児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2020年03月

● 今日(3月26日)の主なできごと

1205年 新古今和歌集完成……後鳥羽上皇の命によって編まれた和歌集『新古今和歌集』がまとめられた。

1945年 沖縄戦開始……米軍が沖縄の座間味島に上陸し、沖縄戦が始った。戦闘は6月22日まで続き、日本軍の潰滅で終了。戦死者10万9千人、市民10万人が亡くなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

カチューシャの歌の日……1914年のこの日、島村抱月と松井須磨子が結成した芸術座が、トルストイの『復活』の初演を行い、この中で歌われた「カチューシャの歌」が大流行したことにちなんで制定された記念日。


● 今日生まれた人

1821年 エンゲル……ドイツの経済学者。家計の中で占める食費の割合(エンゲル係数)が貧富の階層差に密接に関連することを指摘。

1875年 李承晩(イ・スンマン)……韓国の独立運動家・政治家。初代大統領。朝鮮半島周囲に大陸棚の主権を主張する「李承晩ライン」を一方的に設定。

1898年 今東光……大正・昭和期の小説家・僧侶・政治家。代表作『お吟さま』『闘鶏』『悪太郎』など。

1905年 フランクル……オーストリアの精神分析学者。代表作『夜と霧』など。

1911年 テネシー・ウィリアムズ……アメリカの劇作家。代表作『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』『熱いトタン屋根の猫』など。

1914年 公文公……昭和・平成期の数学教育研究家。「公文式学習法」考案。

1917年 柴田錬三郎……昭和期の小説家。代表作『イエスの裔(すえ)』『眠狂四郎無頼控』『御家人斬九郎』など。


● 今日亡くなった人

1648年 柳生宗矩……安土桃山期から江戸時代初期の剣術家。第3代将軍徳川家光の師範役。

1814年 ギヨタン……フランスの解剖学者・政治家。「ギロチン」の名の由来。

1827年 ベートーベン……ドイツの作曲家。代表曲『交響曲第5番』(運命)『交響曲第9番』(合唱)などの交響曲、『月光』『悲愴』ほかピアノ曲など。「楽聖」

1892年 ホイットマン……アメリカの国民的詩人。代表作『草の葉』など。

1902年 セシル・ローズ……イギリスの政治家。南アフリカのケープ植民地首相。「アフリカのナポレオン」

1910年 安重根……朝鮮の抗日運動家。伊藤博文を暗殺。

1935年 与謝野鉄幹……明治・大正・昭和期の歌人・詩人。詩歌を中心とする月刊文芸誌『明星』創刊。与謝野晶子の夫。

1962年 室生犀星……大正・昭和期の詩人・小説家。代表作『抒情小曲集(ふるさとは遠きにありて~は有名)』(詩集)『あにいもうと』(小説)など。

1982年 水原茂……昭和期のプロ野球選手・監督・野球評論家。

1994年 山口誓子……大正・昭和・平成期の俳人。「新興俳句運動」推進。

2019年 萩原健一……昭和・平成期の俳優・歌手。「ザ・テンプターズ」のリードボーカルとして活躍、俳優として『前略おふくろ様』『傷だらけの青春』などに主演。「ショーケン」の愛称。

2019年 白石冬美……昭和・平成期の声優。テレビアニメ『機動戦士ガンダム』『巨人の星』など、50年以上も第一線で活躍。ラジオディスクジョッキーでも人気。


● 過去のマイブログ「3月26日」のテーマ

2014年  「アフリカの征服者」 ローズ
南アフリカのケープ植民地首相となり、ローデシアを征服した政治家・事業家のローズが、1902年に亡くなった日です。1853年、ロンドン近郊ハートフォードシャーの牧師の子に生まれたセシル・ローズは、1870年に結核療養のため、気候のよい南アフリカの兄の住むダーバンに渡りました。当時の南アフリカはダイアモンドラッシュのさなかで、健康を取りもどしたローズは、1872年から兄とともに……。

