児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2018年09月

● 今日(9月25日)の主なできごと

1829年 シーボルト国外追放……1年ほど前に、幕府禁制品とされていた日本地図などを国外に持ち出そうとしたこと(シーボルト事件)で、捕えられていたシーボルトが、国外追放・再渡航禁止処分となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

藤ノ木古墳記念日……1985年のこの日、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳の石室等が発堀された。藤ノ木古墳は直径約48m、高さ約9mの円墳で、古墳時代後期の6世紀後半に作られたものと考えられている。1985年に第1次調査、1988年6月に国内の発掘調査史上初めてファイバースコープを使った石棺の内部調査が行われ、同年10月8日に1400年ぶりに石棺の蓋が開かれた。石棺は未盗掘で、埋葬当時の姿がほぼそのまま残っており、当時の埋葬儀礼を解明する上で貴重な資料。古墳は国の史跡に指定され、2004年にはすべての出土品は国宝となった。


● 今日生まれた人

1596年 酒井田柿右衞門 (初代)……江戸時代前期の伊万里焼陶工。「色絵磁器(赤絵)」を創始。

1881年 魯迅……中華民国の小説家・翻訳家・思想家。代表作『阿Q正伝』『狂人日記』など。

1884年 石橋湛山……大正・昭和期のジャーナリスト・政治家。第55代首相(病のため63日の短命に終わる)。大蔵大臣・通産大臣・郵政大臣歴任。

1897年 フォークナー……アメリカの小説家。代表作『響きと怒り』『サンクチュアリ』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』など。

1920年 高木彬光……昭和・平成期の推理小説家。代表作『白昼の死角』『破戒裁判』『能面殺人事件』『人形はなぜ殺される』など。


● 今日亡くなった人

1849年 ヨハン・シュトラウス(1世)……オーストリアの作曲家。代表作『ラデツキー行進曲』『アンネン・ポルカ』『ローレライ=ラインの調べ』など。

1885年 五代友厚……明治期の実業家。大阪商法会議所設立など、関西経済界の重鎮。

1970年 レマルク……ドイツ出身アメリカの作家。代表作『西部戦線異状なし』『凱旋門』『愛する時と死する時』『生命の火花』など。

1985年 更科源蔵……昭和期のアイヌ文化研究家・詩人。代表著作『コタン生物記』『アイヌ文学の生活誌』『北の原野の物語』など。

1990年 奥村土牛……大正・昭和期の日本画家。代表作『鳴門』『醍醐』『富士宮の富士』『蠣(かき)』など。

2000年 浪越徳治郎……昭和・平成期の指圧師。「指圧療法」創始。「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」の決め台詞で有名。


● 過去のマイブログ「9月25日」のテーマ

2015年 『西部戦線異状なし』 のレマルク
二つの世界大戦と全体主義に翻弄される民衆を一貫して描いたドイツ出身でアメリカに亡命した作家レマルクが、1970年に亡くなった日です。1898年、ドイツ北西部のオスナブリュックに製本業を営む敬虔なカトリック信者の家に生まれたエーリッヒ・レマルクは、ギムナジウム(中高一貫校)で学んでいるときに第一次世界大戦が始まり、1916年に級友たちと共に志願兵……。

2014年 『響きと怒り』 のフォークナー
ヘミングウェイと並び「20世紀アメリカ文学の巨匠」と称されるフォークナーが、1897年に生まれた日です。アメリカ南部ミシシッピ州のニューオールズバニーに、曽祖父が開業した地方鉄道の駅長の長男として生まれたウィリアム・フォークナーは、5歳のとき一家が同州の郡都オックスフォードに移り住み、以後生涯のほとんどをこの地で過ごしました……。

2013年 「殖産興業の先駆者」 五代友厚
明治期に「東の渋沢・西の五代」といわれ、関西商業界を代表する活躍をした実業家の五代友厚(ごだい ともあつ)が、1885年に亡くなった日です。1836年、薩摩藩士の儒学者の次男として、鹿児島城下に生まれた五代友厚は、1842年に児童院の学塾に入りました。1850年に父が藩主の島津斉彬から、世界地図の模写を命じられ、父は友厚にこの仕事を手伝わせたことで……。

