児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2019年11月

● 今日(11月15日)の主なできごと

1867年 坂本龍馬暗殺……江戸幕府に代わる新政権を打ち立てることをめざして行動を進めていた坂本龍馬は、この日の夜、京都の近江屋で刺客に襲われ、同志の中岡慎太郎とともに暗殺された。薩長同盟、大政奉還への反感を持つ京都見廻組の犯行とされている。


● 今日の主な記念日・恒例日

七五三……男の子は5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って社寺に参詣する。3歳は髪を伸ばす「髪直(かみなおし)」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとけ)」をそれぞれ祝う儀式だった。旧暦11月はその年の実りを神に感謝する月であり、旧暦15日は二十八宿で「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たったことから11月15日に行われるようになった。今日では11月15日にこだわらず、11月中の土日・祝日に行ったり、女の子の3歳・7歳に対し、男の子も3歳・5歳に行うことも多くなった。

きものの日……七五三の日に、家族そろって着物で出かけてほしいとの願いから、全日本きもの振興会が、1966年の設立の時に制定。

その他の記念日……かまぼこの日・こんぶの日・生コンクリート記念日・のど飴の日・いい遺言の日など。


● 今日生まれた人

1738年 ハーシェル……ドイツ出身イギリスの天文学者。天王星を発見。

1847年 大槻文彦……明治・大正期の国語学者。日本初の近代的国語辞典『言海』を編さん。

1887年 芦田均……昭和期の外交官・政治家。 終戦後の第47代首相。

1905年 原民喜……昭和期の小説家・詩人。被爆体験を『原爆小景』(詩)や『夏の花』(小説)に残す。

1906年 ルメイ……アメリカ軍人。太平洋戦争で日本の焦土化作戦を立案・実行。


● 今日亡くなった人

1630年 ケプラー……ドイツの天文学者。「惑星運動に関する3つの法則」発見。

1819年 ラザフォード……イギリスの化学者・物理学者。窒素を発見。

1867年 坂本龍馬……幕末の土佐藩出身の志士。倒幕運動を主導し、明治維新への道を拓く。

1969年 伊藤整……昭和期の小説家・評論家。

1970年 泉靖一……昭和期の文化人類学者。アンデス古代文明の発掘調査に多くの業績。代表作『インカ帝国』『アンデスの芸術』『フィールドノート 文化人類学・思索の旅』なと。

2006年 石川賢……昭和・平成期の漫画家。代表作『ゲッターロボ』『魔獣戦線』『虚無戦記』『極道兵器』など。

2010年 星野哲郎……昭和・平成期の作詞家。代表曲『三百六十五歩のマーチ』『男はつらいよ』『兄弟仁義』『昔の名前で出ています』『みだれ髪』など。

2012年 三宅久之……昭和・平成期の政治評論家・コメンテーター。代表作『宰相を争う男たち』『ニュースが伝えない政治と官僚』など。

2016年 藤原てい……昭和・平成期の作家・随筆家。代表作『流れる星は生きている』『家族』『運命』『折々の栞』など。

2017年 堀淳一……昭和・平成期の物理学者・随筆家。代表作『地図のたのしみ』『物理の風景 数理物理学者の見た世界』『地図のワンダーランド 地図の不思議探検』など。


● 過去のマイブログ「11月15日」のテーマ

2013年 「チャタレー裁判」 の伊藤整
『氾濫』『火の鳥』などの小説、『女性に関する十二章』他のエッセー、『チャタレー夫人の恋人』などの翻訳で知られる文学者の伊藤整(いとう せい)が、1969年に亡くなった日です。1905年、北海道・松前に退役軍人の12人兄弟の長男として生まれた伊藤整は、1925年に小樽高等商業学校(現・小樽商科大)を卒業後、旧制小樽中学の英語教師となりました。宿直室に泊まりこんだり、夜間学校の教師を兼ねるなどして貯金をたくわえて2年後に上京……。

2012年  [おもしろ民話集 62] おかしな取りかえっこ
ある村にお人よしの、老人夫婦がありました。二人はとても仲がよく、これまでに、二人がけんかをしたことを見たことがないと評判でした。その夫婦は、牛を2頭飼っていましたが、あいにく牛に引かせる荷車を持っていません。町へ出かける用事があるときは、頭を下げて、となり近所に借りるほかありませんでした。それがあまり重なると、近所の人も、ことわるようになりました。「おじいさん、こうなったら牛を売りましょうよ……。