2013年 「韓国の英雄」 安重根
初代韓国統監を務めていた伊藤博文を暗殺した朝鮮の安重根(あんじゅうこん=アン・ジュングン)が、1910年に死刑になった日です。安は、当時の朝鮮を統治していた日本側からはテロリスト、支配されていた朝鮮(とくに韓国)側からは義士としてたたえられています。1879年、黄海道の道都である海州の進歩的旧家の長男に生まれた安重根は、名士だった父を慕って学者や政治家が来訪する環境のなかで……。

2012年 将軍家の指南役・柳生宗矩
江戸時代初期の武将で、将軍家のご流儀としての「柳生新陰流」をきわめた柳生宗矩(やぎゅう むねのり)が、1646年に亡くなった日です。1571年、大和国(今の奈良県)柳生郷の領主で剣術家である柳生宗厳(むねよし)の5男として生まれた宗矩は、少年のころから父に「新陰流」を教えこまれました。ところが、太閤検地の際に隠田が露見したため父は失領してしまいました。1594年、徳川家康に招かれて……。

2010年 新古今和歌集
後鳥羽上皇の命によって編まれた和歌集『新古今和歌集』が、鎌倉時代初期の1205年にまとめられた日です。『新古今和歌集』の選者は、当時を代表する歌人で、小倉百人一首を編さんしたとされる藤原定家をはじめとする5名で、定家の父俊成によって提唱された幽玄・有心の概念を、定家が発展させた歌「春の夜の夢の浮橋とだえして峯に別るる横雲の空」に代表されるような「余情妖艶体」が反映されている……。

2009年 「打ち合わせ」 「さしがね」 「皮切り」
「打ち合わせ」──何かをするとき、前もって相談することをいいます。でも語源は、雅楽からきた言葉のようです。雅楽では、演奏の前に、吹奏楽器と打楽器の息をあわせるために、打ち合わせをします。つまり、音あわせですが、これがいつのまにか、一般の前相談にも使われるようになりました。「さしがね」──背後で人を指図して動かすことを、陰で人をあやつることに用いられます。これは、あやつり人形の、腕や手を動かすために、腕に仕掛けた長い棒を「さしがね」ということから……。

2008年 いじめっ子の共通点
いまや、子どものいじめが話題にならない日がないほどですが、問題の本質はいじめる側にあるように思えてなりません。それは 「他人への思いやりの心を育てる」 ことを、多くの親が忘れていることにあるような気がするのです。幼児期から、わが子かわいさに、精いっぱい、子どもを甘やかしてはいないでしょうか。かわいい子どものいうことは、なんでも聞いてあげる。いけない子だなと思うことがあっても……。

● 今日(3月25日)の主なできごと

1878年 初の電灯……東京銀座に中央電信局が開設され、この日その祝賀会が虎ノ門の工部大学校(今の東大工学部)で開かれ、式場に50個のアーク灯が点灯された。これが、わが国初の電灯だったが、一般の人が電灯を見たのは4年半後に銀座通りにアーク灯がついてからだった。一般家庭で電灯がつくようになったのは1887年11月のこと。

1957年 EECの結成……EEC(ヨーロッパ経済共同体)は、この日、フランス、西ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク6か国の代表がローマに集まって、結成のための「ローマ条約」を結んだ。1958年1月からEECは正式発足したが、その経済面での発展はめざましいもので、ヨーロッパ経済の中心となるばかりでなく、EC(ヨーロッパ共同体)、さらにEU(ヨーロッパ連合)となっていった。

1989年 横浜博覧会開幕……会場は、横浜の埋立地・みなとみらい21で、規模は63ヘクタール(東京ドーム約13個分)。横浜市制100周年、横浜港開港130周年を記念した横浜博覧会(YES89)のテーマは「宇宙と子供たち」(21世紀への展望)。開催期間は、この日から10月1日までの191日間で、入場者数は1333万人。

