● 今日(5月1日)の主なできごと

1840年 世界初の郵便切手……この日、イギリス郵政省が世界初の郵便切手を発行した。ビクトリア女王の横顔が印刷され、裏にノリがついていたが、ミシン目はないため、ハサミで切って使ったという。日本初の切手は、1871年から。

1952年 血のメーデー事件……GHQによる占領が解除されて3日後のこの日、デモ隊6千人が使用禁止の皇居前広場に突入して武装警官隊と衝突、デモ隊2人(1名は後日)死亡、1230人が検挙される流血の惨事となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

メーデー……1886年のこの日、アメリカ・シカゴの労働者が「8時間労働制」を求めてストやデモを行ったことから、1889年の第二インターナショナル創立大会が、国際的な労働者の祭典「万国労働者団結の日」と定め、1890年に第1回メーデーが開催された。日本でのメーデーは1920年に上野公園で行われたのが最初で、その後全国に広がった。1936年には政府によって禁止され、1946年まで中断された。

日本赤十字社創立記念日……1877年のこの日、佐野常民らが「博愛社」を設立し、西南戦争の負傷者を敵味方を区別することなく救護したことにちなんだ記念日。同社は1887年5月、「日本赤十字社」に改称。

扇の日……『源氏物語』の中で想いを寄せる女性が光源氏に扇を贈っていることに由来して、「5(こ)1(い)」(恋)の語呂合せから、京都扇子団扇商工協同組合が制定。

その他の記念日……スズランの日・水俣病啓発の日・語彙の日など。


● 今日生まれた人

1605年 由井正雪……江戸時代前期の軍学者。幕府の転覆と浪人の救済を掲げた「慶安の変」の首謀者。

1733年 円山応挙……江戸時代中期の絵師。『花鳥写生図鑑』『雪松図屏風』など、写生を重視した、近現代の京都画壇にまで系統が続く「円山派」の祖。

1881年 シャルダン……フランスの古生物学者・哲学者。「北京原人」発掘。代表著作は、キリスト教的進化論『現象としての人間』。

1927年 吉村昭……昭和・平成期の小説家。代表作『関東大震災』『星への旅』『戦艦武蔵』『破獄』『冷い夏、熱い夏』など。

1927年 北杜夫……昭和・平成期の小説家。『どくとるマンボウ航海記』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』など。


● 今日亡くなった人

1873年 リビングストン……イギリスの宣教師・探検家。アフリカを横断し、アフリカでの奴隷解放へ向けて尽力。

1904年 ドボルザーク……チェコの作曲家。代表曲『スラブ舞曲』『新世界より』など。「ボヘミヤ音楽の巨匠」

1927年 萬鉄五郎……明治・大正期の洋画家。代表作『裸体美人』『もたれて立つ人』『雲のある自画像』など。

1951年 永井隆……昭和期の医師。長崎の原爆で被爆しながらも負傷者を救済。『長崎の鐘』『この子を残して』などの著書。

1978年 ハチャトゥリアン……ソ連の作曲家。代表作はバレエ『ガイヌー(「剣の舞」「ばらの乙女達の踊り」「山岳人の踊り」含む)』など。

1980年 大内兵衛……大正・昭和期の経済学者・財政学者。代表著作『社会主義はどういう現実か』『マルクス・エンゲルス小伝』など。

1981年 五所平之助……大正・昭和期の映画監督。代表作『マダムと女房』(国産初トーキー)『伊豆の踊子』『煙突の見える場所』など。

1994年 アイルトン・セナ……ブラジルのレーサー(F1)。レース中に事故死。

2000年 中山あい子……昭和・平成期の作家。代表作『春の岬』『優しい女』『紅椿無惨』など。

2004年 戸川幸夫……昭和・平成期の作家・児童文学者。代表作『高安犬物語』『牙王物語』『子どものための動物文学』など。


● 過去のマイブログ「5月1日」のテーマ

2014年  『長崎の鐘』 の永井隆
自ら被爆したにもかかわらず、献身的な被爆者治療にあたった医師として知られる永井隆(ながい たかし)が、1951年に亡くなった日です。1908年、島根県松江市の医者の子として生まれた永井隆は、県立松江中学、松江高校を優秀な成績で卒業すると医者をめざし、1928年長崎医科大学に学びました。浦上天主堂に近い、代々隠れクリスチャンだった森山家に下宿したことで、カトリックに関心をいだく……。

2013年 「前衛的画家」 萬(万)鉄五郎
19世紀末から20世紀前期にかけてパリを中心におこって新しい美術運動、後期印象派・フォービズム・キュービズムを吸収しながら、独自の絵画を確立した万鉄五郎(よろず てつごろう)が、1927年に亡くなった日です。1885年、岩手県東和町土沢(現・花巻市)に海産物の回送問屋の子として生まれた万鉄五郎は、幼いころから地元の日本画家から水墨画を学ぶかたわら、手引書を手に水彩画を独学するほど……。

2012年  写生画の大家・円山応挙
江戸時代中期の絵師で、写生を重視した親しみやすい日本画「円山派」を興した円山応挙(まるやま おうきょ)が、1733年に生まれた日です。あるとき応挙は、山かげに眠っているイノシシをかきました。ところが、絵を人に見せると「背中のいかり毛が立っていない。このイノシシは病気で死にかかっていたのだ」といわれました。そこで応挙は、こんどはほんとうに眠っているイノシシをさがしだして……。

2009年  メーデー
世界各地の労働者が、国際的に統一して権利要求と国際連帯の活動を行なう「労働者のお祭り」の日、メーデーです。メーデーは、1886年5月1日にアメリカの労働者たちが、シカゴを中心に労働時間を8時間にするように、ストライキを行ったことがきっかけとなりました。当時は、1日12時間から14時間労働が当たり前だったため、「8時間は仕事のために、8時間は休息のために、そして8時間は、自由な時間に」を目標に行なわれたといわれています……。

2008年  初の海外旅行・泣き笑い (2)
ロンドンのホテルに到着するまでの、悪夢のような苦闘物語の後は、まさに旅の楽しさ、醍醐味を満喫しました。3日目のレディバード社の訪問では、マルコム・ケリー社長以下重役陣の暖かい出迎えを受け、いかにもイングランドらしい落ち着いた雰囲気の小都市ラフボローの郊外に、3000坪という大規模な敷地に、ゆったりとたたずむ本社オフィス、印刷工場、製本工場などをじっくり見学させてもらいました……。

2007年  散骨の是非
「千の風になって」を訳詞した新井満氏によりますと、「どうやらこの詩をかいた作者の思想は、アニミズムに近いようです。21世紀の現代ではきわめて少数派ということになります。少ないながらも、これと同様の世界観や宗教観をもつ人々は今も世界の各地にいます。マオリ、アボリジニ、アイヌ、ケルトなどの人々です。しかし、この詩が英語で書かれたとなると、かなりしぼられていきます……。