2011年  幕末の風雲児・坂本龍馬
薩長同盟を成立させ、徳川慶喜による大政奉還を実行させ、明治維新への道を切り拓いた土佐藩出身の志士・坂本龍馬(さかもと りょうま)が、1867年、33歳の誕生日に暗殺された日です。1835年、土佐藩(高知県)の町人郷士の家に生まれた龍馬は、19歳で、剣術修行のために江戸へのぼり、北辰一刀流千葉定吉の道場に入門しました。修行をはじめて間もなく、ペリー率いる米艦隊が浦賀沖へ来航したことで、品川の土佐藩下屋敷護衛の任務に就き、黒船の脅威をまのあたりにしました……。
 
2010年  ケプラーの法則
惑星運動に関する3つの法則を発見し、近代天文学におおくの業績をのこしたドイツの天文学者でケプラーが、1630年に亡くなった日です。ヨハネス・ケプラーは1571年、南ドイツのワイルという小さな町に生まれました。家が貧しかったので小学校にも行けず、13歳になってようやく奨学金で僧院付属の学校に入ることができました。とてもよい成績をあげて、大学にすすみ、牧師になる勉強をしました。そこでメストリンという教授に天文学の教えをうけたことから、天体に興味をいだき……。

2007年  [おもしろ民話集 21] キツネとカワウソ
冬が近づいたある日、キツネとカワウソがばったり会いました。すると、キツネが言いました.「これはいいところで行きあった。どうだい。夜は長いし、これから、お互いに、よばれあいっこをしようじゃないか」 正直もののカワウソは 「いいとも」 と答えました。キツネが 「よばれるのは、おれが先だぜ」 と言うと、やっぱり 「いいとも」 と答えました。さっそく次の日、カワウソはたくさん魚をとってきて、キツネを招きました……。

2006年 「太宰治」 のこども時代
「六つ七つになると思い出もはっきりしている。私は、たけという女中から本を読むことを教えられ、二人でさまざまな本を読み合った。たけは私の教育に夢中であった。私は病身だったので、寝ながらたくさんの本を読んだ。読む本がなくなれば、たけは村の日曜学校などから子どもの本をどしどし借りてきて私に読ませた。私は黙読することを覚えていたので、いくら本を読んでも疲れないのだ」 これは、太宰治の 「思い出」 のなかの一節です……。
 
2005年  セミクラシックの解説
「みんなのおんがくかい」には、48曲のセミクラシックの名曲を収録しており、このすべてに、これまで例のないような、母親がわが子に話して聞かせられるやさしい解説を付けた。子どものピアノ発表会でもっとも人気のある曲としても有名な、ベートーベン作曲の「エリーゼのために」は、次のように紹介している。エリーゼというのは、女の人の名まえです。どのような女性だったのか、それは、わかりません。でも、楽譜に「エリーゼの思い出のために、ベートーベン作曲」と記されていた……。

● 今日(11月14日)の主なできごと

1930年 浜口首相狙撃される……東京駅で狙撃されて重傷を負った浜口雄幸首相は、「男子の本懐」と語って話題になった。軍部の反対を押しきって行った金輸出解禁などが右翼の反感を買ったのが原因。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界糖尿病デー……糖尿病の治療に効果を発揮するインスリンを発見したカナダのバンティング医師の誕生日であることから、世界保健機関(WHO)などが制定した国際デー。

いい石の日/いい樹脂の日……「いい(11)石(14)」「いい(11)じゅし(14)」の語呂合せから、山梨県石材加工業協同組合が「いい石の日」を、中部日本プラスチック製品工業会が「いい樹脂の日」を制定。

