児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

心の子育て論

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第14回目。

● わがままな子に育てるには

子どもは3、4歳にもなると、いろいろなことを手伝いたがります。食事の準備、あとかたづけ、おつかいでも「あなたは、そんなことをしなくてもいいの」と言い聞かせ、手伝わせないようにします。もし、手伝わせて失敗でもしたら「だからいったでしょ」「できもしないのに、でしゃばったことするんじゃないの」と、しかってやりましょう。子どもは、人の喜ぶことなどに、手を貸さない人間になってくれます。自分のことだけを考え、人のことなどに無関心な、利己心の強い子にもなります。また、人の喜びを素直に受けとめることのできない人間にもなってくれます。

○ 自分の人生を大切にさせたいなら

子どもに「もっと自分を大切にしなさい」ということがあります。でも、子どもにその真意が伝わっているでしょうか。「自分を大切に」というのは、「かけがえのない自分の人生をしっかり生きよ」「可能性にむかって勇ましく立ちむかえ」ということでしょう。でも、子どもは「冒険などして、けがでもしないように」「親の言う通りにしていれば安全」というように解釈していることがよくあります。自分を大切にすることは、自分を甘やかすことではないことをしっかり教えなくてはなりません。自分の可能性に生きることを知ることは、他人の可能性を尊重する心にもつながり、自分と同じように他人も大切にする心を育むからです。

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第13回目。

● 子どもの思考を型にはめてしまいたいなら

子どもの話や意見が、親の考えと少しでも違っているときは「バカなことを、言うんじゃありません」「あんたは、いったい何を考えてるの」「そんなことしか考えられないの?」などと、言ってあげましょう。いつも子どもあつかいにして、親の考えだけを押しつけることです。子どもは自分の意見を捨てて、親の気に入ることだけを話すようになってくれます。自由に豊かに考えることもやめてくれます。

○ 先生が不満で、子どもが学校へいきたがらない

親が学校へ行って先生に会い「うちの子が、先生に叱られたのを気にして、学校へ行きたがらないのですが」と、率直に相談するのが最善でしょう。しかし、先生をなじりに行くことだけは絶対に慎まなくてはなりません。親は、子どもが先生に叱られた事情を正確に知りえない場合が少なくないからです。したがって、子どものいうことだけを真にうけて、家で子どもといっしょになって先生の悪口を言うのは、親として失格です。子ども可愛さとはいえ、これでは子どもをますます先生ぎらいにしてしまいます。また、多くの場合、先生に叱られた子ども自身は、自分にも悪い点があったことに気づいているにもかかわらず、それを正当化させることにもなってしまいます。

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第12回目。

● 子どもの情操を片寄らせたいなら

子どもが通知表をもらってきて、図工、体育、音楽などの成績はあがっていても、国語、算数、理科、社会の成績がさがっていたら「ダメじゃないの」としかってあげます。子どもが「図工や音楽は上がっているのに」と言ったら、「そんなものどうでもいいの。国語や算数が大事でしょ」と言い聞かせることです。図工や音楽の成績があがっていてもほめてやってはいけません。図画にたくさん○をもらっても、同じです。それより「国語や算数はどうなの?」と問いつめます。子どもは「国語や算数、理科、社会は大切だけど、図工や体育や音楽はどうでもいいのだ」と思うようになってくれます。そして、進学に役立つ知識だけ追い求めて、芸術などは愛さない、心にうるおいのない人間になってくれます。

○ 親から見て、短所のある子どもには……

「あんたは、ほんとにグズね」「のろまだね」「あわてんぼうだな」「ほんとに、おしゃべりなんだから」「おせっかい」「きまぐれやさんだな」……このような言葉で、わが子をなじる親が少なくありません。しかしこれは、まちがっています。グズも、あわてんぼうも、おしゃべりも、すべて親の態度と家庭の雰囲気を映し出しているものであり、子どもを責める前に、親自身が反省しなければなりません。生まれたときから、グズで、おしゃべりで、きまぐれで、おせっかいな子なんか一人もいないのですから。

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第11回目。

● 父親ぎらいにさせたいなら

母親が、子どもの前で、夫の悪口をいうだけではまだ序の口です。父親が子どもを叱ろうとしたら、母親はいつも「いけないお父さんね。お母さんのところへいらっしゃい」と言います。子どもが、少しいたずらするたびに「お父さんにしかられますよ」「ひどい目にあわされますよ」ということです。子どもは、次第に父から離れていってくれます。

○ 学校の参観日に、何を見てくるか

子どもが手をあげて答える姿、教室に貼ってある作品など、わが子の勉強ぶりだけを熱心に見てくる親が多いようです。しかし、いちばん大切なのは、集団の中、全体の中にいるわが子の姿をよく観察してくること。家では活発なのに、集団の中では人に従ってばかり、逆に家ではおとなしいのに、集団の中では強い自我を発揮しているといった例が少なくありません。一般的に、親は家庭の中でのわが子しか見ていませんが、どんな子でも、集団の中では違った面を見せているものです。しかし、参観日に見た子どもの姿に驚いたとしても、あとで小言をいえば、そののち、参観日だけは取りつくろうようになってしまいます。小言をいうより、「この子はほんとうは家でも、あんなふうにしたいのではないか」「家でのしつけに、この子をゆがめてしまっているものはないのか」などと、反省してみることこそ大切です。なお、この参観日のあと、学校や先生、クラスの子たち、参観日に来ていた親たちの悪口をいうことは、禁物です。

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明日より、年末年始の休暇に入ります。
新年は5日からスタートする予定です。
皆さま、良いお年を !

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第10回目。

● 自分のしたことを隠す子にしたいなら
子どもが外から帰ってきて、なにか失敗したことをつげるたびに、「なぜ、そんなバカなことをしたの」と、叱ってやりましょう。失敗の原因など、子どもといっしょに考えてやったりしてはいけません。また、子どもが楽しそうに話をしているときにも、ちょっとでもよくないことは、片はしから小言をいいます。子どもが話をしようとしたら「あとで、あとで」「どうせ、ろくな話じゃないでしょ」「いま、あんたの話なんか聞いてるひまないの」などと、言ってあげましょう。子どもはいつのまにか、親には何も話をしないようになってくれます。ひそかに、隠しごとを楽しむようにもなってくれます。

○ 子どもに、けいこごとに行かせたいなら
けいこごとは、その子どもにとって、まず楽しいものであることが第1で、親がわが子のけいこの上達ばかり期待しすぎないことです。したがって、先生を選ぶときも、基本的には、おとなが考えるよい先生よりも、子どもにとってのよい先生、つまり子どもが好きで、子どもの心身の発達なども心得ている先生を求めることが大切でしょう。それから、子ども自身がまず健康であること、子どもの遊びの時間を犠牲にしないこと、親もわが子のけいこごとに鼻をかけないことです。親が鼻にかけると、子どもはそれを自慢するようになります。これでは、けいこごとが上達したとしても、子どもの人間形成には、むしろマイナスだということを肝に銘じておかなくてはなりません。

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