児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2016年版 こんな日

今年も、昨年に続き、1月1日から12月31日まで「2021年版 今日はこんな日」とし、毎日発信する予定です。ご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。


● 今日(1月1日)の主なできごと

646年 「大化改新の詔」発布……孝徳天皇と中大兄皇子(のちの天智天皇)の下で、新たな政治の方針を示した。

1873年 太陽暦の実施……わが国が太陽暦を開始した日。明治5年12月2日の翌日が明治6年1月1日に改められ、現在に至っている。

1946年 昭和天皇「人間宣言」……昭和天皇が、戦後最初の年頭詔書で、自己の神格や日本民族の優越性を否定する「人間宣言」を出した。


● 今日の主な記念日・恒例日

元日/新年の幕開けの日/新年のはじめを祝う国民の祝日……1948年7月公布・施行の祝日法によって制定。

元旦……「旦」は「日の出・朝」の意味で、「元旦」とは1月1日の朝のこと。

初詣……年が明けてから、初めて神社仏閣に参拝すること。氏神様やその年の恵方(何事をするにも最も良いとされる方角)の社寺にお参りをし、その年の無事と平安を祈る。

鉄腕アトムの日……1963年のこの日、フジテレビで初の国産アニメ『鉄腕アトム』のテレビ放映が開始され、大ヒットした。

少年法施行の日……前年7月15日に公布された「少年法」が施行されたことから、1949年のこの日、法務省刑事局が実施。

神戸港記念日……1868年のこの日(旧暦1867年12月7日)、神戸港が外国船の停泊地として開港した記念日。神戸港は、横浜港と並ぶ日本の二大国際貿易港で、神戸市発展の原動力となった。


● 今日生まれた人

BC711年 神武天皇……初代天皇といわれる神話・伝説上の人物。即位前は神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)といい、2月11日に即位したとされることで、戦前は、「紀元節」という祝祭日だった。

574年 聖徳太子……推古天皇の摂政。「冠位十二階」「十七条憲法」などを定める。

1394年 一休宗純……室町時代の臨済宗の禅僧・漢詩人。江戸時代に作られた「一休とんち話」のモデル。

1769年 高田屋嘉兵衞……江戸時代後期の廻船業者・海商。国後島・択捉島間の航路の開拓、箱館の発展に貢献。

1820年 清水次郎長……幕末から明治期の侠客・実業家。浪曲や講談・映画で「海道一の大親分」として取り上げられ人気を博す。

1827年 ジョン(中浜)万次郎……漁師として無人島「鳥島」に遭難して米船に救われ、11年後に帰国。幕末から明治期に日米の架け橋として通訳・教師などで活躍。

1863年 クーベルタン……フランスの体育指導者。近代オリンピック提唱者。

1883年 鳩山一郎……大正・昭和期の政治家。 第52~54代首相。日ソ国交回復を実現。

1886年 木下利玄……明治・大正期の歌人。

1896年 衣笠貞之助……大正・昭和期の俳優・映画監督・脚本家。代表作『地獄門』(第7回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞)『十字路』『雪之丞変化』など。

1900年 杉原千畝……昭和期の外交官。リトアニア日本領事代行の時、外務省の訓令に反し、ナチスに迫害された難民に大量の通過ビザを発給、約6千人の避難民を救った。


● 今日亡くなった人

1041年 藤原公任……平安時代中期の公卿・歌人。小倉百人一首「滝の音はたえて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」の作者で、三十六歌仙の一人。

1894年 ヘルツ……ドイツの物理学者。電磁波の存在を実証。周波数の単位 Hz(ヘルツ)の名の由来。

1948年 今村明恒……大正・昭和期の地震学者。関東大震災などを予知した研究者として知られる。

1975年 荻野久作……大正・昭和期の産婦人科医。「荻野式受胎調節法」考案。

1997年 福本和也……昭和・平成期の推理作家。代表作『航空検察官』『殺意の墜落』『成田空港殺人事件』など。

1999年 高屋窓秋……昭和・平成期の俳人。昭和初期の「新興俳句運動」に大きな影響。

2015年 西川俊男……昭和・平成期の実業家。「ユニー」創業。


● 今日(12月28日)の主なできごと

1180年 興福寺焼き討ち……平清盛は、5男重衡に命じ興福寺を焼き討ちした。火は隣の東大寺にも燃え移り、大仏殿をはじめ貴重な宝物が焼失した。同年4月、源頼政が反乱をおこした際、興福寺の僧兵が加担したことに対する報復だった。

