児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2018年04月


● 今日(4月25日)の主なできごと

1792年 ギロチンの実用化……当時のフランスは、フランス革命後の恐怖政治により、毎日何百人もの人が処刑されていた。そこで、内科医で国民議会の議員だったギヨタンは、受刑者に無駄な苦痛を与えず、しかも全ての身分が同じ方法で処刑できるような「単なる機械装置の作用」により行うよう議会で提言し、その案が採択された。その後、外科医のアントワヌ・ルイが設計の依頼を受けて、各地の断頭台を研究し、刃を斜めにするなどの改良を加えた。そのため当初は、ルイの名前をとって「ルイゼット」とか「ルイゾン」と呼ばれていたが、この装置の人間性と平等性を大いに喧伝したギヨタンの方が有名になり、ギヨタンから名前をとったドイツ語読みの「ギロチン」が定着、この日実用化された。ルイ16世やその妃マリー・アントアネットをはじめ何万人もの人が首を切られた。(ギヨタンもまたギロチンで処刑されたという説は、別人の誤り)

1953年 DNAの構造……イギリスの科学誌『ネイチャー』に、英米の科学者ワトソンとクリックがDNA(デオキシリボ核酸)が、生物の細胞にめずらしい構造をもっていることを発表。この発見により、生物学は大きく発展、最近では犯罪捜査の犯人割り出しや、親子など血縁の鑑定などに、DNA鑑定が威力を発揮している。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界マラリアデー……2000年のこの日にナイジェリアでマラリア撲滅国際会議が開かれたことを記念して、同会議はこの日を「アフリカ・マラリア・デー」に制定。2008年から世界保健機関は「世界マラリアデー」として実施。


● 今日生まれた人

1599年 クロンウェル……イギリス(イングランド)の政治家。清教徒革命を指導して初代護国卿となり独裁政治を行う。

1662年 徳川家宣……江戸幕府第6代将軍。5代将軍綱吉の「生類憐れみの令」廃止、新井白石を登用。

1874年 マルコーニ……イタリアの電気技師。世界初の無線通信成功後、イギリスとカナダを結ぶ無線通信にも成功。

1884年 田村俊子……明治・大正期の小説家。代表作『誓言』『嘲弄』『木乃伊の口紅』など。

1922年 三浦綾子……昭和・平成期の小説家。代表作『氷点』、自伝『道ありき』など。


● 今日亡くなった人

1613年 大久保長安……戦国時代の武将。武田氏から徳川氏の家臣、後に江戸幕府勘定奉行。佐渡金山等の開発、5街道の一里塚建設など。

1744年 セルシウス……スウェーデンの物理学者・天文学者。摂氏温度目盛りを考案。

1868年 近藤勇……幕末期の「新選(撰)組局長」。官軍に抵抗して捕えられ斬首。

1946年 岩波茂雄……大正・昭和期の出版人。岩波書店創業。

1968年 万城目正……昭和期の作曲家。代表作『リンゴの唄』『悲しきロ笛』『この世の花』など。

1973年 石橋湛山……大正・昭和期のジャーナリスト・政治家・教育者。第55代首相。

1976年 キャロル・リード……イギリスの映画監督。代表作『第三の男』『オリバー!』など。

1978年 東郷青児……大正・昭和期の洋画家。代表作『パラソルさせる女』など、柔らかな曲線と色調で描かれた女性像に人気。

1992年 尾崎豊……昭和・平成期のシンガーソングライター。『十七歳の地図』でデビュー後、若者たちの心をとらえ続け、死去から20年以上経過した今も人気は衰えない。


● 過去のマイブログ「4月25日」のテーマ

2014年 「天下の総代官」大久保長安
戦国時代の甲斐武田家に仕え、武田滅亡後は徳川家の家臣となり、のちに鉱山開発などの業績が認められ、江戸幕府の奉行にまでのぼりつめた大久保長安(おおくぼ ながやす)が、1613年に亡くなった日です。1545年、武田信玄おかかえの猿楽師の子として甲斐(山梨)に生まれた長安は、武田領内にある黒川金山などの鉱山開発や税務などに従事しました。信玄没後は武田勝頼に仕えるものの、長篠の戦いに敗れ、1582年、織田信長・徳川家康連合軍の侵入(甲州征伐)によって武田家が滅ぶと、長安は家康にしたがう……。