2012年  卓越したジャーナリスト石橋湛山
戦前は「東洋経済新報」のジャーナリストとして、戦後は政治家として独自の業績を残した石橋湛山(いしばし たんざん)が、1884年に生れた日です。日蓮宗の僧侶の長男として、東京に生れた石橋は、家庭の事情で山梨の田舎に育ち、1902年に上京して早稲田大学哲学科に入学、プラグマティズム哲学者田中王堂に強い影響を受けました。卒業後は、島村抱月の推薦で……。

2008年  わが子の心にあたたかく寄りそう
[読み聞かせる本]──読み聞かせが成功するかどうか、それは本の選び方にかかっているといってもよいでしょう。まず第1は、おとなの目で選ぶのではなく、聞き手の子どもを大切にしたいものです。せっかく高い本を買ってきて読み聞かせるのだから、少しでも内容の濃い、少しでも多く子どもが学びとってくれるものをなんて考えて選んだ本は、きまって、子どもは……。

2007年  シーボルトが国外追放を申し渡された日
今日は、江戸後期に長崎のオランダ商館つき医師として来日したシーボルトが、すぐれた西洋医学を広めるも帰国の際に禁じられたた日本地図などを持ち去ろうとしたことで、1829年、江戸幕府から国外追放を申し渡された日です。シーボルトは、1796年南ドイツにあるビュルツブルクの外科医の名家に生まれ、その地の大学に学びました。医学ばかりでなく、自然科学、博物学など……。

2006年  「源義経」 のこども時代
義経は、小さいころの名を牛若といいました。牛若が生まれたつぎの年に、父は、平氏との戦い (平治の乱) にやぶれて、殺されてしまいました。そして、牛若は、母と、今若、乙若のふたりの兄といっしょに、平氏の大将平清盛のもとにとらわれの身となり、やがて6歳になると、京の都の北にある鞍馬山の寺へあずけられました。清盛に 「武士になってはならぬ」 と、いいわたされたのです……。

● 今日(9月24日)の主なできごと

1877年 西郷隆盛自刃……木戸孝允と大久保利通とともに倒幕・維新に尽力し「維新の三傑」の一人とうたわれた西郷隆盛は、士族(もと武士)たちの不満を解消させるために征韓論を主張したが、木戸、大久保らに反対されたため、明治政府の要職をすてて郷里鹿児島へ帰った。私塾を開いているうち、やがて下級士族たちにかつがれて8か月にわたる「西南戦争」をおこした。西郷軍は政府軍と奮闘したが、最新式武装をした政府軍の力に及ばす、最期をさとった西郷はこの日、たてこもった城山で腹心に介錯を頼み自刃した。

1965年 みどりの窓口開設……国鉄(いまのJR)は、コンピューターを使った指定券発売の窓口「みどりの窓口」を全国152の主要駅と日本交通公社の83営業所に設置した。これにより、長い時間待たされたり、ダブルブッキングがほとんど解消された。


● 今日の主な記念日・恒例日

清掃の日……1971年のこの日、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法、廃掃法)が施行されたことから制定。