ウーマンリブの日……1970年のこの日、東京渋谷で女性解放運動を高めるための日本初のウーマンリブの大会が開催されたことにちなんだ記念日。


● 今日生まれた人

1630年 貝原益軒……江戸時代前・中期の儒学者・博物学者。代表著作『養生訓』『大和本草』『自娯集』『慎思録』など。

1765年 フルトン……アメリカの技術者。「実用蒸気船」開発。

1840年 モネ……フランスの画家。代表作『印象・日の出』『日傘を差す女』『ラ・ジャポネーズ』『睡蓮』連作など。

1889年 ネルー……インド初代首相。

1891年 バンティング……カナダの医師。「インスリン」を発見。

1907年 リンドグレーン……スウェーデンの児童文学作家。『長くつ下のピッピ』『やかまし村の子どもたち』『ロッタちゃん』『名探偵カッレくん』など。

1924年 力道山光浩……昭和期の大相撲出身プロレスラー。


● 今日亡くなった人

1716年 ライプニッツ……ドイツの哲学者・数学者。代表著作『モナドロジー』『形而上学叙説』『人間知性新論』など。

1831年 ヘーゲル……ドイツの哲学者。「弁証法」を確立。

1966年 亀井勝一郎……昭和期の文芸評論家。代表作『大和古寺風物誌』『愛の無常について』など。

1971年 金田一京助……明治・大正・昭和期の言語学者・歌人。アイヌ語研究の本格的創始者。

1974年 池田敏雄……昭和期のコンピュータ技術者。コンピュータ国産化のパイオニア。

1986年 円地文子……昭和期の小説家・劇作家。代表作『女坂』『ひもじい月日』『朱を奪うもの』『なまみこ物語』など。

1988年 三木武夫……昭和期の政治家。第66代首相。自民党幹事長・運輸相・通産相・外相などを歴任。

1990年 森清……昭和期の図書館司書。日本十進分類法の生みの親。

1993年 野坂参三……大正・昭和期の政治家・社会運動家。日本共産党第一書記・名誉議長歴任。

2011年 土屋隆夫……昭和・平成期の推理作家。代表作『影の告発』『天狗の面』『妻に捧げる犯罪』など。

2015年 阿藤快……昭和・平成期の俳優・タレント。『教師びんびん物語シリーズ』などのテレビドラマ、『ぶらり途中下車の旅』などのバラエティーで活躍。

2016年 高井研一郎……昭和・平成期の漫画家。代表作『総務部総務課山口六平太』『プロゴルファー織部金次郎』など。


● 過去のマイブログ「11月14日」のテーマ

2014年 「知の巨人」 ライプニッツ
デカルトやスピノザと並ぶ哲学者、微分積分法を発見した数学者として知られるほか、歴史学、法学、神学、経済学、物理学、論理学などに業績を残し、政治家、外交官としても活躍したドイツのライプニッツが、1716年に亡くなった日です。1646年、ドイツ中東部のライプツィヒに、ライプツィヒ大教授の子に生まれたゴットフリート・ライプニッツは、幼いころから神童といわれ、6歳のときに父が亡くなってからは、父の蔵書を手当たり次第に読んで育ちました……。

2012年 『大和古寺風物誌』 の亀井勝一郎
『日本人の精神史研究』『大和古寺風物誌』『愛の無常について』など、ぼう大な著作を残した評論家の亀井勝一郎(かめい かついちろう)が、1966年に亡くなった日です。1907年、地元銀行の支配人の子として北海道函館に生まれた亀井勝一郎は、旧制函館中学から旧制山形高校(現・山形大学)に入り、ドイツ語でゲーテやハイネの文学作品に親しむいっぽう、共産主義思想に魅かれるようになりました……。

2011年 「弁証法」を体系づけたヘーゲル
ドイツ観念論哲学の完成者とされるヘーゲルが、1831年に亡くなった日です。1770年、ドイツ南西部にあるシュツットガルトの公務員の家に生まれゲオルク・ウィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは、進歩的な教育者だった母の影響もあって、子どもの頃から語学、文学、哲学などを教わりました。わずか8歳のときに「シェイクスピア全集」の感想文を記すほどの読書家でもありました。ルター派のチュービンゲン神学大学で学び、哲学者シェリングや詩人ヘルダーリンと交友を結び……。
 
2008年 「やきがまわる」「はめをはずす」「なしのつぶて」
[やきがまわる] は、 もともとは刀鍛冶の専門用語です。刀の刃を鍛えるときに熱することを「焼き」といいますが、火が入りすぎると、逆に、切れ味が悪くなってしまいます。つまり「焼きがまわりすぎた」ということになり、これが、年をとったりして、腕前や能力が落ちる時に使うようになりました……。

2007年  インドの偉大な指導者・ネルー
イギリスの植民地だったインドを独立に導き、インド発展に全力を注いだネルーが1889年に生まれた日です。インドの人たちにとっての今日は、偉大なネルーの誕生を祝う日であるとともに、「子どもの日」 にもなっています。ネルー家は、インドのカースト制度ではいちばん上の、バラモンという家がらです。父は名だかい弁護士で、しかもたいへん教養のある人でした……。