1682年 天和(てんな)の大火……江戸で大火災がおき、3500名もの人が焼死した。当時16歳だった八百屋の「お七」一家も焼け出されて吉祥寺に避難したとき、お七は寺の小姓と恋仲になった。火事がおこれば、また小姓にあえるかも知れないと、寺小姓に会いたい一心であちこちに放火したことで、お七は火あぶりの刑になった。この話はのちに、井原西鶴がとりあげ、浄瑠璃や歌舞伎の題材になって有名になったことで、この大火は「お七火事」ともよばれている。


● 今日の主な記念日・恒例日

官公庁御用納め/仕事納め……1873年から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、28日が仕事納めとなる。また、多くの民間企業でもこの日が仕事納めとなる。通常は12月28日であるが、土・日曜日の場合は直前の金曜日となる。

シネマトグラフの日……1895年のこの日、フランスのパリでリュミエール兄弟が発明した世界初の映画であるシネマトグラフで、初の商業公開が行われたことにちなむ記念日。

その他の記念日・恒例日……煤(すす)払い・ディスクジョッキーの日・身体検査の日など。


● 今日生まれた人

1822年 佐野常民……明治期の政治家。「日本赤十字社」創立。

1904年 堀辰雄……昭和期の小説家。代表作『聖家族』『風立ちぬ』『かげろふの日記』『菜穂子』など。

1934年 石原裕次郎……昭和期の俳優・歌手。代表作『太陽の季節』『狂った果実』『嵐を呼ぶ男』 (映画)『太陽にほえろ!』『大都会』『西部警察』各シリーズ(テレビ)『夜霧よ今夜も有難う』『恋の町札幌』(歌)など。


● 今日亡くなった人

1937年 ラヴェル……フランスの作曲家。代表作『ボレロ』『ダフニスとクロエ』など。

1974年 三島海雲……大正・昭和期の実業家。「カルピス」創業。

1981年 横溝正史……昭和期の推理小説家。代表作『犬神家の一族』『八つ墓村』『本陣殺人事件』など。

2010年 高峰秀子……昭和期の映画女優・エッセイスト。代表出演作『カルメン故郷に帰る』『二十四の瞳』『浮雲』など。


● 過去のマイブログ「12月28日」のテーマ

2012年 「おもしろ古典落語」100回目 『尻餅(しりもち)』
「ねぇー、おまえさん、おまえさんってば」「なんだよ」「なんだよって、もうすぐお正月がくるんだよ」「むこうが勝手にくるんだい、こっちが呼んだわけじゃねぇや」「よくもまぁ、そんな気楽なことがいってられるね。あたしが針仕事してるっていうのに、なんだと思ってるんだい。子どものものを繕うったって、みんなご近所の子どものものだよ。うちの子のものなんて、まるでありゃしない。せめてお正月には、親の気持ちとして、一枚でも買ってやりたいじゃないか。それなのに……。

2007年  [おもしろ民話集 27] 出かせぎ下男とおかしな約束
むかしあるところに、何でもテキパキとやるタイプの兄と、おっとりとした性格の弟の兄弟がいました。家は貧しく、ふたりいっしょだと暮していけないので、ひとりが出かせぎをして、かせいだお金を家に送ろうということにしました。まず、兄さんがある村の金持ちの家に行き、下男として雇ってくれないかと頼みました。すると、金持ちは、こんなことをいいました。「雇ってあげてもいいよ。ただし、最初のカッコウが鳴く春までは、必ず働くと約束してもらいたい。その間に……。

2006年 父親ぎらいの子、参観日をきらう子
「父親ぎらいにさせたいなら」━━ 母親が、子どもの前で、夫の悪口をいうだけではまだ序の口です。父親が子どもを叱ろうとしたら、母親はいつも「いけないお父さんね。お母さんのところへいらっしゃい」と言います。子どもが、少しいたずらするたびに「お父さんにしかられますよ」「ひどい目にあわされますよ」ということです。子どもは、次第に父親から離れていってくれます……。


* 今年も、ご愛読ありがとうございました。皆さま良いお年をお迎えください。
  なお、新年からは毎日、「今日はこんな日」をお届けする予定ですので、ご期待ください。


● 今日(12月27日)の主なできごと

1923年 虎ノ門事件……この日、無政府主義者の難波大助が皇太子(後の昭和天皇)の乗る車に発砲。現行犯逮捕の上に大逆罪が適用され、翌年死刑となる。


● 今日の主な記念日・恒例日

浅草仲見世記念日……1885年のこの日、東京浅草の「仲見世」が新装開業し、煉瓦作りの新店舗139店が開店した。1923年の関東大震災で倒壊したが、鉄筋の建物として再建。