2013年 「名出版人」岩波茂雄
わが国を代表する出版社のひとつとされる岩波書店を創業した岩波茂雄(いわなみ しげお)が、1946年に亡くなった日です。1881年、長野県諏訪の農家に生まれた岩波茂雄は、15歳のときに父が亡くなったことで母の農業を手伝いながら地元の中学に通いました。1899年に上京すると、1901年に第一高等学校に入学しました。しかし、友人だった藤村操が自殺したことにショックを受け、哲学書をたずさえて山籠りをし、死と正面から向き合いました……。

2012年  「新撰(選)組」 と近藤勇
江戸幕末期に「新撰組の局長」として幕府側に立って活躍した近藤勇(こんどう いさみ)が1868年に亡くなった日です。1834年、武蔵国多摩郡(現・調布市野水)の農民の子として生まれた勇は、15歳のとき近藤周介の剣術道場に入門し、めきめき腕をあげていきました。やがて盗人を退治するなどして認められ、1849年には周介の養子となって農民の子を中心とした試衛館道場を開き、のちに新撰組の副長となる土方(ひじかた)歳三と協力して……。

2007年  「アフリカ(2)」 巻末解説
1980年に初版を刊行した「子どもワールド図書館」(38巻) 第21巻「アフリカ(2)」 の巻末解説と、その後の変化を記した補足事項を記します。産業の不振とともに、アフリカの多くの国ぐにがかかえている大きな問題の一つに、人種の複雑さがあります。アフリカ大陸には、*[4億をこえる人びと]が住んでいます。そのほとんどは原住民です。*[2017年に12億人突破]……。

2006年  ファーブルの昆虫記
「ファーブルの昆虫記」 を読んだ子どもたち(小学校1~6年生) は、大きくわけると2つのことについて、おどろいたり感銘したりしています。まず1つは、この昆虫記のなかにえがかれている虫たちへのおどろきと、そのおどろきから発展しての、深い思考です。アリ、ハチ、クモ、セミ、カマキリなどの生きる姿の、あまりの不思議さ、神秘さ、強さ、悲しさ、やさしさ。子どもたちは、これらに目を見はり、いちように 「ただ虫けらだと思っていた虫たちは、みんないっしょうけんめいに生きているのだ」 ……。


● 今日(4月24日)の主なできごと

1951年 桜木町事故……京浜東北線の電車が、桜木町駅到着寸前に切れた架線にふれて1・2両目が炎上、木製屋根と旧式の3段開き窓のため乗客は逃げ切れず、死者106名、重傷者92名を出す大事故となった。この事故から、電車の鋼鉄化が急速に促進された。

1955年 アジア・アフリカ会議……インドのネルー首相、インドネシアのスカルノ大統領、中国の周恩来首相、エジプトのナセル大統領が中心となって、インドネシアのバンドンで「アジア・アフリカ会議」が開催され、この日反植民地主義・民族主義・平和共存など世界平和と協力の推進に関する宣言・平和十原則を採択、アメリカ(西側諸国)、ソビエト(東側諸国)のどちらの陣営にも属さない、いわゆる第三世界の存在を確立した。


● 今日の主な記念日・恒例日

植物学の日……1862年のこの日、植物分類学者の牧野富太郎が高知県に生まれた。牧野は94歳でこの世を去るまで生涯を植物研究に費やし、新種・変種約2500種を発見・命名して「植物学の父」と呼ばれた。その功績を讃えた記念日。

日本ダービー記念日……1932年のこの日、目黒競馬場で日本初の「ダービー」(東京優駿競争)が開催された。サラブレット3歳馬ナンバーワンを決めるイギリス競馬界最高の行事「ダービーステイクス」をまねての企画だったが、今だにその人気は衰えていない。