2006年 「ハイドン」 のこども時代
ハイドンの父親は貧しい車大工でした。しかし、いつも心の豊かさを大切にし、とくに音楽が好きでした。母も、神を深く信仰する心のやさしい人でした。4歳のころには、父の弾くハープに合せて、美しい声で歌うようになりました。棒切れでバイオリンを弾くまねをして、みんなを笑わせることもありました。5歳のとき、小学校の校長をしている親戚へ預けられました。「家へ帰りたい、みんなどうしているかなあ」 ハイドンは、さびしさに涙ぐむこともありました……。
 
2005年  教科書の絵を替えさせた「ひらいたひらいた」
わらべうたの「ひらいたひらいた」(作詞・作曲不詳) の歌詞は、つぎの通り。ひらいた/ひらいた/なんのはなが/ひらいた/れんげのはなが/ひらいた/ひらいたと/おもったら/いつのまにか/つぼんだ━━ れんげの花って、池や沼の水の上に咲く、ハスの花のことなの。赤や白や桃色の大きな花は、夏の朝、お日さまの光を受けると開いて、みんながおやつを食べる3時ころにはつぼむの……。

● 今日(11月13日)の主なできごと

1614年 高山右近国外追放……織田信長、豊臣秀吉、徳川家康につかえた高山右近は、築城術にたけ茶道にも長じたキリシタン大名だったが、禁止されたキリスト教を捨てなかったためにこの日国外追放、40日後にマニラで亡くなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

うるしの日……日本の伝統工芸に使用される漆のすばらしさを知ってもらおうと、日本漆工芸協会が1985年に制定。平安時代に、文徳天皇の第一皇子惟喬親王が京都嵐山の法輪寺に参籠し、その満願の日のこの日に漆の製法を菩薩から伝授されたという伝説に由来し、以前から漆関係者の祭日だった。

いいひざの日……「いい(11)ひざ(13)」の語呂合せと、寒さが厳しくなりひざなど関節痛の治療や予防を呼びかけようと薬品会社が制定。


● 今日生まれた人

354年 アウグスティヌス……古代キリスト教の神学者・哲学者・説教者。代表著作『告白』『三位一体論』『神国論』など。

1850年 スチーブンソン……イギリスの小説家。代表作『宝島』『ジキル博士とハイド氏』『誘拐されて』など。

1896年 岸信介……昭和期の政治家。第56・57代首相。「日米安保条約改定」を強行。


● 今日亡くなった人

1643年 天海……安土桃山期から江戸時代初期の僧。家康の側近として、江戸幕府初期の宗教政策に関与。

1722年 康熙帝……中国・清の第4代皇帝。中国歴代最高の名君の一人。『康熙字典』『古今図書集成』などを編纂。

1868年 ロッシーニ……イタリアの作曲家。代表作『セビリアの理髪師』『ウィリアム・テル』『アルジェのイタリア女』など。

1973年 サトーハチロー……昭和期の詩人・作詞家。代表作『おかあさん』(詩集)『ちいさい秋みつけた』『かわいいかくれんぼ』『リンゴの唄』『長崎の鐘』(作詞)など。

1977年 豊田四郎……昭和期の映画監督。代表作『濹東綺譚』『夫婦善哉』『恍惚の人』など。「文芸映画の巨匠」

1983年 金栗四三……明治・大正・昭和期の陸上競技選手・指導者。「日本マラソンの父」

1986年 鹿島孝二……昭和期のユーモア作家。代表作『湘南滑稽譚』『関白マダム』『大正の下谷っ子』など。

2007年 稲尾和久……昭和・平成期のプロ野球選手・コーチ・監督・解説者・評論家。投手として3年連続30勝・シーズン最多42勝を記録。

2009年 田英夫……昭和・平成期のジャーナリスト・政治家。ニュースキャスターの先駆けとなる『JNNニュースコープ』で人気。降板後の参院選全国区に192万票のトップ当選、34年間の議員生活。


● 過去のマイブログ「11月13日」のテーマ

2015年 「日本マラソンの父」 金栗四三
箱根駅伝の開催に尽力し、高地トレーニングを導入するなど日本マラソン界の発展に大きく貢献した金栗四三(かなぐり しぞう)が、1983年に亡くなった日です。1891年、熊本県玉名市に生まれた金栗四三は、旧玉名中学を卒業後、1910年東京高等師範学校(今の筑波大)に入学しました。1911年、翌年に開催される第5回ストックホルムオリンピックに向けた……。