歯科技工士記念日……1955年のこの日、日本歯科技工士会が発足したのにちなみ、日本歯科技工士会が2005年に制定。


● 今日生まれた人

1564年 ウィリアム・アダムス(三浦按針)……イギリスの航海士。リーフデ号の豊後・黒島に漂着後、徳川家康の外交顧問。

1837年 大倉喜八郎……明治・大正期の実業家。「大原財閥」創始。教育・文化事業にも貢献。

1902年 ホメイニ師……イランの宗教家。「イラン・イスラム革命」指導者。

1925年 辻邦生……昭和・平成期の小説家。代表作『廻廊にて』『安土往還記』『背教者ユリアヌス』『西行花伝』など。

1927年 加山又造……昭和・平成期の日本画家。代表作『春秋波濤』『黄山霖雨・黄山湧雲』『雲龍図』など。

1927年 長新太……昭和・平成期の絵本作家。代表作『おしゃべりなたまごやき』『キャベツくん』『さかさまライオン』『ぼくのくれよん』など。


● 今日亡くなった人

1724年 西川如見……江戸時代中期の天文・地理学者。代表著作『長崎夜話草』。

1744年 石田梅岩……江戸時代中期の学者。「心学」(石門心学)創始。

1758年 市川団十郎(二代目)……江戸時代中期の歌舞伎役者。

1877年 西郷隆盛……幕末から明治初期の政治家・軍人。「明治維新」の元勲。

1945年 ガイガー……ドイツの実験物理学者。「ガイガー=ミュラー計数管」発明。

1998年 太田薫……昭和期の労働運動家。「総評議長」歴任。「春闘方式」生みの親。

2004年 サガン……フランスの小説家。代表作『悲しみよ今日は』『ブラームスはお好き』など。

2006年 丹波哲郎……昭和・平成期の俳優。『二百三高地』など、映画・テレビドラマ作品300作品以上に出演。


● 過去のマイブログ「9月24日」のテーマ

2015年  「千両役者」 二代目市川団十郎
江戸時代中期に江戸っ子の絶大な人気を博し、現在にいたる市川団十郎(いちかわ だんじゅうろう)家の基礎を築いた歌舞伎役者の市川団十郎二代目が、1758年に亡くなった日です。初代市川団十郎は、坂田金時や曽我五郎のような勇猛な人物を演ずる「荒事」を得意とする歌舞伎役者として人気を誇りましたが、1688年、その初代を父に、母(初代市川翠扇)との長男……。

2014年 『おしゃべりなたまごやき』 の長新太
絵本作家・漫画家・エッセイストとしてユニークな作品を数多く発表し、「ナンセンスの神様」の異名を持った長新太(ちょう しんた)が、1927年に生まれた日です。東京羽田に生まれた長新太(本名・鈴木しゅう治)は、蒲田に育ち、東京市立蒲田工業(今の都立一橋高)を卒業後に、空襲被害を受け、横浜市に移り住みました。戦後は、映画が好きだったことで……。

2013年  ガイガー計数管
宇宙線、人工放射能、核分裂などの研究や、放射線量を測定するときに欠かせないガイガー=ミュラー計数管を発明したドイツの実験物理学者ガイガーが、1945年に亡くなった日です。1882年、ドイツ西部のノイシュタットに、インドの大学につとめる学者の子として生まれたハンス・ガイガーは、ミュンヘン大学をへて、1902年からエアランゲン大学で物理学と数学……。

2012年 「大倉財閥」 築いた大倉喜八郎
明治・大正期に実業家として活躍した大倉喜八郎(おおくら きはちろう) が、1837年に生れた日です。越後国(現・新潟県)新発田の名主の家に生れた大倉は、18歳のとき商売で身を立てようと江戸に出て鰹節店に奉公し、3年後に乾物店を開業しました。1867年に鉄砲商に転業すると、幕末から維新の動乱期だったために大当たり、官軍、幕府軍の双方から注文……。

2010年 「じゃがたらお春」 と西川如見
江戸時代中期の天文・地理学者 西川如見(にしかわ じょけん)が、1724年に亡くなった日です。如見は、著書の『長崎夜話草』に、1639年に幕府はオランダ系混血児11名をジャガタラ(現・ジャカルタ)へ流したこと、その中のひとり14歳の「お春」のことなどを紹介しています。如見は、1648年、長崎の生糸の鑑定を行なう地役人の家に生まれました。20歳をすぎてから学問を……。

2008年 「心学」 の祖・石田梅岩
正直、倹約、堪忍という徳目をわかりやすく示し、町人の道を教える 「心学」 をはじめて説いた江戸時代中期の学者 石田梅岩(ばいがん)が、1744年に亡くなった日です。1685年、丹波国(京都府)の農家に生まれた梅岩は、10歳のとき京都の商家に奉公にだされ、一時は、奉公先がおちぶれて帰郷しましたが、22歳の年に、ふたたび京へでて呉服商にやとわれました……。

● 今日(9月23日)の主なできごと

1884年 加波山事件……この日、自由民権運動の中でも急進的な考えをもつ若い民権家16人は、民権運動を厳しく弾圧した栃木県令の三島通庸らを爆殺しようと、茨城県の加波山山頂付近に立てこもったものの未遂に終った。この事件により、同調者約300人も逮捕され、7名に死刑判決が下された。


● 今日の主な記念日・恒例日

秋分の日……春分の日と同様、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、1948年から国民の祝日となった。秋の彼岸の中日でもあるため、祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ日としている。なお、春分の日・秋分の日は、その前年の2月1日に国立天文台が作成する『暦象年表』に基づいて閣議で決定される。