2005年 「愛・地球博」(愛知万博)開幕……21世紀最初の国際博覧会 (EXPO) で、国内では大阪万博に続く2回目の万博。長久手会場(今の長久手市)と、瀬戸会場(瀬戸市)の2会場で行われ、メインテーマは「自然の叡智」。開催期間はこの日から9月25日までの185日間で、入場数は2204万人。


● 今日の主な記念日・恒例日

電気記念日……初の電灯が1878年に灯ったのを記念し、日本電気協会が1927年に制定。


● 今日生まれた人

1869年 井上準之助……大正・昭和期の財政家・政治家。蔵相、日本銀行総裁を歴任。

1872年 樋口一葉……明治期の小説家。代表作『たけくらべ』『十三夜』『にごりえ』など。

1881年 バルトーク……ハンガリーの作曲家・民族音楽研究家。代表作『管弦楽のための協奏曲』など。

1908年 デヴィッド・リーン……イギリスの映画監督。代表作『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』など。


● 今日亡くなった人

1499年 蓮如……室町・戦国時代の浄土真宗僧侶。『御文章(御文)』などで民衆の心をとらえた真宗「中興の祖」。

1730年 松本幸四郎 (初代)……江戸時代中期の歌舞伎役者。

1908年 岩崎弥之助……明治期の実業家。三菱財閥2代目、三菱商会社長。

1911年 青木繁……明治期の洋画家。代表作『海の幸』『日本武尊』『わだつみのいろこの宮』など。

1918年 ドビュッシー……フランスの作曲家。代表作『海』『夜想曲』『牧神の午後への前奏曲』など。印象主義音楽。

1919年 辰野金吾……明治・大正期の建築家。代表作『東京駅中央停車場』『日銀本店』など。

1948年 真山青果……明治・大正・昭和期の小説家・劇作家。代表作『平将門』『元禄忠臣蔵』など。

1962年 ピカール……スイスの物理学者・気象学者・冒険家。

1991年 田村魚菜……昭和・平成期の料理研究家。「魚菜学園」創立。テレビの料理番組『くいしん坊!万才』で人気。『魚菜のおそうざい』など著書多数。

2010年 大森実……昭和・平成期のジャーナリスト。代表作『泥と炎のインドシナ』『激動の現代史五十年』など。


● 過去のマイブログ「3月25日」のテーマ

2015年  「近代建築の父」 辰野金吾
東京駅の巨大駅舎、日本銀行本店など、日本近代建築創成期をリードした建築家の辰野金吾(たつの きんご)が、1919年に亡くなった日です。1854年、肥前国唐津(今の佐賀県唐津市)に下級武士の子として生まれた辰野金吾は、1873年に工部大学校造家学科(現・東大工学部建築科)に第1回生として入学し、明治政府のいわゆるお雇い外国人として着任した英国人建築家コンドルの教えを受け……。

2014年  「上空・深海記録」 のピカール
スイスの物理学者・気象学者で、宇宙と深海にさまざまな挑戦をした冒険家のピカールが、1962年に亡くなった日です。1884年、バーゼルのフランス系家庭に、双生児の兄ジャンと共に生まれたオーギュスト・ピカールは、少年時代から科学に興味を示し、チューリヒの大学で学んだ後、1917年にチューリヒ工科大学教授、1922年にブリュッセル自由大学の物理学教授に就任しました……。

2013年  「悲運の鬼才」 青木繁
『海の幸』や『わだつみのいろこの宮』など、近代日本美術史上の傑作といわれる作品を生み出しながら、放浪の末に若くして病死した洋画家の青木繁(あおき しげる)が、1911年に亡くなった日です。1882年福岡県久留米市に、旧有馬藩士の長男として生まれた青木繁は、高等小学校のときから絵を描くことに興味をおぼえ、級友だった坂本繁二郎(終生の親友でライバル)ととともに、近くに住む画家の手ほどきを受けました……。

2011年  「おもしろ古典落語」15回目 『死神(しにがみ)』 
借金でどうにも首が回らなくなった男、3両の金策にかけまわるものの、誰も貸してくれません。かみさんには、金ができないうちは家には入れないと追い出され、ほとほと生きるのが嫌になりました……。

