児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2021年01月

● 今日(1月11日)の主なできごと

708年 「和銅」に改元……武蔵国秩父郡から朝廷に銅が献上されたことを記念し、この日「和銅」に改元された。同年8月には、日本初の流通貨幣「和同開珎(わどうかいちん/わどうかいほう)」が鋳造・発行された。

1851年 太平天国の乱……清(中国)のキリスト教徒である洪秀全が「太平天国」を組織して反乱をおこした。4、5年後には数十万人もの兵力にふくれあがり、水陸両軍を編成するまでに至ったが、1864年に鎮圧された。


● 今日の主な記念日・恒例日

鏡開き……正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事。もともとは、武家社会の風習だったものが一般化しため、刃物で切るのは切腹を連想させるので、餅を手や木鎚で割ったり、砕いたりする上、「切る」という言葉をさけて「開く」という縁起の良い言葉を使っている。また、樽酒の蓋を割って開けることも「鏡開き」ということから、この日は「樽酒の日」記念日にもなっている。

蔵開き……商売をする家では、新年初めて蔵を開いて商売繁盛を祈る。

塩の日……1569年、武田信玄と交戦中の上杉謙信が、武田方の領民が今川氏によって塩を絶たれていることを知り、この日、越後の塩を送ったといわれている。この伝説が「敵に塩を送る」という言葉のもととなり、「塩の日」記念日として制定された。


● 今日生まれた人

1745年 伊能忠敬……江戸時代後期の地理学者・測量家。1800年から17年かけて全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成。

1755年 ハミルトン……アメリカの政治家・哲学者。アメリカ合衆国憲法を起草。

1888年 キーナン……アメリカの法律家。「極東国際軍事裁判(東京裁判)」の主席検察官。

1907年 山岡荘八……昭和期の小説家。代表作『徳川家康』『春の坂道』『伊達政宗』など。


● 今日亡くなった人

1881年 田中久重(田中儀右衞門)……幕末から明治期の発明家。田中製作所(東芝の前身)創業。「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」

1966年 ジャコメッティ……スイスの彫刻家・画家。針金のように長く引き伸ばされた人物彫刻で知られる。

1974年 山本有三……大正・昭和期の小説家・戯曲家。代表作『路傍の石』『女の一生』 『米百俵』 など。

1982年 堀越二郎……昭和期の航空機設計者。「零戦」設計。

1986年 上村一夫……昭和期の漫画家。代表作『修羅雪姫』『同棲時代』『悪魔のようなあいつ』など。

1991年 松山英太郎……昭和・平成期の俳優。『喜劇 駅前音頭』などの映画、『七人の孫』などのテレビドラマほか、若者向け情報番組『ヤング720』司会など。

1998年 矢代静一……昭和・平成期の劇作家・脚本家。代表作 「浮世絵師三部作」(写楽考・北斎漫画・淫乱斎英泉)『旗手たちの青春 あの頃の加藤道夫・三島由紀夫・芥川比呂志』など。

2005年 加藤卓男……昭和・平成期の陶芸家。ラスター彩、青釉、奈良三彩、ペルシア色絵、正倉院三彩などを再現。『やきもののシルクロード』などの著書。

2009年 福田繁雄……昭和・平成期のグラフィックデザイナー。代表作『手づくりの玩具』『福田繁雄のからくりデザイン』『視覚トリック』など。

2014年 淡路恵子……昭和・平成期の女優。『駅前シリーズ』などの映画、『男嫌い』などのテレビドラマほか、60年以上もの長期間活躍。


● 過去のマイブログ「1月11日」のテーマ1

2013年 「おもしろ古典落語」101回 『かつぎ屋(や)』
呉服屋の旦那は、度をこした縁起かつぎ屋です。目をさませば寝て見た夢を気に病み、朝茶に茶柱が立てばきげんを直し、歩きだして下駄の鼻緒が切れれば、そのまま外出をとりやめるほど。「凶は吉に返ると申します」と番頭にいわれれば、思い直して出かけますが、道でカラスが鳴いたのを聞くと、真っ青になるという具合です……。

2012年 「おもしろ古典落語」55回目 『浮世寝問(うきよねどい)』
「ご隠居さん、いるかい?」「八っつぁんか、相変わらず壮健で何よりだ」「あの、おもて通りの伊勢屋ですけどね」「何だ、唐突に?」「今晩、婚礼があります。『嫁入り』だって騒いでますけど、女が来るんだから、女入りとか、娘入りとかいえばいいのに、何だって、嫁入りなんです?」「男にも女にも目が二つずつある。合わせると4つの目、四目(嫁)入りだ……。