2014年 「家康の懐刀」 天海
徳川家康に重用され、日光東照宮、上野寛永寺を中心とする関東天台宗の主宰者として活躍した天海(てんかい)が、1643年に亡くなった日です。1536年、会津に生まれたとされる天海は、11歳のときに会津龍興寺で出家した後天台宗を学び、比叡山延暦寺や三井寺、興福寺などで学を深め、1571年、織田信長により延暦寺が焼き打ちに合うと武田信玄の招きにより……。

2013年  [おもしろ民話集 104] もえあがる小屋
むかし、ある海岸近くに小高い丘がありました。この丘の小屋に、病気でねたきりのおばあさんが一人きりで住んでいました。ある秋の寒い日の午後のこと。この日は、浜辺でにぎやかなお祭りがある日でした。町のひとたちは一人残らずやってきて、楽団の音楽にあわせ、ダンスに興じたり、歌をうたったり、テント張りのお店もたくさん出て、飲んだり食べたり……。

2012年  古代思想界の巨人アウグスチヌス
『告白』や『神の国』などを著わし、キリスト教発展の基礎を築いた古代キリスト教会指導者・教父のアウグスチヌスが、357年に生れた日です。キリスト教徒の母と異教徒の父の子として、北アフリカのヌミディアという田舎に生まれたアウレリウス・アウグスチヌスは、若いころから弁論の勉強をし、370年からカルタゴで弁論術を学びました。当時カルタゴは貿易などで……。

2009年 「ちいさい秋みつけた」 のサトーハチロー
「ちいさい秋みつけた」「かわいいかくれんぼ」「わらいかわせみに話すなよ」などの童謡や、戦後大ヒットした歌謡曲「リンゴの歌」「長崎の鐘」などの作詞を手がけた、詩人・作家のサトーハチローが、1973年に亡くなった日です。サトーハチローは、作家の佐藤紅緑の長男として、1903年に東京・市谷に生まれました。幼い頃に、鍋の熱湯を背中に浴びた……。

2008年  図書館を利用した読み聞かせ
週のうち4日をパートで働く33歳の主婦の話です。「私の、3歳と5歳の子どもへの読み聞かせは、月に2回です。第1と第3の日曜日の午後1時から3時まで。12時半に家を出て、帰ってくるのは3時半。場所は家からバスで20分ほどのところにある図書館の児童室。児童室の片隅にすわって、まず、2人の子どもを前にかみしばいの熱演をはじめます。そばにいるよその子も……。

2007年 「まわり」 という物さしで、人を 「変わり者」 扱いにしない
お互いのわが子を、同じ保育園あるいは幼稚園に通わせている母親が集まったとき 「〇○ちゃんって、とっても変わってるみたいね。小さくて無口なのに、みんなにのけものにされると、すぐ乱暴するそうじゃないの。先生にしかられると、黙って帰ってしまうこともあるそうよ」 などと話しているのを耳にすることがあります。しかし、これは少しおかしなことです……。

2006年 「林芙美子」 のこども時代
親の行商から行商への旅で、小学校を10数回も変わった芙美子は、11歳のとき、親子3人で尾道へやってきました。まもなく芙美子は、町の人たちから“オイチニのむすめ”と、よばれるようになりました。父が、日本一薬館という薬屋から、軍服まがいの服と手風琴を借りて、町角で 「オイチニのくすりは、よいくすり、日本一のくすりがオイチニッ」 など……。

● 今日(11月12日)の主なできごと

1871年 日本初の女子留学生……岩倉具視を団長に、伊藤博文、木戸孝允ら欧米巡遊視察団48名がこの日横浜港を出港。そこに59名の留学生も同乗、後に「女子英学塾」(現・津田塾大)を設立する6歳の津田梅子ら5名の女子留学生の姿があった。
 
1948年 極東軍事裁判判決……太平洋戦争敗戦後、GHQ(連合軍総司令部)による占領政治が開始されると、満州事変以来の政府と軍部指導者の戦争責任をさばく極東軍事裁判(東京裁判)が1946年から31か月にわたっておこなわれた。この日に最終判決が下され、東条英機ら7名に死刑、被告25名全員が有罪とされた。


● 今日の主な記念日・恒例日

洋服記念日……1872年のこの日、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出され、それまでの公家風・武家風の和服礼装が廃止されたことにちなみ、全日本洋服協同組合連合会が1972年に制定。