ピーターパンの日……1904年のこの日、イギリスの劇作家ジェームス・バリーの童話劇『ピーターパン』がロンドンで初演されたことにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

1571年 ケプラー……ドイツの天文学者。惑星の軌道と運動に関する「ケプラーの法則」を唱える。

1758年 松平定信……江戸時代中・後期の白河藩主・江戸幕府老中。第11代将軍徳川家斉のもとで「寛政の改革」実施。

1780年 頼山陽……江戸時代中・後期の漢学者・歴史家。代表著作『日本楽府』『日本外史』など。

1822年 パスツール……フランスの細菌学者・化学者。狂犬病ワクチンを初めて人体に接種。「近代微生物学の開祖」

1867年 鈴木三郎助……明治・大正・昭和期の実業家。「味の素」創業。

1876年 大谷光瑞(鏡如)……明治・大正・昭和期の僧侶・探検家。西本願寺22代法主、中央アジア探検家。

1898年 浅沼稲次郎……昭和期の政治家。社会党委員長・書記長歴任。「人間機関車」


● 今日亡くなった人

966年 小野道風……平安時代中期の公卿・能書家。和様書道の基礎を築く。

1834年 チャールズ・ラム……イギリスの随筆家・詩人。代表作『シェイクスピア物語』。

1923年 エッフェル……フランスの工学者・建築家。「エッフェル塔」設計。

1969年 大谷竹次郎……明治・大正・昭和期の実業家・演劇興行主。「松竹」創業。

1987年 椋鳩十……昭和期の児童文学者。代表作『片耳の大鹿』『大空に生きる』『マヤの一生』『大造じいさんとガン』など。


● 過去のマイブログ「12月27日」のテーマ

2013年 「おもしろ古典落語」137回目 『御慶(ぎょけい)1・年末編』
江戸っ子のあいだに富くじという、宝くじのようなのが流行った時代がありました。一攫(いっかく)千金をねらう欲の皮のつっぱった町人も多く、夫婦げんかの絶えない家もずいぶんありました。長屋の八五郎夫婦もそんな家のひとつでして……。「どうするんだい、おまえさん。暮れの28日だというのに、仕事もしないでぶらぶらして、やれ、ゆうべこんな夢をみたからどうだとか、のんきなこといわないでおくれ……。

2012年 「カブキ」 を世界に広めた大谷竹次郎
双子の兄・白井松次郎とともに「松竹」を創業し、日本の興業界をリードした実業家の大谷竹次郎(おおたに たけじろう)が、1969年に亡くなった日です。1877年京都の興業師の子として生れた大谷竹次郎は、幼いころから、双子の兄松次郎と芝居小屋で育つうち、母が経営をまかされていた小屋の売店を手伝うようになりました。1895年に、父が新京極「阪井座」の出資者になると、竹次郎はその代理として……。

2011年 「日本のシートン」 椋鳩十
児童向動物文学の傑作をたくさん著わした作家の椋鳩十(むく はとじゅう)が、1987年に亡くなった日です。1905年、長野県南部・喬木村の牧場主の家に生れた椋鳩十(本名・久保田彦穂)は、少年の頃から父親に連れられて近くの山へ狩りにでかけたり、猟師たちからさまざまな話を聞くうち、大自然の中を生きる動物たちへの関心が高まりました。旧飯田中学をへて法政大学に入学したころから、詩や小説を書きはじめ、卒業後に鹿児島・種子島にある……。

2010年 日本式書道を確立した小野道風
平安時代中期に活躍した書道家で、それまでの中国的な書風から脱皮して、和様(日本式)書道の基礎を築いた小野道風が、966年に亡くなった日です。ある日、道風が、ふと柳の下を見ると、1匹のカエルが、たれさがった枝に飛びつこうとしていました。カエルは、飛びあがっては落ち、落ちては飛びあがりました。失敗しても失敗しても、あきらめません。そして、しだいに高く飛べるようになったと思うと……。

2007年 武家の歴史 「日本外史」 を著した頼山陽
江戸時代の後期、第11代将軍徳川家斉が幕府をおさめていたころの学者・歴史家として、源平時代から徳川にいたる武家700年の歴史を綴った 「日本外史」 を著し、詩人・書家としても活躍した頼山陽が、1780年に生まれた日です。山陽は、大坂(大阪)で生まれ、安芸国(広島県)で少年時代をすごしました。父も祖父も伯父も学問をこのみ、母も、文芸にしたしむ人でした。このめぐまれた環境に育った山陽は……。