2011年 『スイスのロビンソン』 のウィース
このお話をこしらえたスイスの児童文学者で牧師のウィースが、1818年に生まれた日です。1742年、スイスのベルンに生まれたヨハン・ダビット・ウィースは、ベルン大学で神学と哲学を学んだのちに牧師となりました。長男ルドルフら4人の息子をもうけ、デフォーの『ロビンソン・クルーソー』をヒントに、自分の一家が同じような遭難をしたことを想定したお話『スイスのロビンソン』を書いて、息子たちに話して聞かせました……。

2008年 「セーターをぬぐとき、どうしてパチパチするの ?」  
[おもしろ科学質問箱 3]  どんな物(物質)も「原子」とよばれる小さな粒からできています。一つ一つの原子も、もっと小さな粒からできていて、その中にはプラスの電気をもった粒子(陽子)と、マイナスをもった粒子(電子)がたくさんあります。ほおっておくと、それらが平均してまじっているため、電気がないようにみえます。ところが、毛糸のセーターの下に化学せんいの下着をきていると、それをぬぐとき、くっついてパチパチ音がします。こういう現象を科学では、セーターと下着が「帯電した」といいます……。

2007年 わがままな子に育てるには
子どもは3、4歳にもなると、いろいろなことを手伝いたがります。食事の準備、あとかたづけ、おつかいでも「あなたは、そんなことをしなくてもいいの」と言い聞かせ、手伝わせないようにします。もし、手伝わせて失敗でもしたら「だからいったでしょ」「できもしないのに、でしゃばったことするんじゃないの」と、しかってやりましょう。子どもは、人の喜ぶことなどに、手を貸さない人間になってくれます……。

2006年 めんどりと むぎ
この話もイギリスの昔ばなしです。「働かざるもの食うべからず」ということわざがありますが、このテーマを幼児にもわかりやすく描いた物語です。このような教訓的なテーマは、とかく堅苦しい話になりがちですが、幼児に身近な動物と日常生活の実感を通して展開されているので、説得力があります。ある日、めんどりが、麦の落ち穂を拾います……。

● 今日(1月10日)の主なできごと

BC49年 「賽は投げられた」……古代ローマ期の政治家・軍人のカエサル(シーザー)は現在のフランス・ベルギーにあたる「ガリア」に遠征していたが、この日、元老院の命令を無視して、「賽は投げられた」と叫んでルビコン川を渡ってイタリアに侵入した。その後、イタリア半島を征圧してローマの支配者となる。
 
1863年 世界初の地下鉄……イギリスのロンドンに世界初の地下鉄が開業した。パディントンからファリンドン・ストリートまでの5.5kmで、当初は蒸気機関車だったため、車内に煙が入ってきたという。この地下鉄がメトロポリタン(「首都の」の意)だったため、他の国でも地下鉄を「メトロ」と呼ぶようになった。

1920年 国際連盟発足……この日、第一次世界大戦の反省から、初の国際平和機構「国際連盟」が発足し、日本を含む42か国が加盟した。しかし、アメリカが参加しなかったため、活動が制限されることとなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

110番の日……警察庁が1985年12月に制定し、翌1986年から全国の警察で、ダイヤル110番の有効・適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われた。警察への緊急電話はGHQの勧告で1948年10月から東京など8都市で行われたが、当初の番号は地域によってまちまちで、1954年から全国的に110番に統一された。

明太子の日……1949年のこの日、初めて福岡名産「からし明太子」が店頭販売を開始した記念日。

十日戎(えびす)……西日本を中心に、七福神の一柱である恵比寿様をまつる神社の祭礼。商売繁盛を願って多くの人々が参拝し、縁起物を飾った笹や熊手を授かる。前日の「宵戎」から翌日の「残り福」までの3日間行う神社も多い。