● 今日生まれた人

1743年 カートライト……イギリスの発明家・技術者。蒸気機関を利用した自動織機「力織機」を発明。イギリス産業革命に大きな貢献。

1862年 牧野富太郎……明治・大正・昭和期の植物学者。その研究成果は50万点もの標本や観察記録、『牧野日本植物図鑑』に代表される多数の著作に遺す。

1909年 松本清……昭和期の地方政治家・実業家。「マツモトキヨシ」創業。松戸市長の時に「すぐやる課」創設。

1909年 青地晨……昭和期の評論家・ジャーナリスト。代表著作『冤罪の恐怖』『魔の時間 六つの冤罪事件』など。

1948年 つかこうへい……昭和・平成期の劇作家・演出家・小説家。代表作『蒲田行進曲』『二代目はクリスチャン』『幕末純情伝』など。


● 今日亡くなった人

1583年 柴田勝家……戦国から安土桃山時代の武将。「賤ヶ岳の戦い」に敗れ福井北庄城で、妻お市の方(信長の妹・浅井長政の元妻)とともに自害。

1734年 紀伊国屋文左衞門……江戸時代前・中期の豪商。

1891年 モルトケ(大モルトケ)……プロシア・ドイツの軍人。対デンマーク戦争・普墺戦争・普仏戦争を勝利に導き、ドイツ統一に貢献。「近代ドイツ陸軍の父」

1908年 津田仙……明治期の農学者。日本初の通信販売。新島襄・中村正直と共に「キリスト教界の三傑」。津田梅子の父。

1942年 モンゴメリ……カナダの小説家。代表作『赤毛のアン』シリーズ。


● 過去のマイブログ「4月24日」のテーマ

2014年  「西洋農法」 を推進した津田仙
「学農社」をおこし、西洋農法の普及につとめた津田仙(つだ せん)が、1908年に亡くなった日です。1837年、下総国佐倉藩(今の千葉県佐倉市)の家臣小島家の子として佐倉城内に生まれた仙は、佐倉藩の藩校に学び、1851年に元服して桜井家の養子となり、藩命により江戸に出て、蘭学や英語、洋学や砲術を学びました。1861年に津田大太郎の娘初子の婿となると、江戸幕府外国奉行の通訳として採用され……。

2013年  [おもしろ民話集 82] 山賊の弟
むかし、越後(今の新潟県)の農家に、太郎と次郎という名の二人の男の子がありました。兄の太郎は、幼いときから乱暴な上になまけ者でしたが、大きくなっても悪い性質が直りません。そのため父親に勘当(かんどう=親子の縁を切る)されると、ひょいとどこかへいなくなってしまいました。そのうち、父親は病気で亡くなり、弟の次郎は母に孝行な働きものでしたが、不作つづきで家の暮らしがたちゆかなくなって……。

2012年 「賤ヶ岳の戦い」 と柴田勝家
戦国から安土桃山時代にかけての武将で、信長の後継争いで秀吉に敗れた柴田勝家(しばた かついえ)が、1583年に亡くなった日です。柴田勝家の子ども時代のことは、生年も出身地もほとんどわかっていません。若いころから尾張の織田家の家臣で、織田信長の父信秀に仕え、信秀の死後に家督をついだ信長の命により、信長の弟信勝の家老として仕えました。しかし1557年ころ、信勝が信長を倒そうとする謀反を計画したとき……。

2009年  江戸の豪商・紀伊国屋文左衛門
江戸時代・元禄期の大商人で、紀伊国屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)が、1718年に亡くなったといわれている日です。17世紀から18世紀にかけて、産業がさかんになるにつれて、商業が大きく発展し、大商人といわれる人たちが各地に現われました。紀伊国屋文左衛門も、そのころに活躍した豪商のひとりです。文左衛門がいつどこで生まれ、どのように育ち、いつ江戸に出てきたのかほとんどわかっていません。しかし、文左衛門の隆盛のきっかけとなった……。

