児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

おもしろ科学質問箱

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 27」

火は、光と熱を発してものが燃えることです。ものが燃えることを、科学では「燃焼(ねんしょう)」といいます。燃焼にはいろいろな種類がありますが、どの燃焼も、空気中の酸素がもえる物質と結びつくことによっておきます。物質と酸素が結びつくことを酸化といい、この酸化反応(化合)が急激にすすむと熱のために温度が高まり、物質は赤く光ったり、明るい炎が出たりします。これが、私たちが感じる「火」の正体です。火は物質ではなく、物質と酸素が反応して熱と光を出している「現象」といってよいでしょう。

自動車のエンジンの中でも燃焼がおこっています。ガソリンが酸素と化合するのですが、燃焼がとても急速にすすむために、燃えるといわず「爆発」といいます。また、おなじ酸化反応でも、鉄がさびる場合のように、低温でゆっくりと起こる酸化も、燃焼とはいいません。また、ゆっくりと酸化がすすむうち、その熱が外へ逃げ出せないために熱がたまって温度があがり、ついに炎がでることがあります。これが自然発火です。油をふいたあとのボロキレを、密閉した場所に積んでおいたりすると、燃焼がおこることがあるので、気をつけましょう。

燃焼に必要なものは、 �@ 酸化反応を促す「熱」があること �A 酸素と結びつく燃えるもの(燃料)があること �B 酸化反応をおこす「酸素」があること 以上の3つです。これを火の3要素といって、このうちの一つでも奪うことができれば、消火することが可能となります。

「酸素」は、私たちをとりまく空気中に21%含まれているのでしたね。燃焼がおきると、空気中の酸素が燃料の炭素と結びついて、二酸化炭素(炭酸ガス)ができます。

私たちの身体の中でも、ある燃焼がおこって熱とエネルギーを生みだしています。そのために呼吸により酸素を吸収し、燃焼させたあとの炭酸ガスを、呼吸で外へはきだしているのです。


「10月10日にあった主なできごと」

1911年 辛亥革命…中国の清に対し、湖北省の武昌で兵士による反乱(辛亥革命)がおこりました。これがきっとかけとなり、翌年1月に古代から続いた君主制が廃止され、孫文を臨時大総統とする共和制国家「中華民国」が南京に成立しました。

1964年 東京オリンピック開催…第18回オリンピックが、東京・国立競技場で開会式が行われ、この日から15日間、94の国と地域から選ばれた5558人の選手が競いあいました。日本は、重量挙げ、体操男子、レスリング、柔道、女子バレーなどで過去最高の金16、銀5、銅6のメダルを獲得、国民の多くはテレビに釘付けとなりました。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 29」

晴れた日に、夜空の星をみると数かぎりないほど見えます。でも、肉眼でみえる星の数(6等星)にはかぎりがあって、世界じゅうに行ってみえる数は6千ほどで、そのうち日本からはみえない南にある星が1/4ほどあります。

いまは性能のよい望遠鏡があるので、それにカメラをつけて写真にとると、なん10億個もの星の写真がとれるそうです。そのほとんどは、恒星といって、「太陽」のように燃えている星です。

わたしたちの住んでいる「地球」は、太陽のまわりを回っている「惑星」で、太陽に近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星なので、これを「太陽系」といっています。太陽系には「月」のように地球をまわっている星もあります。このように、惑星をまわっている星を「衛星」といって、太陽系にはおよそ40あります。おそらく、夜空に光っている星のまわりにも惑星や衛星があるはずですが、そういう星は、恒星の反射をうけているだけなので、ほとんど写真にはうつりません。

太陽系がはいっているのは「銀河系」という大きな星の集まりで、太陽のような恒星が、2000億個あるといわれています。宇宙にはさらに、銀河系のようなおおきな星の集まりが、数千個もあるようです。

なお、2003年にオーストラリアのシドニーで開かれた国際天文学連合の会議で、宇宙には7×10の22乗個(7のうしろに0が22個)の星があると発表しました。こんなにあれば、わたしたちの地球のような環境にある星もまた、たくさんあることはまちがいありません。


「9月20日にあった主なできごと」

1806年 喜多川歌麿死去…江戸時代に活躍した「美人画」浮世絵師の喜多川歌麿が亡くなりました。

1943年 鈴木梅太郎死去…ビタミンB1が脚気の治療に効果があることをつきとめ、糠から「オリザニン」を取りだすことに成功し、脚気の不安から人びとを救った農芸化学者の鈴木梅太郎が亡くなりました。

1945年 墨ぬり教科書…敗戦後のこの日、文部省は新しい教科書の印刷が間に合わないため、戦時中につくられた教科書で、軍国主義的内容を削除するように通達しました。そのため先生は、生徒に削除する部分を墨でぬりつぶさせました。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 28」