その他の記念日……かんぴょうの日・さんま寿司の日・糸引き納豆の日/糸の日など。


● 今日生まれた人

1871年 高山樗牛……明治期の小説家・評論家。代表作『滝口入道』(小説)『美的生活を論ず』(評論)など。

1871年 島村抱月……明治・大正期の評論家・新劇運動家・演出家。女優の松井須磨子とともに芸術座を結成。

1884年 山村暮鳥……大正期の詩人・児童文学作家。キリスト教系伝道師として布教をしながら象徴詩「聖三稜玻璃」などが話題に。

1908年 伴淳三郎……昭和期の喜劇俳優。「アジャパ―」は大流行。


● 今日亡くなった人

1709年 徳川綱吉……江戸幕府第5代将軍。「犬公方」

1778年 リンネ……スウェーデンの博物学者・動植物・鉱物の分類体系を築く。「分類学の父」

1922年 大隈重信……明治期の政治家。参議兼大蔵卿・外務大臣等を歴任し、第8・17代首相。東京専門学校(のちの早稲田大)創立。

1947年 織田作之助……昭和期の小説家。代表作『夫婦善哉』『青春の逆説』『土曜夫人』など。

1951年 仁科芳雄……大正・昭和期の原子物理学者。「日本現代物理学の父」

1971年 ココ・シャネル……20世紀を代表するフランスの服飾デザイナー。

1990年 栃錦(春日野親方)……昭和期の力士。第44代横綱。若乃花とともに1950年代の黄金期 「栃若時代」を築く。

2002年 田中一光……昭和・平成期のグラフィックデザイナー。代表作『自伝 われらデザインの時代』『デザインの前後左右』 『伝統と今日のデザイン』など。

2016年 竹田圭吾……昭和・平成期のジャーナリスト。『ニューズウィーク日本版』編集長(2001年~10年 )、『コメントする力』などの著書。


● 過去のマイブログ「1月10日」のテーマ

2014年  「無頼派作家」 織田作之助
『夫婦善哉』『世相』『競馬』などを著し、「無頼(ぶらい)派」として太宰治、坂口安吾らとともに人気を博した作家の織田作之助(おだ さくのすけ)が、1947年に亡くなった日です。1913年、仕出屋の子として大阪・天王寺に生まれた織田作之助は、幼いころに父親が商売に失敗したため、貧しい少年時代を送りました。成績は優秀で旧制大阪高津中学を経て、第三高校(京大教養学部の前身)に入学しますが……。

2013年  [おもしろ民話集 68]   鼻の上のどろぼう
むかしある寒い国に、夫婦二人で暮らしている家がありました。ご主人は長い冬にそなえて、おけにいっぱいバターをこしらえると、おかみさんにいいました。「さぁ、おいしいバターができあがったぞ。これで冬は安心してすごせるな。地下室に持って行って、おけをしまっておくれ」 いわれた通りおかみさんは、おけをよいしょとかかえると、地下室に運び、しっかりとおおいをかけて、しまいこみました……。

2012年 「植物分類の父」 リンネ
スウェーデンの植物学者のリンネが、1778年に亡くなった日です。1707年、スウェーデン南部スモーランドの小村に貧しい牧師の子として生まれたカール・リンネは、幼いころから花や植物採集が好きで、町の内科医から植物学の基礎を教わるうち、8歳のころには「小植物学者」とあだ名されるほどでした。働きながらルンド大学へ入り、1年後にはウプサラ大学へと移って医学を学び、植物学に熱中します。リンネの知識は大学長を驚かすほどで……。

2008年  早稲田大学の創始者 大隈重信
明治時代に参議・外相・首相などを歴任した政治家であり、東京専門学校(のちの早稲田大学)を創設させた大隈重信が、1922年に亡くなった日です。時代が明治になってまもないころ、長崎でキリスト教徒が、政府から迫害を受ける事件がおこりました。するとさっそく、イギリス公使のパークスが、政府に抗議をしてきました。このとき 「日本の内政問題に口を出すな」 と、つっぱねて、一歩もひけをとらずに論戦……。

2007年  子どもの思考を型にはめてしまいたいなら
子どもの話や意見が、親の考えと少しでも違っているときは「バカなことを、言うんじゃありません」「あんたは、いったい何を考えてるの」「そんなことしか考えられないの?」などと、言ってあげましょう。いつも子どもあつかいにして、親の考えだけを押しつけることです。子どもは自分の意見を捨てて、親の気に入ることだけを話すようになってくれます。自由に豊かに考えることもやめてくれます……。