2010年  一向宗の蓮如
親鸞が開いた浄土真宗の教えを、わかりやすい言葉で民衆の心をとらえ、真宗を再興させて「中興の祖」といわれる蓮如(れんにょ)が、1499年に亡くなった日です。蓮如は1415年、京都の本願寺第七世の子として、東山の大谷に生まれました。鎌倉時代に、救いを求める農民らを中心に、貧しい人たちに目を向けて信者を増やしてきた浄土真宗でしたが、その勢いはかなりおとろえていて、本願寺もさびれた寺でしかありませんでした……。

2009年  「たけくらべ」 の樋口一葉
家族を養うために貧しさと苦闘しながらも「たけくらべ」「十三夜」「にごりえ」などの名作を残し、わずか24歳で亡くなった樋口一葉(ひぐち いちよう)が、1872年に誕生した日です。樋口一葉は、明治の初めに、東京で生まれました。父は身分の低い役人でした。本名を奈津といった一葉は、幼いときから、ものおぼえのよい、本のすきな少女でした。2歳のころ、兄たちが新聞を読むのをまね、6歳のころには『南総里見八犬伝』という長い歴史物語を読んで、家族をおどろかせたと伝えられています……。

2008年  [おもしろ民話集 39] 家を盗んだ泥棒
昔ある村に、おじいさんとおばあさんがいました。ひどい貧乏で、その日の暮らしがようやくできるほどでした。ある年、村に泥棒がやってきて、あっちの家でもこっちの家でも、お金や食べ物が盗まれました。それを聞いたおじいさんが 「そいつは大変だ。泥棒に入られたらどうしよう」 というと、おばあさんは 「家には盗まれるようなものは、何にもないじゃないの」……。

● 今日(3月24日)の主なできごと

1185年 平氏滅亡……一の谷、屋島の戦いに敗れた平氏は、源義経の率いる水軍を、壇ノ浦(山口県・下関市)で迎えうった。この日の正午近くに戦闘が始まり、平氏は西から東へ流れる潮流にのって有利に戦いを進めていた。ところが、3時過ぎになって潮流が逆になると形勢は逆転。敗戦を覚悟した平氏は、次々に海に身を投げていった。この「壇ノ浦の戦い」で平氏は滅亡、以後源頼朝の支配が確立した。

1964年 ライシャワー駐日大使刺傷事件……ケネディ米大統領の要請で「日本生まれのアメリカ大使」として日本人妻とともに人気のあったライシャワー駐日大使が、大使館前で日本人少年に刺されて重傷。治療時の輸血が元で肝炎に感染し、売血制度の「黄色い血」が問題になった。

1988年 上海で修学旅行列車正面衝突……中国の上海近郊で、高知学芸高の生徒193人と教員が修学旅行中、急行列車同士が正面衝突する事故にあった。生徒27人と教員ら29人が死亡。

1995年 「かいこう」世界最深部に到達……海洋科学技術センター(今の海洋研究開発機構)の無人深海探査機「かいこう」が、マリアナ海溝の南西端にあるチャレンジャー海淵10991mの世界でもっとも深い場所に到達した。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界結核デー……1882年のこの日、コッホが結核菌を発見したことにちなんで、世界保健機関が1997年に制定した国際デー。

壇ノ浦の戦いの日……1185年、壇ノ浦で「源平合戦」最後の戦いにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