2006年 隠しごとをする子、おけいこごとを自慢する子
「自分のしたことを隠す子にしたいなら」━━ 子どもが外から帰ってきて、なにか失敗したことをつげるたびに、「なぜ、そんなバカなことをしたの」と、叱ってやりましょう。失敗の原因など、子どもといっしょに考えてやったりしてはいけません。また、子どもが楽しそうに話をしているときにも、ちょっとでもよくないことは、片はしから小言をいいます。子どもが話をしようとしたら「あとで、あとで」「どうせ、ろくな話じゃないでしょ」「いま、あんたの話なんか聞いてるひまないの……。


● 今日(12月26日)の主なできごと

939年 「藤原純友の乱」始まる……伊予国(愛媛県)の役人で、日振島を根じろとする海賊の藤原純友が、この日、朝廷に対し反乱を開始した。瀬戸内の海賊であることを朝廷に報告しようとした役人を殺害したのが反乱のきっかけで、朝廷は純友に官位を与えて鎮めようとするものの失敗。その後、朝廷は鎮圧軍を何回か送り、2年後に鎮圧。「藤原純友の乱」は、ほぼ同時期に起きた、関東での「平将門の乱」とともに「承平天慶の乱」と総称されている。


● 今日の主な記念日・恒例日

プロ野球誕生の日/ジャイアンツの日……1934年のこの日、アメリカのプロ野球と対戦するため、日本初のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部(読売巨人軍の前身)が正式に誕生したことにちなむ記念日。

雪印の日……1938年のこの日、物理学者の中谷宇吉郎が人工的に雪の結晶を作ることに成功したことにちなんで制定。


● 今日生まれた人

1542年 徳川家康……安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。江戸幕府初代将軍。

1835年 五代友厚……明治期の実業家。大阪経済界の重鎮の一人。

1843年 片岡健吉……幕末から明治期の政治家。自由民権運動家。

1862年 岡倉天心……明治期の美術評論家・美術史家・詩人・教育家。

1888年 菊池寛……明治・大正・昭和期の小説家・実業家。代表作『屋上の狂人』『父帰る』『恩讐の彼方に』など。「文芸春秋社」創業、芥川賞・直木賞創設。

1891年 ヘンリー・ミラー……アメリカの小説家。代表作『北回帰線』『南回帰線』など。

1897年 上原正吉……昭和期の実業家・政治家。「大正製薬」3代目社長。

1927年 藤沢周平……昭和・平成期の小説家。代表作『暗殺の年輪』『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』など。


● 今日亡くなった人

1890年 シュリーマン……ドイツの考古学者・実業家。トロイア遺跡を発堀。

1960年 和辻哲郎……昭和期の倫理学者。代表作『古寺巡礼』『風土』など。

1972年 トルーマン……アメリカの政治家。第33代米大統領。


● 過去のマイブログ「12月26日」のテーマ

2014年  「倫理学」 を体系化した和辻哲郎
『古寺巡礼』『風土』『倫理学』など多数の書を著した哲学者の和辻哲郎(わつじ てつろう)が、1960年に亡くなった日です。1889年、今の兵庫県姫路市に医師の子に生まれた和辻哲郎は、旧制姫路中学時代から文学や芸術に関心をいだきはじめ、第一高校を経て東京帝国大学哲学科に入学後は、谷崎潤一郎らと耽美的な小説や戯曲をさかんに書きました。同大学院に進学すると本格的に哲学に取り組み……。

2013年 「原爆投下」とトルーマン
第33代アメリカ合衆国大統領で、日本へ原子爆弾を投下して第2次世界大戦を終結させ、戦後は冷戦外交をおこなったトルーマンが、1972年に亡くなった日です。1884年、ミズーリ州ラマーの農家に生まれたハリー・トルーマンは、6歳の時ミズーリ州インディペンデンスに移り住み地元の高校を卒業、カンザスシティ州の銀行や新聞社の事務をしながら夜間の法律学校へ通い、1906年に父親のあとをついで農業に……。