2006年  3びきのやぎ
「レディバード図書館」 やさしい昔ばなし 3 より。この話は、小、中・大の3びきの野生ヤギと、魔物的な巨人トロルとの戦いをスピーディに語る北ヨーロッパに伝わる昔ばなしです。まず、小さいヤギが橋を渡ろうとすると、トロルが恐ろしい声で呼びかけます。このとき子どもたちは、小さいヤギといっしょになって、ハラハラしながら、トロルをみつめることでしょう。しかし、この小さなヤギは利口でした。トロルに、自分より大きくてふとっているヤギが後からくることを話して、うまく危機を脱します……。

● 今日(1月9日)の主なできごと

802年 坂上田村麻呂に胆沢城の築城命令……桓武天皇はこの日、征夷大将軍の坂上田村麻呂に、蝦夷の勢力を抑えるための城を、胆沢(今の岩手県奥州市)に築くよう命じた。田村麻呂の巧みな作戦は成功し、815年までには蝦夷をほぼ従わせ、この城に700人が駐屯するまでなって、朝廷の力は一気に東北にまで広がった。胆沢城は、およそ150年にもわたって東北の蝦夷地政府ともいうべき[鎮守府]として機能した。

1867年 明治天皇即位……前年末に孝明天皇が急死したため、わずか16歳の第二皇子の睦仁親王が、明治維新の激動の中、明治天皇として即位した。

1891年 不敬事件……3年間のアメリカ留学でキリスト教徒となった内村鑑三は、前年から第一高等中学校の講師として、この日講堂で挙行された教育勅語奉読式において、天皇親筆の署名に最敬礼をおこなわなかった。それが同僚・生徒などによって非難され、社会問題化した。

1905年 血の日曜日……ロシア帝国の首都サンクトペテルブルクの冬宮前広場で行われた労働者によるデモに対し、政府の兵士が発砲、2000人もの死傷者を出した。この日曜日におきた事件は、ロシア第1次革命の発端となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

風邪の日……1795年のこの日、「天下無双」といわれた大横綱の谷風梶之助が流感であっけなく亡くなった。そのため、流感のことは「谷風」と呼ばれていた。これにちなむ記念日。

とんちの日/クイズの日……とんちで有名な一休さん(一休宗純)から、「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合せで制定された。


● 今日生まれた人

1890年 チャペック……チェコの小説家・劇作家。代表作『人造人間(R.U.R.)』『虫の生活』『山椒魚戦争』など。

1908年 ボーヴォワール……フランスの小説家・評論家。代表作『第二の性』など。フェミニズム(性差別を廃止し女性の権利を拡張しようとする思想・運動)を指導。

1913年 ニクソン……アメリカ第37代大統領。「ウォーターゲート事件」で任期中に辞任した唯一の米大統領。


● 今日亡くなった人

1873年 ナポレオン3世(ルイ・ナポレオン) ……フランス第二帝政の皇帝。国内の産業革命を推進するも、普仏戦争に敗北。

1968年 円谷幸吉……昭和期のマラソン選手。東京五輪マラソンで3位となるものの、金メダルを宣言したメキシコ五輪を前に、重圧のため自殺。

1988年 宇野重吉……昭和期の俳優・演出家・映画監督。映画出演代表作『愛妻物語』『第五福竜丸』『金環蝕』など。

1998年 福井謙一……昭和・平成期の化学者(量子化学)。フロンティア軌道理論の提唱でノーベル化学賞受賞。

1999年 芦田伸介……昭和・平成期の俳優。『戦争と人間』などの映画、『七人の刑事』などのテレビドラマほか、50年以上もの長期間活躍。

2005年 小森和子……昭和・平成期の映画評論家。「小森のおばちゃま」の愛称。代表作『おばちゃまのモア・ベター人生論』『流れるままに、愛』『おばちゃまのシネマ人生80年』など。


● 過去のマイブログ「1月9日」のテーマ

2014年 「分子工学」 を世界に広めた福井謙一
1981年に日本初のノーベル化学賞を受賞した化学者・工学者の福井謙一(ふくい けんいち)が、1998年に亡くなった日です。1918年、工場経営者の子として奈良市に生まれた福井謙一は、昆虫の大好きな子として大阪市で少年時代を過ごしました。特にファーブルの『昆虫記』が好きで、ファーブルが化学者だったことから化学に興味を持ち、1938年京都帝国大学(現・京都大)工業化学科に入学、化学の理論的な研究をきわめ……。

