はグリセリンに、タンパク質はアミノ酸にかえる仕事です。

口から食道を通って胃に入った食べものは、胃からだされるペプシンという消化酵素を含む胃液の働きでドロドロの液体にされますが、消化の大半はここで終えます。ドロドロになった液体は、胃の下にある幽門という弁を通って、4~5mもある長い管である小腸へ移します。小腸のはじめの部分は十二指腸といわれています。小腸では、腸液や膵(すい)液、胆のうから出てくる「胆汁」などの消化液で、食べものをさらにドロドロにします。やがて小腸の壁から血液やリンパ液へ吸収されて、身体に必要なエネルギーの源になります。

小腸の中で栄養分を吸収されたあとの残りかすは、長さ約1mの大腸へおくられ、ここで水分が吸収され、残りかすはかたまって、おしりの穴である肛門から、ウンチとして排出されるのです。

さて、そのウンチが茶色い理由ですが、これには肝臓から出される「胆汁」と深いつながりがあります。血液が赤いのは、赤血球という赤いつぶつぶがたんさんあるためですが、赤血球には寿命があって、死んでしまった赤血球は血液とともに肝臓に運ばれ、胆汁といっしょに小腸の中にすてられます。この胆汁のビリルビンという色素の一部は「ウロビリン」となり、これが黄色をしています。食べものの残りかすの半分以上は、腸の中に住んでいた細菌とはがれおちた腸の膜で、これらと「ウロビリン」がまじって、ウンチが茶色っぽくなるというわけです。

食べものの入り口である口から、出口の肛門までおよそ9mもあります。食べものにとっては、24~72時間、長い長い「消化」の旅です。なお、あのくさいにおいは、腸の中に住んでいる細菌が食べものを分解するときのガス(イオウ化合物)が原因で、おならがくさいのもそのためです。


「7月30日にあった主なできごと」

1502年 宗祇死去…室町時代の連歌師で、和歌の西行、俳句の松尾芭蕉とともに漂泊の人といわれる宗祇が亡くなりました。

1863年 フォード誕生…流れ作業による自動車の大量生産に成功し「世界の自動車王」といわれる実業家フォードが生まれました。

1898年 ビスマルク死去…プロイセン王の右腕として鉄血政策を推進し、1871年ドイツ統一の立役者となったビスマルクが亡くなりました。

1911年 明治天皇死去…王政復古をなしとげ、近代国家の形を整えた明治天皇が亡くなり、大正天皇が即位しました。

1947年 幸田露伴死去…『五重塔』などを著し、尾崎紅葉とともに「紅露時代」と呼ばれる時代を築いた作家幸田露伴が亡くなりました。

1965年 谷崎潤一郎死去……『細雪』『春琴抄』『痴人の愛』などの小説や『源氏物語』現代語訳を著した作家の谷崎潤一郎が亡くなりました。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 23」

イチゴ、トマト、スイカ、メロンなど、野菜(やさい)なのか果物(くだもの)なのか、はっきりわからないものがあります。どちらなのでしょう? 結論からいいますと、はっきり区別があるわけではありません。それでは、野菜といっても果物といってもいいのかというと、そうでもありません。野菜と果物の分類には、次のようないくつかの基準があるためです。

「その1」草木の実を食べるのが果物、それ以外は野菜
 
国語辞典の多くはこのように書かれています。したがって、イチゴ、トマト、スイカ、メロンは草や木など植物の実ですから、すべて果物ということになります。キュウリ、ナス、エンドウ、カボチャも実を食べます。でも、これらは果物というより野菜がふさわしいでしょう。

「その2」野菜はいろいろな部分を食べるのに対し、果物は実だけを食べる
 
ダイコンは根や葉、ゴボウは根、キャベツやレタスは葉を食べるので、野菜というのはよくわかります。

「その3」茎やつるなどの草本性(木にならない)植物を「野菜」、樹木になるものを「果物」

行政上の分類だそうです。それなら、スイカ、メロン、バナナは草だから野菜かな? 自治体などの統計では、スイカやメロンは野菜になったり果物になったりしています。

「その4」おかずは野菜、デザートは果物

トマトはサラダに入れたり、ご飯のおかずにもしますが、デザートにも使われます。イチゴ、スイカ、メロンはデザートといってよさそうですね。

「その5」野菜は一年生か二年生(1年か2年で世代を終える)の草、果物は多年生の木になる実
 
この分類ですと、スイカ、メロン、イチゴ、バナナは野菜となります。

野菜に分けるか果物に分けるかは、国や地域によっても違いがあります。英語でも、野菜は「ベジタブル(vegetables)」、果物は「フルーツ(furuits) 」といいわけていますが、分類のしかたはわが国と似たようなもので、厳密な基準はなさそうです。