2012年  [おもしろ民話集 67] 大みそかのたき火
昔、ある山里の村に貧しい若夫婦と、おばあさんの3人が住んでいました。ある年のおおみそかに、おばあさんは若いお嫁さんに「明日から、新しい年になる。これからは、あんたが囲炉裏(いろり)の火を絶やさないように、気をつけておくれ。もしその火が消えれば、あんたはこの家にいられなくなるからね」と、いいました。そのころは、家の囲炉裏の火を絶やさないようにするのは、その家の主婦の大切な仕事……。

2011年 夢を掘り当てたシュリーマン
ホメロスが紀元前800年ころに書いたといわれる 「イリアス」 「オデュッセイア」 に出てくる伝説の都市トロヤが、実在することを発掘によって証明したドイツの考古学者で実業家のシュリーマンが、1890年に亡くなった日です。1822年、プロイセン(ドイツ)北部のシュべェリン近郊で、貧しい牧師の家に生まれたハインリヒ・シュリーマンは、8歳のとき父からプレゼントされた『子どものための世界史』のトロヤ落城の挿絵に魅せられ……。

2008年 芥川賞・直木賞を生んだ菊池寛
『屋上の狂人』『父帰る』『恩讐の彼方に』『真珠夫人』などを著した小説家、劇作家、ジャーナリスト、文芸春秋社を創設した実業家でもある菊池寛(きくち かん)が、1888年に生まれた日です。小説や戯曲を書くだけではなく、出版社をおこし、文学賞をつくり、おおくの文学者たちを育てて文壇の大御所とよばれるようになった菊池寛は、四国の高松で生まれました。菊池家は祖父の代までは高松藩につかえた学者の家がらでしたが、寛の父は、小学校の事務員をしていました……。

2007年 心のこもった語りかけは、100回の 「ダメ」 に勝る
母親が子どもを叱るとき、「何やってるの」 「早くしなさい」 「そんなことじゃダメでしょ」 「勉強しなきゃダメじゃないの」 などと、どなっていることが多いようです。実をいうと、この叱り方にはほとんど効果がありません。子どもは 「はーい」 と返事だけはしても、母親の言葉は頭の上を素通りさせておしまいです。そのうえ、かげで 「うちの母親はうるさい」 と、子どもにいわせることになってしまいます。母親がわが子へ言葉をかけるとき、言葉を投げかけるのではなく……。

2006年 兄弟愛のない子、物を粗末にする子
「兄弟愛の乏しい子にしたかったら」━━ 子どもへの接しかたに差をつけることです。たとえば同じことをさせたとき、一人にはほめ、もうひとりにはけなします。他人の前で「上の子はちゃんとしてるのに、この子はダメなんですよ」などと言ってあげましょう。兄弟ゲンカをして、ひとりが泣いてきたときは、けんかの原因を問いただすことはやめ、泣いてきた子だけをかばって、なぐさめます。いつも、どちらかの子のほうが悪いことに……。


● 今日(12月22日)の主なできごと

1572年 三方が原の戦い……甲斐の武田信玄は、三方が原(浜松市付近)で、徳川家康・織田信長軍と戦い、勝利をおさめた。家康の生涯で唯一の完敗した戦といわれている。

1885年 伊藤博文初代内閣総理大臣……明治政府は、太政大臣制を廃止して内閣制度を開始し、初代の内閣総理大臣に伊藤博文が就任した。


● 今日の主な記念日・恒例日

改正民法公布記念日……1947年のこの日、「民法」の第4編と第5編を全面改正する改正法が公布された。この改正により、男女平等が認められ、家父長制の家族制度が廃止され、戸籍は夫婦単位となった。

労働組合法制定記念日……1945年のこの日、「労働組合法」が公布された。「労働組合法」は、労働者の団結権・団体交渉権・団体行動権等の保障について定めた法律で、「労働基準法」「労働関係調整法」とともに「労働3法」と呼ばれている。


● 今日生まれた人

598年 太宗(李世民)……中国・唐の第2代皇帝で、「貞観の治」という唐王朝の基礎を築く善政を行った中国史上最高の名君の一人。

1847年 東郷平八郎……明治・大正期の海軍軍人。日清・日露戦争の勝利に大きな貢献。

1858年 プッチーニ……イタリアの作曲家。代表作『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』『トスカ』など。