皮膚の日……「い(1)い(1)ひ(1)ふ(2)」の語呂合せから、日本臨床皮膚科医学会が1989年に制定。


● 今日生まれた人

1178年 安徳天皇……第81代天皇。母は平清盛の娘建礼門院徳子。2歳で即位するものの、源平の合戦で西国に逃げ、壇ノ浦で平家一族とともに入水。

1840年 ロダン……フランスの彫刻家。代表作『地獄の門』『考える人』『カレーの市民』『バルザック記念像』『青銅時代』など。「近代彫刻の父」

1866年 孫文……中国の政治家・革命家。「辛亥革命」で中華民国建国。「中国革命の父」

1872年 カール・ブッセ……ドイツの詩人・作家。上田敏の訳詩集『海潮音』に収録された「山のあなた」で有名。

1915年 串田孫一……昭和・平成期の随筆家・詩人。代表著作『山のパンセ』『考えることについて』(随筆)『羊飼の時計』(詩集)など。

1920年 リーパー……アメリカの宣教師。青函連絡船「洞爺丸」沈没事故で水死。


● 今日亡くなった人

1460年 エンリケ航海王子……ポルトガルの王子。パトロンとして航海者たちを援助し、大航海時代の幕を開く。

1898年 中浜(ジョン)万次郎……幕末から明治期の漁師・翻訳家・開成学校教授。遭難してアメリカ船に助けられる。

1969年 劉少奇……中国の政治家。第2代国家主席。文化大革命の中で失脚し、非業の死。

1974年 菊池正士……昭和期の実験物理学者。日本の原子物理学の第一人者。代表作『原子物理学概論』『原子核の世界』など。

1986年 島尾敏雄……昭和期の作家。代表作『死の棘』『魚雷艇学生』『日の移ろい』など。

1988年 草野心平……大正・昭和期の詩人・随筆家。初詩集『第百階級』以来、生涯にわたり蛙の詩を書き続ける。随筆『火の車』『酒味酒菜』など。

1996年 石垣綾子……昭和・平成期の評論家。代表作『女は太陽の如く 新しい生き方』『幸福になる生きかた』『さらばわがアメリカ 自由と抑圧の25年』など。

2003年 謝国権……昭和・平成期の産婦人科医。代表作『性生活の知恵』など。

2015年 江森陽弘……昭和・平成期のジャーナリスト・ニュースキャスター。代表作『越路吹雪 その愛と歌と死』『もう一度ロマンス』『五十代、負けない男の生き方』など。


● 過去のマイブログ「11月12日」のテーマ

2015年 「名誉回復した」 劉少奇
毛沢東に次いで、第2代中華人民共和国主席を務めたものの、文化大革命の中で失脚した劉少奇(りゅう しょうき)が、1969年に亡くなった日です。1898年、湖南省寧郷に生まれた劉少奇は、省都である長沙の中学をへて、1920年に省の中国社会主義青年団に入団、翌1921年にソ連に入国し、モスクワの東方勤労者共産大学で学びながら、中国共産党に……。

2014年 「洞爺丸沈没事故」 とリーパー
日本キリスト教青年会(YMCA)に所属し、洞爺丸沈没事故に遭遇し、パニックに陥った乗客を励まして救命具を着用するように指示するものの命を絶ったアメリカの宣教師リーパーが、1920年に生まれた日です。イリノイ州カントンに農場経営者の子として生まれたディーン・リーパーは、キリスト教信仰を持つ敬虔な両親のもとで育ち、父の跡をつごうと……。

2013年 「おもしろ古典落語」134回目 『安兵衛(やすべえ)キツネ』
ひとり者ばかりが住んでいる六軒つづきの長屋がありました。みんなが気があうかといいますと、そうでもありません。四軒の方のグループは仲がいいのですが、奥の変わり者の二軒とは、犬猿の仲です。奥のひとりは源兵衛といって、人が暑いといえば寒い、白といえば黒というところから、「へんくつの源兵衛」といわれています。もうひとりの安兵衛は、いつもグズグズ……。

2012年 「蛙の詩」 の草野心平
生涯にわたり蛙をテーマとした詩を書きつづけた詩人・草野心平(くさの しんぺい)が、1988年に亡くなった日です。草野は、宮沢賢治の才能を高く評価し、世に送り出したことでも知られています。1903年、事業家の5人兄弟の次男として福島県上小川村(現・いわき市)に生まれた草野心平は、家の事情で心平だけが祖父母に預けられて育ちました……。

