児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

せかい伝記図書館

● 歴史のなかに生きる意味を認識させることができる
人間はだれでも、歴史のなかに生きている。逆にいえば、人間はすべて、歴史をつくりながら生きているのである。ところが、戦後の日本人の多くが、日本のおぞましい過去の歴史を否定するあまり、歴史とかかわりあって生きることを忘れすぎている。この 「せかい伝記図書館」 に登場する人物で、歴史のなかに生きなかった人などひとりもいない。人類の歴史の奔流のなかに生きたからこそ、歴史に名をとどめたのだ。この 「せかい伝記図書館」 をとおして、一人ひとりの人間が、歴史をつくりながら生きることの大きな意味も、認識させてあげてもらいたい。子どもたちの生き方に、きっと厚みが加わるはずである。

● 自然に歴史への教養も深めることができる
小学校から中学、高校へと進学するにつれて、日本史、世界史を学ぶようになる。ところが、その教育方法の基本になっているのは、相も変わらず、年代や事件をおぼえる暗記主義だ。これでは、歴史への興味が、根本的なところでわくはずがない。この 「せかい伝記図書館」 では、歴史上の人物を語ることをとおして、その人が生きた時代も明らかにされている。したがって、巻を追って伝記を読みすすめるうちに、いつのまにか、歴史の流れをも読みとることができる。たとえば、日本の歴史については、日本の国のおこり、古代の朝廷のすがた、武士のおこり、幕府のおこり、源平争乱の全容、鎖国のはじまり、明治維新のおこり、それに学問や芸術 (俳諧、書画、彫刻、茶道、能、人形浄瑠璃、歌舞伎他)などのおこりをも、自然に知ることができる。しかも、たとえ子ども向きの伝記とはいっても、歴史的な事実については、どのような文献にも負けないほどの考証がなされている。この 「せかい伝記図書館」 によって子どもたちに、歴史的な教養を身につけさせてもらいたい。

● 親子の対話と家族の和を生みだすことができる
せかい伝記図書館」(36巻)には、およそ100名の伝記を収録した。そして、登場するすべての伝記はそれぞれ14ページ分としてコンパクトにまとめられている。したがって、どんなに忙しい両親でも、1日に15分程度の時間を見つけてくれれば、1人の伝記を読むことができる。子どもたちに読ませるだけでなく、両親にも読んでもらい、家族ぐるみで読後感を語りあうようにしたい。子どもたちの思考や感動が深まるだけでなく、1人の伝記をとおして、1冊の伝記をとおして、親子の対話と家族の和が生まれるはずである。従来の長い伝記では、なかなかこれが果せなかったが、この 「せかい伝記図書館」 では、どんな家庭でも実現可能である。

● 自分の人生を子どもたち自身に選ばせることができる
「自分の生きる道は自分で見つけ主体的に生きていく」 これが、人間のもっとも正しい生き方だろう。この 「せかい伝記図書館」 をとおして、子どもたちにまず、人間にはこんなにもさまざまな生き方がある、ということを認識させてあげてほしい。そして、その認識のなかから、自分の生きる道は自分で見つける芽をめばえさせてあげたい。自分の生きたい道をさがし得ない子どもに、人生の夢などもてるはずはない。校内暴力などが起こるのも、青少年に自分の人生への夢がないからではなかろうか。というよりも、おとなたちが、青少年の夢をもぎとってしまっているといった方がよいのかもしれない。自分の人生を自分で見つけて、自分の意志で歩むからこそ、そこに自分の行為への責任が生まれてくる。この 「せかい伝記図書館」 によって、夢のある人生、自分で責任ある人生を、選択させてあげたいものである。



伝記セット
いずみ書房」が創業後に刊行した、ポケット絵本シリーズ第1期「せかい童話図書館」(40巻)、第2期「こども科学図書館」(40巻)、第3期「子どもワールド図書館」(38巻)につづく第4弾は、1982年に刊行した第4期「せかい伝記図書館」(36巻・別巻3)だった。



企画を立ち上げてから丸3年、もっとも長い時間と労力をつぎこんだシリーズといえるかもしれない。おかげで、今もたくさんの人に受け入れていただき、ここ2、3年は「いずみ通販こどもカタログ」の一番人気を維持し続けている。混沌とした世の中だけに、歴史に名を連ねた人物の生きざまを見直すことにより、子どもたちに生きる指針を提示したいという親の願いがあるのだろう。



この伝記全集は本編が36巻、詳しい構成は「いずみ書房のホームページ」オンラインブックの「せかい伝記図書館」にアクセスしてください。現在、約100名収録の「伝記」のうち60名ほどの内容が読めるようになっています。36巻に約100名、それぞれ14ページを使って記述しています。収録人物はこれだけでなく、「伝記」としてとりあげた最重要人物と同時代に生きた重要人物310名ほどを「小伝」として見開き2ページに紹介しました。



さらに、別巻1「世界人名事典」別巻2「日本人名事典」として、小中高の教科書に登場する人名をそれぞれ1000名、計2000名を200字程度で簡潔に紹介しました。これだけあれば、歴史的な人物に関しては困らないようにしようという意図からです。



次回より、さまざまな観点から、このシリーズの特徴を綴ってみることにしよう。



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