2007年  ワールド図書館(20) 「アフリカ(1)」 巻末解説
アフリカ(主として北西部)は、新興国家がひしめきあい、大いなる未来への希望にみちあふれている大陸です。しかし、独立後20年たらずの国ぐにの現実をみると、あまりにも多くの難問をかかえています。その難問のなかで、各国に共通しているもっとも顕著なものは、産業のおくれです。アフリカは、地下資源の宝庫だといわれています。たしかに、石油、天然ガス、ダイヤモンド、金、白金、ボーキサイト、銅、リン鉱石などの埋蔵量は、世界一あるいは世界有数……。

2006年  からだのほん
お母さん方は、子どもに本を読ませたいと思うとき、まず第一に、童話を中心にした物語の本を考えます。それは、1冊の本から、子どもができるだけ大きな感銘を受けることを期待し、その感銘は、文学作品から受けるものが、もっとも大きいと思っているからでしょう。ところが、じっさいは必ずしもそうではありません。子どもは、伝記や科学物語はもちろんのこと、絵を中心にした図鑑類からも、すばらしい発見の感銘、おどろきの感銘を受けています……。


● 今日(4月23日)の主なできごと

1863年 寺田屋騒動……薩摩藩主の父で事実上の指導者島津久光の公武合体論に不満を持った薩摩藩の過激派、有馬新七ら6名は伏見の船宿寺田屋に集まり、幕府の要人の襲撃を謀議中、久光の命を受けた藩士らに殺された。この事件によって朝廷の久光に対する信望は大いに高まり、久光は公武合体政策を実現させるために江戸へ向かった。

1885年 世界初の「無線通信」……イタリアのマルコーニはこの日、自宅の窓からモールス信号で2.4kmの無線通信に成功した。これが世界初の無線通信で、翌年にはアメリカに渡り、大西洋を横断する3600kmの通信に成功している。

1895年 三国干渉……露・独・仏の三国は、日清戦争の講和条約「下関条約」で日本領有となった遼東半島を、清への返還を求める勧告をした。日本は同年5月、やむなく勧告を受諾し、代償として3000万両(4500万円)を獲得。

1949年  1ドル360円……GHQはこの日、日本円とアメリカドルの交換レートを1ドル360円と定めた。このレートは1971年まで22年間にわたって維持された。ちなみに、明治初期の1ドルは1円と定められていた。


● 今日の主な記念日・恒例日

サンジョルディの日……スペイン・カタロニア地方には、守護聖人サン・ジョルディを祭って、女性は男性に本を、男性は女性に赤いバラを贈る風習があった。日本でも、スペイこの習慣を根づかせようと、日本書店組合連合会や日本カタロニア友好親善協会などが、1986年に制定。

子ども読書の日……子どもの読書活動についての関心と理解を深め、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めようと、2001年に制定、2002年から文部科学省が実施。

地ビールの日……日本地ビール協会を中心に「地ビールの日選考委員会」が1999年に制定。1516年のこの日、バイエルン国王ウィルヘルム4世が発布した「ビール純粋令」を発布したことや、ドイツの「ビールの日」にもなっていることにちなむ。


● 今日生まれた人

1775年 ターナー……イギリスの画家。代表作『カレーの桟橋』『アルプスを越えるハンニバルとその軍勢』『吹雪-港の沖合の蒸気船』『トラファルガーの戦い』など。
 
1858年 プランク……ドイツの理論物理学者。「量子仮説」提唱。「量子論の父」

1875年 上村松園……明治・大正・昭和期の日本画家。代表作『序の舞』『母子』『清少納言』『焔』『草子洗い小町』など。女性初の文化勲章受賞。

1891年 プロコフィエフ……ソ連の作曲家。交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲、オペラ、映画音楽ほか、交響的物語『ピーターと狼』など。

1899年 代田稔……昭和期の医学者・実業家。「ヤクルト」を開発し創業。

1919年 野村芳太郎……昭和・平成期の映画監督。代表作『砂の器』『八甲田山』『八つ墓村』『鬼畜』『震える舌』など。


● 今日亡くなった人

1616年 シェークスピア……イギリスの劇作家・詩人。代表作『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『べニスの商人』など。