1834年 モリス……イギリスの美術工芸家・社会運動家。

1884年 デバイ……オランダ出身アメリカの物理化学者。分子構造の研究に貢献。

1886年 中村吉右衛門 (初代)……明治・大正・昭和期の歌舞伎役者。尾上菊五郎(6代)と近代歌舞伎の一翼を担う。

1898年 宮田東峰……大正・昭和期のハーモニカ奏者。初のハーモニカ合奏団結成。

1930年 スティーブ・マックイーン……アメリカの俳優。代表作『荒野の七人』『大脱走』『ハンター』など。


● 今日亡くなった人

1185年 平時子……平清盛の妻・安徳天皇の祖母。「壇ノ浦の合戦」で安徳天皇を抱いて入水。

1603年 エリザベス1世……イギリス(チューダ朝)女王。「グッド・クィーン・ベス」の愛称。

1905年 ベルヌ……フランスの小説家。代表作『80日間世界一周』『海底2万マイル』『十五少年漂流記』など。ウェルズとともにSFの開祖。

1932年 梶井基次郎……昭和期の小説家。代表作『檸檬(レモン)』『桜の樹の下には』など。

1950年 ラスキ……イギリスの政治学者。代表作『政治学大綱』など。多元的国家論を提唱。

1989年 荒木道子……昭和期の女優。多くの新劇で活躍後、『女の四季』などの映画、『ただいま11人』などのテレビドラマほか、50年以上の長期にわたり第一線で活躍。

1994年 小島政二郎……大正・昭和・平成期の作家。代表作『緑の騎士』『眼中の人』『円朝』『新妻鏡』など。


● 過去のマイブログ「3月24日」のテーマ

2015年  「幼い天皇を抱いて入水した」 平時子
平氏の全盛を築いた平清盛の正室として、宗盛、知盛、重衡、徳子(建礼門院)を生み、平家の家長的存在となった平時子(たいらの ときこ)が、1185年の「壇ノ浦の戦い」で、幼い安徳天皇を抱いて海中に身を投じて自害した日です。1126年、中級貴族の平時信の娘として生まれた平時子は、1145年ころ、清盛の後妻として嫁ぎ、時子が二条天皇の乳母となり清盛が乳父となって、後白河上皇と二条天皇の対立の中で、二条天皇への従属と政治的奉仕の姿勢を示しました……。

2014年  『檸檬(レモン)』 の梶井基次郎
生前はほとんど無名のまま夭折したものの、没後に高く評価されている作家・梶井基次郎(かじい もとじろう)が、1932年に亡くなった日です。1901年、大阪に生まれた梶井基次郎は、父の転勤と共に東京や三重県鳥羽などで病弱な少年期をすごしますが、1919年に旧制北野中学を卒業後、エンジニアを志して旧制三高理科(現・京都大総合人間学部)に入学。ところが、中谷孝雄、外村繁らと交わるうち文学をめざすようになり、授業にもでなくなって肺結核を発病……。

2011年  「モダンデザインの父」 モリス
19世紀後半のイギリスで、美術工芸家であり詩人であり、またあるときは社会運動家としてめざましい働きをしたモリスが、1834年に生まれた日です。ヨーロッパでは、18世紀の末ごろからイギリスを中心に産業革命がすすみ、19世紀になると機械によって大量生産された商品があふれるようになりました。ところが……。

2010年   栄光のイギリスを築いたエリザベス1世
「グッド・クィーン・ベス」(すばらしい女王、エリザベス)という愛称で国民からしたわれるエリザベス1世が、1603年に亡くなった日です。すぐれた知恵と強い意思をもったイギリスの女王・エリザベスが女王の位についたのは、16世紀なかばの1558年、25歳のときです。その後45年間イギリスをおさめ、おとろえかけていたイギリスを、世界にほこる大帝国にたてなおしました……。

2009年   SFの父・ベルヌ
「80日間世界一周」「海底2万マイル」「十五少年漂流記」などを著し、ウェルズとともにSFの開祖として知られるフランスの作家ベルヌが、1905年に亡くなった日です。ジュール・ベルヌは、フランス西海岸のナントに、5人兄弟の長男として1828年に生まれました。当時ナントは、交易が盛んな港町だったため、少年のころのベルヌは、船乗りたちの話に、冒険心と想像力をかきたてられました……。

2008年  父親のことを話題に
朝早く家を出ていって、夜遅く帰ってくる父親。子どもと会話を交わすことの少ない父親。こんな父親をもつ家の母と子に、ぜひ奨めたいことがあります。それは、母と子の間で父親を話題にすることです……。