2010年  エンリケ航海王子
ポルトガルの王子で、大航海時代の先駆者といわれるエンリケ航海王子が、1460年に亡くなった日です。エンリケ(英語名ヘンリー)は、1394年ボルトガル王ジョアン1世の3男として、北部の都市オポルトに生まれました。1415年、最後の十字軍に参加して北アフリカの都市セウタを占領しました。その地で、北アフリカに入りこむアラビア人の活躍や、アフリカをめぐる……。

2009年  近代彫刻の父・ロダン
19世紀を代表する彫刻家で『考える人』『カレーの市民』『バルザック』などの名作を数多く残したロダンが、1840年に生まれた日です。フランスの首都パリに生まれたオーギュスト・ロダンは、幼いころから彫刻が上手で、13歳の時に工芸学校へ入りました。卒業後は、芸術家の登竜門である官立美術学校へ進もうとしましたが3年続けて受験に失敗、それ以後は……。

2008年  数奇な生涯をとげた中浜万次郎
漂流の末アメリカ船にすくわれ、アメリカで教育を受け、アメリカ文化の紹介者として活躍した中浜万次郎(ジョン万次郎)が、1898年に亡くなった日です。中浜万次郎は、日本が鎖国から開国になろうとする時代に、漂流が大きく運命を変え、漁師の子でありながら、武士にとりたてられて英学者にまでなった人です。万次郎は、土佐国(高知県)の漁師の家に生まれ……。

2007年 「ハイタッチ」 に参加しよう
昨夜遅く、マレーシア旅行から無事帰国いたしました。12日ぶりに会社へ出て、メールをチェックしましたら何と250件以上も入っています。チェックするだけで2時間以上もかかってしまいました。無味乾燥なメールや、メルマガが多い中、ヘンリーおじさんのSNSサイト 「ハイタッチ」 はとても充実している……。

● 今日(11月11日)の主なできごと

1620年 メイフラワーの誓い……2か月前にイギリスのプリマス港を出航したメイフラワー号は、この日北アメリカのケープコッドに到着。ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる移民たちは船上で、自治の精神に基づき自由で平等な理想的な社会を建設することをめざす誓いをかわした。こうして、1620年から1691年までの北アメリカにおけるイギリス植民地のさきがけとなるとともに、その精神はアメリカ民主主義の基となった。

1918年 第1次世界大戦終結……前年、アメリカ合衆国の参戦により決定的に不利となったドイツは、この日休戦条約に調印。第1次世界大戦が終結した。そのため、この日は、「第一次世界大戦停戦記念日」とされ、主戦場となったヨーロッパ各国では、この日を祝日としている。


● 今日の主な記念日・恒例日

介護の日……「いい日いい日」の語呂合せから、厚生労働省が2008年に制定。

電池の日……乾電池の+-を「十一」にみたて、日本乾電池工業会(現在の電池工業会)が1987年に制定。

その他の記念日……配線器具の日・おりがみの日・ジュエリーデー・西陣の日・下駄の日・サッカーの日・麺の日・鮭の日など。


● 今日生まれた人

1821年 ドストエフスキー……ロシア文学を代表する文豪。代表作『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』など。