「7月24日にあった主なできごと」

1802年 デュマ誕生…フランスの作家で、『モンテクリスト伯』『三銃士』などを著したアレクサンドル・デュマが生まれました。

1876年 ウェブスター誕生…『足ながおじさん』を著したアメリカの女流作家ジーン・ウェブスターが生まれました。

1886年 谷崎潤一郎誕生…『細雪』『春琴抄』『痴人の愛』などの小説や『源氏物語』現代語訳を著した作家の谷崎潤一郎が生まれました。

1927年 芥川龍之介死去…『杜子春』『蜘蛛の糸』 『鼻』『河童』などの短編小説を著した大正時代を代表する作家芥川龍之介が、36歳の若さで自殺しました。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 22」

唾液(だえき=つば)というのは、だ液腺から口のなかにでてくる液のことです。ばくぜんと出ているようですが、左右の耳の前と、舌の下、下あごのあたりの4か所にだ液腺があります。人はだ液を、1日に1~1.5リットルだし、一生のあいだに、およそ2万5千リットルも、だ液をだします。

耳の前にあるだ液腺は、水分の多いだ液を大量に出して、おもに食べものをうすめてしめらせる役目をし、下あご周辺の2つのだ液腺は、食べものをなめらかにする働きをします。そのため、水気の多い食べもののときは、下あごのほうのだ液腺が活発にはたらき、水気の少ない食べもののときは、耳の前のだ液腺が水分を活発に出すというように、役割に応じて、だ液腺からの量をうまく自動調節しています。

だ液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、デンプンに作用してその分子をこわして、消化しやすいようにマルトース(麦芽糖)にかえるはたらきをします。そのほか、口の中の粘膜を保護したり、洗浄、殺菌などの働きもしています。

しめった食物を食べる動物はほとんどだ液を出さず、魚にはだ液腺がないので、だ液を出しません。いっぽう、穀物や草を食べる動物は、だ液腺がとくべつに発達しています。たとえば牛は、なまの草を食べているときのだ液は1日におよそ50リットルに対し、干し草を食べているときのだ液は、1日におよそ200リットルにものぼるそうです。いつも、よだれをたらしているのは、そのせいなのだそうです。


「7月18日にあった主なできごと」

1572年 室町幕府滅亡…応仁の乱後、室町幕府は世の中を治める力を失っていましたが、第15代将軍足利義昭が、織田信長に京都を追放されたことで、およそ230年続いた室町幕府が亡びました。

1952年 大賀ハス開花…植物学者の大賀一郎博士は、千葉市にある弥生時代の遺跡から見つけた2000年も前のハスの実を発芽させ、ついに花を咲かせました。「大賀ハス」と名づけられ、全国各地で今も花を咲かせています。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 21」

わたしたちが生きていくのに、なくてはならないのが空気です。でも、空気は見ることも、味わうことも、においをかぐこともできません。風は空気の流れですから、風がふいているときは、感じることができます。空気はちゃんとした物質なので、温度により、固体・液体・気体になります。地表で、水が氷点下で固体(氷)、0度~100度で液体、100度以上で気体(水蒸気)になるように、空気は、マイナス219度以下で固体、マイナス219~190度で液体、マイナス190度以上で気体になるそうです。私たちが吸っている空気は気体のため、形や大きさがありません。

空気は、よく調べるといくつかの気体がまじってできています。窒素(ちっそ)が78%、酸素(さんそ)が21%で、99%がこの2つでできていて、この割合はいつでも同じです。残りの1%に、二酸化炭素(炭酸ガス)と水蒸気、希少ガスといわれるヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトンなどのガスがふくまれています。

地球のまわりには、つつみこむように空気が取りまいていて、「大気」とよばれています。大気は地球の表面からなん10kmまで広がっていて、飛行機に乗ったり、高い山に登ったりすると大気は少なくなり、5500mで地表の半分、2万mで1/20、100kmでほぼゼロになります。ですから、広い宇宙は、空気がまったくないと思ってまちがいありません。大気があると太陽の光を反射して、青空になったり、くもったりいろいろと変化しますが、宇宙はいつもまっ暗なままです。

大気が地球から離れて飛んでいかないのは、地球に引力があるためで、空気は物質ですから重さがあります。地面のあたりでは、空気の重さは1cm四方あたり、およそ1gあります。だから、人の手のひらには、およそ50kg、おとな一人分の重さをささえていることになります。でも、ちっとも重く感じないのは、下からも同じ力でおしあげてくれて、つりあっているためです。


「7月9日にあった主なできごと」

1854年 日章旗を船印に決定…徳川幕府は、「日の丸」を日本船の印と決定しました。やがてこれが慣習化されるようになり、正式に国旗となったのは1999年「国旗国歌法」の公布以降です。

1922年 森鷗外死去…『舞姫』『山椒太夫』『高瀬舟』など明治・大正期に活躍した文学者 森鷗外が亡くなりました。

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