2006年 「日本読書クラブ」のその後の活動 1
1983年1月に設立した「日本読書クラブ」のその後についてふれてみよう。設立から10年後の1992年5月に、「くもん式」として有名な公文教育研究会の発行する月刊「ケイパブル」という教育情報誌の編集部から取材を受け、「作家と出版社の提携で、読書好きを育てて10年。2000家庭の会員をもつ日本読書クラブ」という見出し付で、次のような記事にしてくれた……。

● 今日(3月23日)の主なできごと

1138年 鎌倉大仏建立開始……幕府の命令で、鎌倉高徳院にある大仏の建立がこの日に開始され、5年後に完成した。1252年木造から青銅で作り直され、高さ11.3m、約16mの奈良の大仏に次ぐ大きさになる。1495年の津波により大仏殿が壊されたため、外にむきだしのままになった。この大仏は、台座の側面に入口があり、中に入って見学することができる。

1887年 「所得税法」公布……所得300円以上の個人に課税される「所得税法」が公布された。高額所得者だけが納税義務者とされたことから、「名誉税」といわれた。

1930年 日本初の自動式信号……東京の日比谷交差点に、日本初となる自動式信号が設置された。自動車の増加に伴って警視庁がアメリカから輸入したもので、赤・緑・黄の信号灯に「止まれ」「進め」「注意」の文字も書かれていたという。

1953年 中国からの引揚再開……日本人は、第2次世界大戦前から満州開拓団をはじめ、たくさんの人々が中国大陸東北部を中心に暮らしていた。敗戦後にほとんどが帰国したものの、日中国交がとだえたことなどの影響で、数万人が残されたままだった。この日、陸からの引揚げ第一船「興安丸」が舞鶴に入港し、2009人が帰国。その後、第二船「高砂丸」が続き、約4千人が帰国した。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界気象デー……1950年のこの日、世界気象機関条約が発効し、世界気象機関(WMO)が発足。WMOは、加盟諸国の気象観測通報の調整、気象観測や気象資料の交換、気象学の研究・教育を行っている世界組織で、1960年に、発足10周年を記念して制定した国際デー。日本は1953年に加盟。


● 今日生まれた人

1881年 マルタン・デュ・ガール……フランス小説家。代表作『チボー家の人々』など。

1910年 黒沢明……昭和・平成期の映画監督。代表作『羅生門』『七人の侍』『生きる』『椿三十郎』『影武者』など。「世界のクロサワ」と評された。

1912年 ブラウン……ドイツ出身でアメリカのロケット開発者。

1912年 杉森久英……昭和・平成期の小説家。代表作『天才と狂人の間』『能登』など。

1920年 川上哲治……昭和・平成期の野球選手・監督・評論家。選手としては「打撃の神様」といわれ、巨人軍監督としてプロ野球史上唯一の「V9」(9年連続セ・リーグ優勝・日本一)達成。


● 今日亡くなった人

1842年 スタンダール……フランスの小説家。代表作『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』など。

1958年 山川均……明治・大正・昭和期の思想家。労農派マルクス主義の指導的理論家。『労働組合運動のために』など、著書多数。

1979年 近藤日出造……昭和期の漫画家。戦中から昭和後期にかけて、政治風刺漫画を描いて人気。「似顔絵の名手」

1985年 小池朝雄……昭和期の俳優・声優。『「仁義なき戦い」シリーズ』などの映画、『刑事コロンボ』など洋画・海外ドラマの吹き替えで活躍。

1990年 藤田進……昭和期の俳優。黒沢明映画『姿三四郎』『わが青春に悔なし』などで主演するほか、『太陽にほえろ!』などテレビドラマでも活躍。

1993年 芹沢光治良……昭和期の小説家。代表作『巴里に死す』『神の微笑』『人間の運命』など。

2011年 エリザベス・テイラー……イギリス出身アメリカの映画女優。代表作『緑園の天使』『陽のあたる場所』『熱いトタン屋根の猫』『バターフィールド8』『クレオパトラ』 など。