不動産の日……秋は不動産取引が活発になる時期であることと、「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せから、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984年に制定。

海王星の日……1846年のこの日、ベルリン天文台のガレが海王星を発見したことにちなむ記念日。海王星は、ローマ神話の海神ネプトゥーヌス(英語読み・ネプチューン)にちなむ惑星で、1781年の天王星の発見以降、その軌道がニュートンの天文力学に合わないのは、その外側にさらに惑星があるためだと考えられていた。そのためいろいろな科学者が天王星の軌道の乱れ等を元に未知の惑星の大きさや軌道・位置を計算し、フランスのル・ベリエとイギリスのアダムスがその場所を突き止めたため、両者も共同発見者とされている。

万年筆の日……1809年のこの日、イギリスのフォルシュが金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案し、特許をとったことにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

BC63年 オクタビアヌス(アウグストゥス)……古代ローマ初代皇帝。パクス・ロマーナ(ローマの平和)の基礎を築く。

1760年 葛飾北斎……江戸時代後期の浮世絵師。代表作『富嶽三十六景』『北斎漫画』など。

1871年 幸徳秋水……明治期の評論家・社会運動家。「大逆事件(幸徳事件)」で処刑された12名の1人。


● 今日亡くなった人

1790年 柄井川柳……江戸時代中期の前句付け点者。「川柳」の祖。

1832年 頼山陽……江戸時代後期の儒学者。代表著作『日本楽府』『日本外史』など。

1904年 ガレ……フランスのガラス工芸家。

1939年 フロイト……オーストリアの精神医学者。「精神分析学」の創始者。

1939年 岡田三郎助……明治・大正・昭和期の洋画家。『あやめの衣』など、女性像の秀作を多く描く。

1954年 久保山愛吉……アメリカの水爆実験で被爆した「第五福竜丸」無線長。

1996年 藤子・F・不二雄……昭和・平成期の漫画家。代表作『ドラえもん』『パーマン』など。

● 今日(9月22日)の主なできごと

1862年 リンカーン奴隷解放宣言……第16代アメリカ合衆国大統領のリンカーンは、2年前に合衆国から脱退したアメリカ南部連邦11州との戦い(南北戦争)の最中、「翌年1月1日から奴隷解放を実施する」という歴史に残る宣言を布告した。

1868年 会津若松城落城……4月の江戸城無血開城のあと、会津藩は、仙台・盛岡・米沢・庄内などの諸藩と同盟して、薩摩・長州などを中心とした官軍とたたかったが、この日降伏して開城、半年近くに及ぶ会津戦争が終った。

1887年 日本初の孤児院……岡山医学校生の石井十次はこの日、日本初の孤児院「孤児教育会」を岡山市内に創設した。1890年に岡山孤児院と改称し、のちの児童福祉施設のモデルとなった。

1985年 プラザ合意……この日、ニューヨークのプラザホテルで開催された「先進5か国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)」で、ドル高是正のための「プラザ合意」を発表。これにより円が急騰し異常な円高がはじまり、いっきに「バブル景気」を加速させた。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際ビーチクリーンアップデー……アメリカのサンフランシスコに本部のある海洋自然保護センターが1985年から実施している記念日で、この日に近い週末には、世界各地でいっせいに海岸のごみを拾い集めて、海洋のゴミの発生元や、地球環境への影響を調査している。