2013年  帝政を復活させたナポレオン3世
ナポレオン1世の甥で、フランス第二帝政の皇帝となったナポレオン3世が、1873年に亡くなった日です。1808年、フランス皇帝ナポレオン1世の弟でオランダ王ルイの子として生まれたシャルル・ルイ・ナポレオン・ボナパルトは、1815年に叔父のナポレオン1世が没落したとき、母とともにスイスに逃れ、亡命生活のなかでも「皇帝の甥」としての自覚をもちながら育ちました。やがて陸軍士官学校を卒業後、砲兵士官となりました……。

2009年  大帝ともいわれた明治天皇
倒幕・攘夷派の象徴として、また近代国家日本の指導者として活躍した明治天皇が、1867年に即位した日です。明治天皇は、1852年に京都で生まれました。父は、孝明天皇、母は、朝廷につかえていた公卿の中山忠能の娘です。幼年時代の天皇は、からだが弱く、泣き虫でした。でも、5歳をすぎたころから身体をきたえ、1867年12月、孝明天皇の急死により16歳で天皇の位についたころには……。

2008年  [おもしろ民話集 28] 小僧の 「正夢」
むかしあるところに、殿様のところで働く若者がいました。いつも灰だらけになっているので 「灰ぼう」 とよばれていました。正月の2日、灰ぼうはとってもいい夢を見たので 「ああ、夕べの夢はよかったなぁ」 とつぶやきました。それを聞きつけた者が、殿様に伝えたところ、殿様は灰ぼうを呼んで、こういいました。「そんなにいい夢なら、どうだ、その夢をわしに売ってくれないか」 といったところ……。

2007年  心にうるおいのない子、短所がめだつ子
子どもが通知表をもらってきて、図工、体育、音楽などの成績はあがっていても、国語、算数、理科、社会の成績がさがっていたら「ダメじゃないの」としかってあげます。子どもが「図工や音楽は上がっているのに」と言ったら、「そんなものどうでもいいの。国語や算数が大事でしょ」と言い聞かせることです。図工や音楽の成績があがっていてもほめてやってはいけません……。

● 今日(1月8日)の主なできごと

1875年 義務教育の学齢……明治政府は義務教育の年齢を、満6歳から14歳と定めた。1872年の学制発布以来、小学校が次々に建てられてこの年に2万4千校となったものの、当時の就学率は35%程度だった。

1941年 戦陣訓……陸軍大臣の東条英機(のち太平洋戦争をおこしたときの首相)は、全陸軍将兵に「戦陣訓」を通達。この中に「生きて虜囚の辱(はじ)を受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」(捕虜となって生き恥をかくより、名誉の死を選べ)という言葉があり、多くの兵士に死を強いることになった。

1989年 昭和から平成に……前日「昭和天皇」の死去により、政府はすぐに閣議を開き、新元号を「平成」と定めた。中国古典『史記』にある「内平らかに外成る」と、『書経』の「地平かに天成る」の言葉を基に決められたもので、「平成」は最初の年号「大化」から247番目。

1985年 初の人工惑星……ハリー彗星探査機「さきがけ」が打ち上げられた。人工惑星とは、気象衛星など、地球を回る人工衛星に対し太陽などの恒星を回る軌道に入った人工天体。


● 今日の主な記念日・恒例日

成人の日……おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます国民の祝日。1948年7月公布・施行の祝日法によって制定され、当初は1月15日だったが、2000年から1月第2月曜日に変更。

正月事納め……1月1日から7日までを「松の内」といい、1月8日が「正月事納め」とされていた。多くの学校は、この日から3学期が始まるが、土・日・祝祭日のときは、その翌日から。

勝負事の日……一・八の語呂合わせから、「いち」か「ぱち」かの勝負事の日として制定。

初薬師……毎月8日は薬師如来の縁日で、特に1月8日は「初薬師」としてにぎわう。

どんど焼き……氏子から集められた正月飾りを山積みにして焼く、無病息災と家内安全を祈る行事。

ロックの日……ビートルズにも影響を与えた「ロックンロールの王様」プレスリーが1935年にアメリカで生まれ、デビッド・ボウイが1947年にイギリスで生まれたことで制定。