2013年 大橋鎭子……昭和・平成期の編集者・エッセイスト。花森安治と『暮しの手帖』創業。同社主・社長・編集長歴任。『すてきなあなたに』などの著書。


● 過去のマイブログ「3月23日」のテーマ

2015年  「近代小説の先駆者」 スタンダール
『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』などを著した、フランスの小説家スタンダールが、1842年に亡くなった日です。1783年、フランス南東部グルノーブルに裕福な弁護士の子に生まれたスタンダール(本名・マリ=アンリ・ベール)は、7歳の時にかわいがってくれた母が亡くなり、厳しい父のもとで育ちますが、父のブルジョア的偽善に嫌気がさして反攻的な少年時代を送りました……。

2012年  「おもしろ古典落語」64回目  『そこつ長屋(ながや)』
ある長屋に、そそっかしい人間がふたり、隣あって住んでいました。片方はマメでそそっかしい八五郎、もう一方は無精でそそっかしい熊五郎で、兄弟と同じように仲よしの間柄。ある日のこと、八っつぁんが、いつものように浅草の観音様にお参りをして帰り道、雷門を抜けて広小路にさしかかると、黒山の人だかりです……。

2011年  「おもしろ古典落語」14回目  『王子(おうじ)のきつね』
「王子」といっても童話の王子様ではありません。江戸にある地名で、当時はうらさみしい場所でした。昔話にでてくる「きつね」というのは、愛嬌のある化け方をする「たぬき」とちがって、どちらかというと陰険でたちの悪い化け方をします……。

2010年  「チボー家の人々」のデュ・ガール
『チボー家の人々』でノーベル文学賞を受けたフランスの小説家マルタン・デュ・ガールが、1881年に生まれた日です。パリ郊外にあったデュ・ガール家は敬虔なカトリックで、代々法律を専門にあつかうブルジョワ家庭でした……。

2009年   生誕24,000日
先日80歳を過ぎた人と話をしていましたら、「ずいぶん歳をとったと思ったけど、誕生してからまだ3万日なんだよね」とつぶやいたのを聞いて、「えっ、そんなもんですか」と聞き返してしまいました。たしかに計算してみると、私も24,000日を少し越えたところ。そう思うとなぜか1日を無為にすごしてはいけないような、新しい発見をしたような気分になるから不思議です……。

2007年 「野ばら」と「さくら」
歌曲の「野ばら」と聞いてすぐ口に出るのは、ゆったりとしたメロディのなかに憂いをおびた3拍子のウェルナーの曲と、テンポの速いリズミカルなシューベルトの曲です。「童は見たり/野中のばら/清らに咲ける/その色愛でつ/あかず眺むる/紅におう/野中のばら」……。

2006年  生涯使用する豊かな文字と言葉
「日本読書クラブカタログ(本の価値と楽しみ)」の第12章「辞書」の項を紹介してみよう。 つぎの漢字に読みがなをつけ、その意味を書きなさい。還俗、権化、解脱、反古、防人、普請、校倉、下知、石女、遊説、桟敷、洒脱、釣魚  (読みがなの答え) げんぞく、ごんげ、げだつ、ほご、さきもり、ふしん、あぜくら、げち、うまずめ、ゆうぜい、さじき、しゃだつ、ちょうぎょ……。

● 今日(3月22日)の主なできごと

1925年 ラジオ放送開始……この日の午前9時30分、東京放送局(今のNHK東京放送局)が日本初のラジオ仮放送を始めた。京田武男アナウンサーの「アー、アー、アー、聞こえますか。JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにちただいまより放送を開始いたします」という第一声が放送された。

1995年 宇宙滞在記録438日を樹立……ロシアの宇宙飛行士ワレリー・ポリャコフは、宇宙ステーション「ミール」に宇宙滞在最長記録である438日間滞在後、この日地球へ帰還。

1995年  田中角栄元首相有罪確定……ロッキード事件丸紅ルートの裁判で、最高裁が田中角栄元首相への5億円の贈賄を認定し、1993年に死去した元首相の有罪が確定した。「ロッキード事件」は、アメリカの航空機製造大手のロッキード社による、主に同社の旅客機の受注をめぐって1976年2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件。