● 今日生まれた人

1791年 ファラディ……イギリスの科学者。電気分解の法則や電磁誘導の法則を発見。「電気学の父」

1852年 明治天皇……父孝明天皇の死後、1867年に即位。王政復古宣言、五箇条の御誓文、大日本帝国憲法、教育勅語発布など、天皇制国家確立に重要な役割。

1878年 吉田茂……太平洋戦争敗戦の翌年に首相に就任、以来5期にわたって首相をつとめ、親米政策を推進して日米講和条約、日米安保条約を締結。

1939年 田部井淳子……登山家。女性として世界で初の世界最高峰エベレスト登頂など七大陸最高峰への登頂に成功。


● 今日亡くなった人

1980年 河上徹太郎……昭和期の文芸評論家。ヴァレリーやジイドの翻訳紹介するなど、フランス象徴主義の影響下に評論活動を展開。

1997年 横井庄一……陸軍軍人。敗戦28年後、グアム島で地元の猟師に発見された残留日本兵最後の帰還兵。

1999年 淡谷のり子……昭和・平成期の歌手。「ブルースの女王」


● 過去のマイブログ「9月22日」のテーマ

2014年 「近代批評の先駆」河上徹太郎
芸術や思想の純粋性をもとめる「純粋自我」という批評原理を確立し、文芸評論家・音楽評論家として活躍した河上徹太郎(かわかみ てつたろう)が、1980年に亡くなった日です。1902年、日本郵船技師だった父の赴任先である長崎市に生まれた河上徹太郎は、第一神戸中学から東京府立第一中学へ編入、1919年に第一高校に入学するものの1年で休学してピアノを……。

2011年 「おもしろ古典落語」40回目 『目黒(めぐろ)のさんま』
江戸時代は、士農工商といって、身分制度がはっきりしていました。一番位の高い武士の中でも、お大名といえば、ご先祖が命がけで弓や鉄砲の下をかけまわって、ようやくはい上がって何万石という出世をするという英雄であり、豪傑でもありました。ところが平和な時代が長く続き、三代目、四代目ともなると、ただ大名の家に生れたというだけで、ニューっと育った、もやしみたいな……。

2010年 『ろうそくの科学』のファラディ
電気分解の法則や電磁誘導の法則の発見などの業績により「電気学の父」いわれるイギリスの科学者ファラデーが、1791年に生まれた日です。マイケル・ファラデーは、イギリスの首都ロンドンの郊外で生まれました。父は、仕事の上手なかじ屋でしたが、体が弱く病気がちだったために家族は生活が苦しく、馬小屋の2階でパンだけをかじって1日が終わることもありました。じゅうぶんな勉強もできないまま……。

2008年  戦後政治の基礎を確立した吉田茂
太平洋戦争敗戦の翌年に首相に就任し、以来5回にわたって首相をつとめ、親米政策を推進して日米講和条約、日米安保条約を締結した吉田茂が、1878年に生まれた日です。
日本は、太平洋戦争に敗れた1945年をさかいに、それまでの軍国主義を捨て、民主主義国家をめざして歩みをはじめました。高知県出身の政治家竹内綱の5男として生まれ、幼いうちに横浜の吉田家の養子となった茂は……。

2006年  「ナイチンゲール」 のこども時代
ナイチンゲールは、おとぎの国のお城のような家に生まれ、たくさんのめし使いにかこまれて、不自由なことは、なにひとつないのに、みんなと楽しくすごすよりも、まずしい家をたずねるのがすきでした。心のやさしいナイチンゲールのお母さんは、いつも、まずしい家へ、おくりものをしていました。幼いナイチンゲールは、お母さんといっしょにでかけているうちに、自分からすすんで、まずしい家の病人のところへ……。

● 今日(9月21日)の主なできごと

1952年 土俵の4本柱を廃止……大相撲が行われる東京蔵前国技館で、この日から土俵の四隅にあった四本柱が取り除かれた。柱をとったかわりに、つり屋根になり、柱に巻いてあった4色(青・赤・白・黒)の布と同じ、4色の房がつけられた。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界停戦の日……コスタリカの発案により1981年の国連総会によって9月第3火曜日に制定されたが、2002年からは9月21日に固定された。この日は敵対行為を停止するよう、すべての国と人々によびかけている。

世界アルツハイマーデー……1994年のこの日、国際アルツハイマー病協会(ADI)の国際会議で、患者やその家族への支援を進めることなどをうたった宣言を採択した。アルツハイマー病に関する世界的普及をはかり、患者や家族への支援を推進するための努力と働きかけを行う。

ファッションショーの日……1927年のこの日、銀座の三越呉服店で日本初のファッションショーが行われた。一般から図案を募集した着物のファッションショーで、初代水谷八重子ら3人の女優がモデルとなったのを記念して制定。


● 今日生まれた人

1866年 ウェルズ……イギリスのSF作家。代表作『透明人間』『タイムマシン』『宇宙戦争』など。

1874年 ホルスト……イギリスの作曲家。代表作『惑星』(特に「木星(ジュピター)が有名)など。

1903年 石垣綾子……昭和・平成期の評論家。

1908年 サラサーテ……スペインの作曲家・バイオリン奏者。代表作 『ツィゴイネルワイゼン』など。


● 今日亡くなった人

1860年 ショーペンハウアー……ドイツの哲学者。代表作『意志と表象としての世界』など。

1908年 フェノロサ……アメリカの哲学者・美術研究家。明治時代に来日したお雇い外国人で、日本美術を高く評価。

1933年 宮沢賢治……大正・昭和期の詩人・童話作家。代表作「雨にも負けず」(詩) 『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』 (童話)など。