大むかしから、世界じゅうの人々が、さまざまに並ぶ夜空の星をながめながら、いくつかの星のグループに名前をつけたのが星座のはじまりです。いま私たちが呼んでいる星座の名は、古代バビロニア人が、動物や神話に出てくる女王や英雄の名にして呼んでいたのを、古代ギリシャ人が多くを受けつぎ、150年ごろにアフリカ北部アレキサンドリアの天文学者プトレマイオス(トレミー)が、48個にまとめあげました。でも、それだけでは空全体のをおおいつくしたわけでなく、あいたところがたくさんありました。

その後、後世の学者たちは少しずつ星座をおぎなって、南半球しかみえない星などだんだん数をふやしていき、88星座に区分しました。日本全体を都道府県にわけ、どの町や村もどこかに属しているように、どの星もどこか一つの星座に属すようになっています。そして、古くから知られていた星座は、境目が不規則で曲線になっていたのもあったことから、1930年に国際天文学会が会議をひらき、境界線をきちんと統一し、どれも直線となるようにしました。

その88星座は、五十音順に並べると、つぎのとおりです。

アンドロメダ座・いっかくじゅう座・いて座・いるか座・インディアン座・うお座・うさぎ座・うしかい座・うみへび座・エリダヌス座・おうし座・おおいぬ座・おおかみ座・おおぐま座・おとめ座・おひつじ座・オリオン座・がか座・カシオペヤ座・かじき座・かに座・かみのけ座・カメレオン座・からす座・かんむり座・きょしちょう座・ぎょしゃ座・きりん座・くじゃく座・くじら座・ケフェウス座・ケンタウルス座・けんびきょう座・こいぬ座・こうま座・こぎつね座・こぐま座・こじし座・コップ座・こと座・コンパス座・さいだん座・さそり座・さんかく座・しし座・じょうぎ座・たて座・ちょうこくぐ座・ちょうこくしつ座・つる座・テーブルさん座・てんびん座・とかげ座・とけい座・とびうお座・とも座・はえ座・はくちょう座・はちぶんぎ座・はと座・ふうちょう座・ふたご座・ペガスス座・へび座・へびつかい座・ヘルクレス座・ペルセウス座・ほ座・ぼうえんきょう座・ほうおう座・ポンプ座・みずがめ座・みずへび座・みなみじゅうじ座・みなみのうお座・みなみのかんむり座・みなみのさんかく座・や座・やぎ座・やまねこ座・らしんばん座・りゅう座・りゅうこつ座・りょうけん座・レチクル座・ろ座・ろくぶんぎ座・わし座。

市販されている「星座早見盤」を手に、日時と時間を見ながら、星空を見るのは楽しいものです。でも、載っているのは恒星だけで、大きく見える金星、火星、木星などの惑星は載っていないので注意しましょう。


「9月12日にあった主なできごと」

1571年 延暦寺の焼き討ち…織田信長は、比叡山延暦寺を攻め堂塔を焼き払い、僧徒らを皆殺しにしました。領地をめぐる確執から、近江の浅井氏、越前の朝倉氏の軍勢を延暦寺が受け入れたこと、延暦寺が広大な寺領を誇り、大勢の僧兵をかかえて信長に反抗的だったのが原因でした。

1821年 塙保己一死去…「群書類従」という、わが国有史以来の文献のうち価値ある研究資料3373点を25部門に分類した叢書を著した、盲目の国学者の塙保己一が亡くなりました。

1872年 新橋─横浜間に鉄道が開通…新橋と横浜をむすぶ約29kmでわが国初の鉄道が開通、この日明治天皇を乗せた祝賀列車が走りました。翌日から旅客や貨物の輸送がはじまり、これまで1日かかったところを53分に短縮しました。上り下り共毎日8往復、料金は1円42銭5厘、75銭、37銭5厘の3階級でした。

1940年 ラスコーの壁画発見…フランスの子ども4人が遊んでいるうち偶然に発見。洞窟の側面と天井面には、たくさんの馬や山羊、野牛、鹿などの絵があり、旧石器時代後期(1万5000年ほど前)のクロマニョン人によって描かれたものと推定されています。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 27」

身のまわりにあるすべてのもの、動物や植物などの生きもの、家などの建物、水や空気など、数千万種類という世の中のすべての物質は、ひとつ以上の元素が、小さな部品となって化合(化学的に組み合わされる)したり、まじりあったりしてできています。でも、これまでに知られている元素はわずか118種類で、自然界にあるのは90種類ほどといわれています。

元素は、ただ1種類の「原子」でできている物質で、「原子」は陽子と中性子でできた原子核と、そのまわりをまわる電子でできています。また、「陽子」(電子も同じ数)の数の違いで性格が異なるため、それぞれの元素には名前がつけられています。