● 今日生まれた人

1646年 徳川綱吉……江戸幕府の第5代将軍。「生類憐みの令」など悪政といわれる政治を行なう。

1892年 堀口大学……詩人・フランス文学者。代表作『月光とピエロ』『月下の一群』『夕の虹』など。

1997年 今井正……映画監督。代表作『青い山脈』『また逢う日まで』『ひめゆりの塔』『橋のない川』など。


● 今日亡くなった人

1324年 マルコ・ポーロ……ベネチアの商人で、元(中国)に17年も仕え 『東方見聞録』 を遺した旅行家。

1337年 ジォット……初期ルネッサンス期の大画家。

1615年 高山右近……「キリシタン大名」として知られ、江戸幕府の「キリシタン国外追放令」でマニラに追放された武将。

1642年 ガリレオ……近代科学を拓いたイタリアの物理・天文学者。

1896年 ベルレーヌ……フランスの象徴派詩人。

1976年 周恩来……1972年、日中共同声明に調印したことで知られる中国首相。

1996年 三橋美智也……昭和・平成期の歌手。民謡で鍛えた高音とこぶし回しを持ち味に、昭和30年代日本歌謡界をリード。『リンゴ村から』『哀愁列車』なとミリオンセラーを連発。

2005年 筒井敬介……昭和・平成期の児童文学作家。代表作『かちかち山のすぐそばで』『コロッケ町のぼく』『ねこにパンツをはかせるな』など。

2009年 牟田悌三……昭和・平成期の俳優。『坊っちゃん』などの映画、『3年B組金八先生』などのテレビドラマほか、50年以上もの長期間活躍。

2011年 横澤彪……昭和・平成期のテレビプロデューサー。代表作『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』など。


● 過去のマイブログ「1月8日」のテーマ

2015年 「代表的キリシタン大名」 高山右近
信長、秀吉にキリシタン大名として仕えた高山右近(たかやま うこん)が、江戸幕府の「キリシタン国外追放令」によりマニラに追放され、1615年に同地で亡くなった日です。イエズス会のザビエルが、1549年に「キリスト教」を伝えたことはよく知られています。その10年後、布教の任務をになった宣教師のビレラは、京都で布教を開始し、1563年に大和国沢城主高山(飛騨守)友照一族を受洗させました……。

2014年 「西洋絵画の父」 ジォット
初期ルネッサンス期の大画家で、イタリア・ルネサンスへの先鞭をつけたジォットが、1337年に亡くなった日です。ジォットは、1267年頃イタリアのフィレンツェ近郊に生まれました。少年時代にジォットが岩にヒツジの絵を書いていたところ、通りがかったフィレンツェ出身の巨匠チマブーエが目にし、父親にかけあって弟子にしたといわれています……。

2013年 「不倒翁」 周恩来
中華人民共和国の建国から亡くなるまで、一貫して首相を務めた周恩来が、1976年に亡くなった日です。1972年に、日中共同声明に調印したことでも知られています。1898年江蘇省淮安(わいあん)県の官僚地主の家に生まれた周恩来は、中学卒業後の1917年、日本に留学してさまざまな場所を積極的に見てまわったことで知日派としてのベースがつくられました……。

2011年ブログ  続・小噺八席
少しばかり頭の弱い親子の会話です。「兄さん、来年のお正月とお盆はどっちが先にくるの?」「そんなこと、来年にならなければ、わかるわけないよ」。それを聞いていた親父「さすがは兄貴だ、考えがしっかりしてる」……。

2010年  「東方見聞録」 のマルコ・ポーロ
ベネチアの商人で、元(中国)に17年も仕え 『東方見聞録』 を遺した旅行家マルコ・ポーロが、1324年に亡くなった日です。1298年に、口述筆記によって書かれたといわれる 『東方見聞録』 によりますと、マルコの父ニコロと叔父のマテオは、1260年コンスタンチノープルから黒海を渡り東方への商売に向かいました……。

2009年  犬公方の徳川綱吉
江戸幕府の第5代将軍で、当初はすぐれた政治を行ないましたが、やがて「生類憐みの令」をはじめ、悪政といわれる政治を次々とおこなうようになった徳川綱吉が、1646年に生まれた日です。徳川綱吉は、3代将軍家光の4男として生まれ、上野国(群馬県)館林25万石の城主をつとめたのち、34歳で、兄の4代将軍家綱のあとをついで将軍の位につきました……。