1954年 御木本幸吉……明治・大正・昭和期の実業家。真珠養殖とブランド化に成功。

1961年 宇野浩二……大正・昭和期の小説家。代表作『思ひ川』『蔵の中』など。

1968年 広津和郎……大正・昭和期の小説家・社会評論家。代表作『風雨強かるべし』、『松川事件と裁判』(ノンフィクション)など。


● 過去のマイブログ「9月21日」のテーマ

2012年 「おもしろ古典落語」86回目  鍬形(くわがた)
「甚兵衛さん、いるかな? こんにちは」「おや、留さんかい、おあがり」「あがってますよ、火鉢のかげです」「あっ、いたいた、かくれんぼかい?」「そんなものやりませんよ、ねぇ、甚兵衛さん、あたしはどうして、こんなに小さいんでしょ。二尺二寸(68センチ)しかありません」「そりゃ、生れつきだよ。気にすることないじゃないか。浅草の観音さまへいってごらんよ。観音さまは一寸八分(5.5センチ)しかないのに、大きな仁王を門番にしたがえて、18間(33メートル)四方のお堂に住んでるじゃないか……。

2011年 『チゴイネルワイゼン』 のサラサーテ
『チゴイネルワイゼン』 などフラメンコを採り入れた曲で名高いスペインの作曲家・バイオリン奏者のサラサーテが、1908年に亡くなった日です。「チゴイネルワイゼン」とは、ドイツ語で「ジプシーの歌」という意味で、その名前のように、ハンガリーのジプシー音楽や民謡をもとにチャルディッシュという、舞曲形式でかかれたものです。3楽章からなり、いかにもジプシーふうの哀愁に満ちたメロディではじまる1楽章……。

2010年 世界の真珠王・御木本幸吉
真珠養殖の成功とそのブランド化などで財をなした御木本幸吉(みきもと こうきち)が、1954年に亡くなった日です。御木本幸吉は1858年、志摩国(三重県)の鳥羽で生まれました。家は、屋号を「阿波幸」という、うどん屋でした。少年時代の幸吉は、うどん屋を手伝いながら、野菜や米や卵などを売り歩いて、家のくらしを助けました。幸吉が、人間の手で美しい真珠を作りだすことを決心したのは、32歳のときでした。30歳で真珠商人になったものの……。

2007年 ドラクロワ 「民衆を導く自由の女神」
もうもうとたちこめる煙を背に、上半身をさらけ出し「自由・平等・博愛」を意味する青・白・赤の三色旗を掲げ、武器をもつ人々を先導する自由の女神。この躍動感あふれる「民衆を導く自由の女神」は、ロマン主義派の代表的画家ドラクロワの代表作で、260×325cm のとても大きな絵です。そして、「フランス革命」を象徴する絵画として教科書にも登場するため、良く知られています。でもこの革命は……。

2006年 「西郷隆盛」 のこども時代
小さいころの隆盛は、近所の仲間たちから、いつも 「貧乏人の子のくせに……」 と、わらわれました。父は、さむらいでも身分が低く、それに7人の子どもたちがいて、家がたいへんまずしかったからです。でも、どんなにまずしくてもさむらいの子です。隆盛は、6、7歳のころから藩の学校へかよって、読み書きを学びながら、いっぽうでは示現流という剣術にはげみました。また、水泳やすもうで、からだをきたえました……。

2005年 「イスラエル」建国の歴史(3)
戦争の原因はまた、エルサレムにもあります。エルサレムは聖都といわれ、ユダヤ教のイスラエルの人たちはもちろん、キリスト教やイスラム教の人びとから、あがめられているところです。そこにある「なげきの壁」は、むかしローマに滅ぼされ、国を失ったときの、悲しみやなげきをうつす壁として、長くイスラエルの人びとの心にきざみつけられてきた記念碑です。イスラム教の人たちにとっては、マホメットにゆかりのある「岩のドーム」があります……。

↑このページのトップヘ