● 今日亡くなった人

702年 持統天皇……飛鳥時代の天武天皇皇后・第41代天皇。

1880年 エリオット……イギリスの小説家。『アダム・ビード』『サイラス・マーナー』『ミドルマーチ』など。

1937年 ケロッグ……アメリカの政治家。国務長官歴任。「不戦条約」締結に尽力。

1943年 ビアトリクス・ポター……イギリスの絵本作家。代表作『ピーターラビット』シリーズ。


● 過去のマイブログ「12月22日」のテーマ

2015年 「飛鳥時代の女帝」 持統天皇
第41代天皇として律令国家の確立に努め、白鳳文化の発展に尽くした女帝の持統天皇(じとうてんのう)が、702年に亡くなった日です。645年、のちに天智天皇となる中大兄皇子の次女として、「大化の改新」開始の年に生まれた持統は、657年13歳のときに、叔父の大海人皇子(のちの天武天皇)に嫁ぎました。大海人は天智天皇の皇太子の地位につきましたが、天智の晩年に意思の疎通を欠き、671年に朝廷を去って吉野山に入ったため、持統もこれに従いました……。

2014年 「不戦条約」 とケロッグ
第一次世界大戦後、フランスから「米仏間の戦争放棄」の提案を受け、日本を含む15か国による「不戦条約」につなげたアメリカの政治家ケロッグが、1937年に亡くなった日です。1856年、ニューヨーク州ポツダムに生まれたフランク・ケロッグは、9歳のときミネソタ州に移住し、農場で働きながら法律の勉強をして20歳で弁護士資格をとり、1877年同州のロチェスター市で弁護士を開業。同市の法律顧問を務めるなど、弁護士としてかなりの成功をおさめました……。

2011年 「おもしろ古典落語」54回目 『ねこの災難(さいなん)』
めっぽう酒好きな熊五郎。朝湯から帰って一杯やりたいと思っても、先立つものがありません。「たまの休みだというのに、なんとかして飲めねぇかな」「あら、熊さん帰ってたの?」「ああ、お隣りのおかみさん。おや、お皿にみごとな鯛をお持ちですね」「鯛ったって頭だけよ。うちの猫が病気をしちゃってね、知り合いが病気見舞いにって鯛をくれたんで、やわらかいとこを猫にたべさせて、頭と尻尾が残ったから、いま、捨てにいくところよ」「捨てる? もったいないねぇ……。

2010年 「東洋のネルソン」 東郷平八郎
日露戦争の日本海海戦を指揮し、ロシア艦隊を破ったことで国民的な尊敬を集めた東郷平八郎が、1847年に生まれた日です。薩摩藩(鹿児島県)の下級武士の子として生まれた東郷は、幼いころから厳しく育てられ、剣法や砲術などを学びました。1863年の「薩英戦争」のとき、はじめて実戦に参加し、3年後に藩の海軍方に入りました。1868~69年の「戊辰戦争」では、軍艦「春日」に士官として乗りこみ、新潟や函館に転戦して阿波沖海戦、箱館戦争などで活躍。明治政府の海軍士官となって……。

2009年 初の内閣総理大臣・伊藤博文
今日12月22日は、明治政府が1885年、これまでの太政大臣制を廃止して、内閣制度を開始した日です。初代の内閣総理大臣に伊藤博文が就任、日本ではじめての内閣が発足しました。明治維新によって、徳川幕府が幕を閉じ、1868年に明治新政府ができました。でも、内閣制というものはなく、太政大臣制といって太政大臣、左大臣、右大臣の3名の大臣をおき、実際に政治を動かすのは「参議」でした。この参議には、明治維新で功績のあった薩長土肥(薩摩藩・長州藩・土佐藩・肥前藩)の人たちで……。

2008年 団地の 「階段読み聞かせ」
知人から、おもしろい「読み聞かせ」の話を聞きました。砂場・スベリ台・木馬などがある団地内の遊び場は、午後3時ごろになると、幼児と母親でいっぱいになります。子どもたちを見守りながら、母親たちは井戸端会議ならぬ「砂場端会議」です。「あんなふうにして過ごしてしまうのは、もったいない」と感じたのでしょう。ひとりのお母さんが、砂場へ絵本を2冊持って行き、子どもをしばらく砂場で遊ばせた後で「ねぇ、みんな、おもしろい絵本を読んであげようか」と……。

2006年 無駄づかいする子、自信のない子
「無駄遣いの習慣をつけさせたいなら」━━ わが子が小づかいを欲しがるたびに、いくらでもお金をあげることです。小づかいの額をきめてしまってはいけません。それから、子どもが小づかいを何に使おうと、けっして問いただしてはいけません。子どもはますます多くの小づかいをせびるようになります。やがて、それでも不足すれば、人から借金をすることを覚えてくれます。さらには、盗みをすることも覚えてくれます。ムダづかいをさせることは、子どもを非行に走らせる最短の道です……。

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