2008年  子どもに責任を押しつけないで
「うちの子は気が弱いのか、人前でちゃんとお話ができません。園でも引っこみ思案のため、友だちが少ないみたいで困ったものです」 こんなぐちを耳にすることがあります。でも多くの場合 「困ったものだ」 と、子どもに責任を押しつけるのはまちがっているように思います。子どもを無口にする、恥ずかしがりやにする、引っこみ思案にする、消極的にする。これは、たいていの場合、むしろ、親に、あるいは家庭のあり様にこそ 「困った」 問題を含んでいることが少なくありません……。

1954年 二重橋事件……今日は、天皇陛下ほか皇族の方々が、皇居宮殿のバルコニーで国民の参賀に応える(一般参賀)日だが、この年のこの日は、皇居一般参賀に過去最高の38万人が押し寄せ大混乱。二重橋上で群衆が将棋倒しになり16人が圧死、60人が重軽傷を負う惨事となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

初夢……一般的に正月2日の夜の夢が初夢とされている。江戸時代から「一富士・二鷹・三なすび」がよい夢とされ、室町時代からは、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に「永(なが)き世(よ)の遠(とお)の眠(ねふ)りの皆(みな)目覚(めざ)め波乗(なみの)り船(ふね)の音(おと)の良(よ)きかな」という回文(逆さに呼んでも同じ文)の歌を書いたもの枕の下に入れて眠ると良いとされている。また、これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをする。

初売り/初商……商店等は2日に店を開けて初売りを始める。最近では元日から店を開けるところも多くなって来た。

書き初め……年が明けて初めて書や絵をかく行事。書き初めで書いたものを左義長(小正月に行われる火祭りの行事)で燃やし、その炎が高く上がると字が上達すると言われている。その他、初風呂・縫い初め・弾き始めなどがある。

月ロケットの日……1959年のこの日、ソ連が世界初の月ロケット・ルーニク(ルナ)1号の打ち上げに成功した。月から6500kmの所を通過して月面を観測した後、太陽の周囲を回る軌道に入り初の人工惑星になった。同年2月に打ち上げられた2号は月に命中し、3号は月の裏側の撮影に成功した。

箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の日……東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の合計10区間・214.7kmで争われる学生長距離界最大の駅伝競走。関東学生陸上競技連盟(関東陸連)に加盟している関東の大学のうち、前年大会でシード権を獲得した大学10校と予選会を通過した大学10校の計20校に、関東学生連合チームを加えた21チームが出場する。1987年からテレビ中継されるようになり、今では正月の風物詩として、多くの人が応援をする。


● 今日生まれた人

1200年 道元禅師……鎌倉時代の禅僧。「曹洞宗」開祖。代表著作『正法眼蔵』『永平清規』など。

1436年 足利義政……室町幕府第8代将軍。銀閣寺建立など「東山文化」発展に尽すも「応仁の乱」を招く。

1920年 アシモフ……アメリカのSF作家・生化学者・科学評論家。代表作『われはロボット』『夜来る』『黒後家蜘蛛の会』シリーズなど。

1930年 梶山季之……昭和期の推理小説家。代表作『黒の試走車』『赤いダイヤ』など。

1936年 立川談志……昭和・平成期の落語家。人気番組『笑点』を立ち上げ、初代司会者。落語立川流創設。


● 今日亡くなった人

1871年 伊東玄朴……幕末から明治初期の蘭学医。牛痘種痘法を実践するなど、官医界に蘭方の地位を確立。

1976年 檀一雄……昭和期の小説家。代表作『新説石川五右衛門』『火宅の人』『リツ子 その愛』など。

1982年 米川和夫……昭和期のロシア・ポーランド文学者。代表作 翻訳『カラマーゾフの兄弟』『「トルストイ」の人生論』『現代ポーランド短編選集』など。

1991年 野間宏……昭和期の小説家。代表作『暗い絵』『真空地帯』『青年の環』など。

2006年 近藤貞雄……昭和期のプロ野球選手・監督。1999年「野球殿堂」入。『野球はダンディズム』などの著書。

2009年 宮崎信義……昭和・平成期の歌人。「口語自由律短歌」(新短歌)の隆盛に努める。

2014年 三井葉子……昭和・平成期の詩人。代表作 詩集『浮舟』『草のような文字』『花 句まじり詩集』など。

2020年 上原正三……昭和・平成期の脚本家。代表作『宇宙海賊キャプテンハーロック』『「スーパー戦隊」シリーズ』『「ウルトラ」シリーズ』など。

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