地球上にある元素を多い順に並べると、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、水素、チタン、塩素、マンガン、リン、炭素、硫黄(いおう)、窒素、フッ素というふうになります。よく名前を聞く、バリウム19番目、ニッケル24番目、銅25番目、タングステン26番目、スズ30番目、亜鉛31番目、鉛36番目、ヨウ素64番目、水銀65番目、キュリー夫妻によって発見されたラジウムは84番目になります。

以前に紹介した「空気」は、窒素が78%、酸素が21%で、残りの1%がアルゴン、ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノンなど貴(希)ガスといわれる元素と、二酸化炭素(炭素と酸素の化合物)や水蒸気(水素と酸素の化合物である水が気化したもの)が加わっています。

私たちの生活や産業の発展を支えているのも元素で、たとえば炭素は、重要なエネルギーである石炭や石油など化石燃料を作り出していますし、鉄はさまざまな器具や建物の土台などに使われています。イリジウムとかガリウムなど、最近話題になっているレアメタルは、電子部品としてパソコンやテレビ、携帯電話などに使われています。

19世紀のなかばすぎから、科学者たちは、発見された元素に「原子番号」をつけ、「周期表」というものを作るようになりました。原子番号というのは、その元素をつくっている原子が、「陽子」と「電子」をいくつもっているかを示す数で、水素は1つずつ持っているので、周期表の「1」番はじめにおかれています。2つもっているヘリウムは原子番号「2」、8つ持っている酸素は「8」となります。

古くから知られた元素は、金「79」、銀「47」、銅「29」、鉄「26」、炭素「6」、イオウ「16」などで、近代になって発見された元素には、メンデレビウム「101」(メンデレーエフ=周期表の原型を創った人)、アインスタイニウム「99」(相対性原理を発見したアインシュタイン)、フランシウム「87」(発見としたフランス人科学者)など、人の名や、国の名にちなんだ名前がつけられています。

2004年に、日本の理化学研究所が発見した元素ウンウントリウム「113」は、まだ仮の名で、近く日本にふさわしい名がつくだろうといわれています。


「9月4日にあった主なできごと」

1943年 猛獣薬殺命令…太平洋戦争中、上野動物園の猛獣が空襲で檻から逃げ出すのを防ぐため、27頭の猛獣すべてを薬殺する命令が下され、この日慰霊祭が行われました。

1965年 シュバイツァー死去…アフリカの赤道直下の国ガボンのランバレネにおいて、生涯を原住民への医療などに捧げたドイツの神学者・医師のシュバイツァーが亡くなりました。

1994年 関西国際空港開港…大阪・泉州沖の人工島に、関西国際空港が開港しました。世界初となる本格的な海上空港で、わが国初の24時間運用空港となりました。

たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 26」

雷は、光った瞬間にドカン、バリバリという激しい音をたてて落ちます。それを離れたところで聞くと、ゴロゴロという音が、あとから聞こえてきます。

光は、1秒間に30万km、地球を7まわり半もまわるほど速く進みます。ですから、10kmも離れたところで雷が落ちたとしても、落ちた瞬間に光は見えます。ところが、音は1秒間におよそ340mしか進みません。10kmは10000mですから、10000m÷340m=34 という計算で、34秒後に聞こえます。

そのため、雷が光った瞬間から数をかぞえ、たとえば10秒後にゴロゴロという音が聞こえたら、340m×10秒=3400m、3.4km 離れたところに雷が落ちたことがわかります。それが、3秒後に聞こえたら、「1kmくらいのところに落ちた。近いぞ、気をつけろ」ということがわかるわけです。稲光がしてから音が聞こえるまでの秒数×340=距離(m) と覚えておきましょう。

打ち上げ花火を見ていると、花火があがったすこし後から、音が聞こえてくるのも同じ理由です。

でも、これは空気中だからで、水の中では、音は1秒間に1500m、空気中の4.4倍もの速さで伝わります。お風呂の中で立って2つの石たたいてきこえるのと、もぐって同じ石をたたいてみると、水の中での速さがわかります。だから、水中と、水上で音楽に合わせて演技をするシンクロナイズスイミングでは、水中では演技を少し遅らせなくてはならないそうです。


「8月26日にあった主なできごと」

1743年 ラボアジエ誕生…従来の化学理論を次々と正し、実験で証明して「近代化学の父」と称されるフランスのラボアジエが生まれました。

1789年 フランス人権宣言の採択…フランス革命で、バスティーユ牢獄の襲撃やその後の動乱が落ち着いたこの日、国民議会は憲法の前文にあたる「人間と市民の権利宣言」(人間宣言)を採択しました。アメリカの独立宣言を範としたこの宣言は17条からなり、権利の平等、人間が当然の権利として持つ自由、主権在民、思想・言論の自由、所有権、安全、圧政に対する抵抗権の確認などの原則が示されています。この民主主義の考え方は、新しい市民社会の原理となりました。

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