● 今日の主な記念日・恒例日

放送記念日……東京放送局がラジオの仮放送を開始したのを記念して、1943年日本放送協会(NHK)は、この日を「放送記念日」とした。

国連水の日(地球と水を考える日)……国際デーの一つで、地球的な視点から水の大切さ、貴重さを世界中の人々がともに考える日。1992年の国連総会で決定し、1993年から実施。


● 今日生まれた人

1797年 ウィルヘルム1世……ドイツ帝国初代皇帝。

1880年 小磯国昭……大正・昭和期の陸軍軍人。41代首相。陸軍大将。朝鮮総督。

1887年 中山晋平……明治・大正・昭和期の作曲家。代表作『しゃぼん玉』『あの町この町』『うさぎのダンス』(童謡)『船頭小唄』『東京行進曲』など。

1914年 丸山真男……昭和・平成期の政治学者・思想史家。


● 今日亡くなった人

1832年 ゲーテ……ドイツの最大の詩人・文学者。代表作『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』など。ドイツ古典主義文学の全盛期を築く。

1943年 新美南吉……昭和期の児童文学者。代表作『ごんぎつね』『手袋を買いに』など。

1976年 藤原義江……大正・昭和期のオペラ歌手(テノール)。藤原歌劇団を率いて世界で活躍。

1994年 胡桃沢耕史……昭和・平成期の推理小説家。代表作『黒パン俘虜記』『翔んでる警視』『天山を越えて』など。

2005年 阪田寛夫……昭和・平成期の作家・作詞家。代表作『土の器』、「サッちゃん」「おなかのへるうた」(童謡作詞)など。

2005年 丹下健三……昭和・平成期の建築家。代表作『広島平和記念公園』『新東京都庁』など。

2007年 城山三郎……昭和・平成期の作家。代表作『総会屋錦城』『落日燃ゆ』『素直な戦士たち』、『そうか、もう君はいないのか』(エッセイ)など。


● 過去のマイブログ「3月22日」のテーマ

2013年  「おもしろ古典落語」111回目  『そこつの使者(ししゃ)』
むかし、ある大名の家臣に、地武太治部右衛門(じぶたじぶえもん)という方がおりました。この人は、そそっかしいだけでなく、のんき者でした。そこが面白いというので殿さまの大のお気に入りです。ある日、殿さまがご親類すじへ使者を出すことになり、この治部右衛門に申しつけました。治部右衛門は大張りきりで……。

2012年  『ごんぎつね』 の新美南吉
『ごんぎつね』『手袋を買いに』などを著わした児童文学作家の新美南吉(にいみ なんきち)が、1943年に亡くなった日です。1913年、愛知県半田市に生まれた新美は、半田中学時代から俳句や詩、小説、童話、童謡、戯曲に興味をもち、創作をするように……。

2011年   大衆歌謡の中山晋平
『しゃぼん玉』『あの町この町』『うさぎのダンス』などの童謡、『船頭小唄』『東京行進曲』といった流行歌、『東京音頭』などの新民謡と、現在も歌い継がれている大衆歌をたくさん作曲した中山晋平が、1887年に生まれた日です。長野県新野村(現中野市)の旧家に生まれた中山晋平は、季節ごとに表情を変える美しい自然の中で、のびやかに育っていきました……。

2007年  ワールド図書館 「イギリス」 巻末解説
25年ほど前に初版を刊行した「子どもワールド図書館」 第5巻「イギリス」の巻末解説と、その後の変化を記した補足事項を記します……。

2006年  生活を楽しむ知恵
「日本読書クラブカタログ(本の価値と楽しみ)」の第11章「家庭百科」の項を紹介してみよう。[知らないことが多い生活の常識]  1. 客にお茶とお菓子を同時にだすときは、お客に向かって、お茶は左、お菓子は右に置く。 2.今他家を訪問して辞去するとき、ざぶとんは……。

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