1849年 乃木希典……明治期の陸軍軍人。陸軍大将歴任。

1908年 沢村貞子……昭和・平成期の女優・エッセイスト。代表作『貝のうた』『私の浅草』など。

1930年 大庭みな子……昭和・平成期の小説家。代表作『三匹の蟹』『寂兮寥兮(かたちもなく)』『啼く鳥の』など。


● 今日亡くなった人

1855年 キルケゴール……デンマークの哲学者。代表作『死に至る病』など。「実存主義」の先駆者。

1931年 渋沢栄一……明治・大正期の実業家。第一国立銀行・東京証券取引所など多種多様な企業の設立・経営に携わる。「資本主義の父」

1939年 村上華岳……大正・昭和期の日本画家。代表作『裸婦図』『日高河清姫図』など。

1966年 加藤顕清……大正・昭和期の彫刻家。代表作『静寂』『女人像』『群像』『立像』『人間』など。

1969年 長谷川如是閑……明治・大正・昭和期のジャーナリスト・評論家。

1998年 淀川長治……昭和・平成期の映画評論家。

2002年 江上波夫……昭和・平成期の考古学者・東洋史学者。代表作『騎馬民族国家』など。

2004年 アラファト……パレスチナゲリラ指導者。パレスチナ自治政府初代大統領。

2005年 ドラッカー……オーストリア出身アメリカの経営学者・社会学者。

2006年 宇井純……昭和・平成期の公害問題研究家。代表作『公害の政治学-水俣病を追って』『公害原論』など。


● 過去のマイブログ「11月11日」のテーマ

2015年 「Mr.パレスティナ革命」 アラファト
パレスチナゲリラの指導者で、PLO(パレスチナ解放機構)執行委員会議長、パレスチナ自治政府の初代大統領になったアラファトが、2004年に亡くなった日です。1929年、アラブ系スン二派ムスリムの名門フセイニー家に属する裕福な織物業者の5番目の子として生まれたヤ―セル・アラファトは、カイロとエルサレムで少年時代をすごした後、カイロ大学で工学を学びました。学生時代にパレスチナ学生連合の議長として……。

2014年 「サヨナラおじさん」 淀川長治
「日曜洋画劇場」の解説を32年にもわたって務め、そのユニークな語り口が親しまれた映画解説者・映画評論家の淀川長治(よどがわ ながはる)が、1998年に亡くなった日です。1909年、兵庫県神戸市の芸者置屋の子として生まれた淀川長治は、映画館の株主だった親の影響で子どものころから映画に親しみました。面白い作品は他人に紹介せずにいられない性格で、旧第三神戸中学時代には、自ら企画して……。

2013年 「大正デモクラシー」 と長谷川如是閑
明治・大正・昭和と三代にわたりジャーナリスト・思想家として活躍した長谷川如是閑(はせがわ にょぜかん)が、1969年に亡くなった日です。1875年、東京・深川の材木商の子として生まれた如是閑(本名・万次郎)は、10歳のときに曽祖母長谷川家の養子となり、肺結核になやまされながらも、1898年に東京法学院(中央大の前身)を卒業しました。1902年に陸羯南(くがかつなん)のおこした『日本新聞』の記者……。

2011年 「おもしろ古典落語」48回目 『甲府(こうふ)ぃ』
ある豆腐屋の店先で、オカラを盗みぐいしている男がいます。店の若い衆が袋だたきにしようとするのを、主人がみとがめて、事情を聞いてみますと…「わたしは、甲府育ちの善吉と申します。小さい時に両親をなくして、伯父夫婦に育てられましたが、今年20歳になりましたので、江戸に出てひとかどの人間になって、育ての親に恩を返したいと思いました。身延山をお参りをして、お祖師さまへ5年の間禁酒を誓いまして……。
 
2010年 「宋」時代の名文筆家・王安石
中国「宋」の時代の優れた政治家・文筆家の王安石が、1021年に生まれたとされる日です。中国の宋の時代は、勢いのある時代でした。しかし国力をのばそうと何度も戦争をくり返したため、国の資金が不足して経済が行きづまっていました。しだいに社会全体が傾く気配を感じて、政治のたて直しを求める声が高まりました。豊かな知識を持つ人たちが、それぞれ対策を考えましたが、その中で注目された人が……。

2009年  白鳳文化を生んだ天武天皇
645年におこった大化改新の事業を完成させ、革新の気風あふれた白鳳文化を生んだ天武天皇が、686年の死後2年余りたった688年のこの日に葬られたとされる日です。天智天皇 (中大兄皇子) が亡くなって、つぎの年の676年6月、朝廷のなかが2つに分かれて、はげしい戦いが始まりました。のちに、壬申の乱とよばれるようになった戦いです。天智天皇のあとには、天皇の子どもの大友皇子が即位することになりました。ところが、天皇の位をねらっていた……。

2008年  ロシアの文豪ドストエフスキー
「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などを著し、トルストイやチェーホフとともに19世紀後半のロシア文学を代表する文豪・思想家のドストエフスキーが、1821年に生まれた日です。1849年12月、ロシア北西部にあるペテルブルグの監獄で、革命をくわだてたという罪で死刑を宣告された20人あまりの男が、いまにも銃殺されようとしていました。いよいよ銃が火をふこうとしたその瞬間に、皇帝のゆるしがでました。男たちは命をとりとめ、そのかわりに長い懲役と軍への入隊を言いわたされ……。

2005年 「アイアイ」の解説に感銘
「アイアイ」がサルの種類であることをはじめて知りました。マダガスカル島に住んでいるこんなかわいいサルだったなんてとてもビックリ。だいぶ以前私が見た絵本にそえられていた絵は、チンパンジーのようなサルだったような気がします。あれは間違いだったのですね。お手数ですが、どの歌でもかまいませんので、他にもう2、3の歌の解説を……。

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