1616年 セルバンテス……スペインの作家。代表作「ドン・キホーテ」など。

1850年 ワーズワース……イギリスのロマン派詩人。「カッコー」「黄水仙に献げる詩」「霊魂不滅のうた」など、自然讃美の詩を数多く残す。

1960年 賀川豊彦……大正・昭和期の社会運動家・政治家。キリスト教の博愛精神を実践した「貧民街の聖者」

1973年 阿部知二……昭和期の小説家・評論家・イギリス文学者。代表作『日月の窓』(小説)『白鯨』『シャーロックホームズ シリーズ』(翻訳)など。


● 過去のマイブログ「4月23日」のテーマ

2014年 「自然詩人」 ワーズワース
イギリスの代表的なロマン派詩人で、自然讃美の詩をたくさん残したワーズワースが、1850年に亡くなった日です。1770年、北西イングランドの「湖水地方」と呼ばれる美しい湖と山岳からなる地域のコカマスに弁護士の子としとて生まれたウィリアム・ワーズワースは、少年時代から山野を歩き回って自然と親しみますが、7歳のときに母を、13歳のときに父を失い、おじの世話で成長し、1787年ケンブリッジ大学……。

2013年 「理想の女性美」 上村松園
気品ある独自の「美人画」を描き、女性として初めて文化勲章を受賞した日本画家の上村松園(うえむら しょうえん)が、1875年に生まれた日です。京都下京区四条通りにある茶舗「ちきり屋」の次女として生まれ育った上村松園(本名・津禰[つね])は、生まれる2か月前に父がなくなったため、母は茶舗を営みながら、女手ひとつで姉妹を育てました。津禰は、5歳のころから絵草紙をみたり、店の帳場の机に座りこんで絵ばかり描いているほど……。

2012年  史上最大の劇作家シェークスピア
イギリスのエリザベス朝演劇を代表する劇作家シェークスピアが、1616年に亡くなった日です。『ハムレット』『ロミオとジュリエット』などの悲劇をはじめ、『べニスの商人』『ジュリアス・シーザー』など、さまざまな人間の、ゆれ動く心を描いた傑作を数多く残しました。その作品は、時代をこえて、多くの人に感動を与えています。ウィリアム・シェークスピアは1564年、イギリスのストラトフォード・オン・エーボンという小さな町に生まれました……。

2009年  子ども読書の日
今日4月23日は、2002年のこの日から「子ども読書の日」と定められ、全国にある公共図書館では、この日前後に子どもを対象とした読書に関するイベントが数多く開催されます。スペイン東北部のカタルーニャ地方(州都バルセロナ)の本屋は、守護聖人サン・ジョルディの祭りのこの日が、小説『ドン・キホーテ』の作者 セルバンテスの命日であり、シェイクスピアの命日でもあること……。

2007年  ワールド図書館(19) 「エジプト」 巻末解説
エジプトは、メソポタミアとともに人類の文明発祥の地として知られています。その歴史の古さは、日本人が弥生式文化を持ちはじめたころより3000年もまえに、大都市をつくり、文化生活をしていたというのですからおどろきます。ピラミッドをはじめ、たくさんの大建築をのこし、すぐれた造船技術をもち、文字を発明し、さらに絵画や彫刻にすばらしい芸術性をみせているエジプト人は、よほどすぐれた民族だった……。


● 今日(4月22日)の主なできごと

1500年 ブラジル発見……ポルトガル人のカブラルがブラジルに漂着し、ポルトガルの旗を立てて領土とした。そのため、中南米の国々では、ブラジルだけがポルトガル語を言語としている。

1927年 支払い延期令……この年の3月に倒産や休業したりする銀行が続出。この金融恐慌を鎮めるために、この日3週間にわたる「支払い延期令」(モラトリアム) を発令、即日実施した。日本銀行は、2億円の非常貸し出しに印刷が間に合わず、片面白紙の200円札を発行。

1946年 「サザエさん」登場……福岡の新聞「夕刊フクニチ」で、長谷川町子の4コマ漫画『サザエさん』の連載が始まった。その後「新夕刊」、「朝日新聞」と掲載紙を変えるものの、1974年2月まで続き、計6477話。いっぽう、それを原作とする「テレビアニメ」が1969年からはじまり、いまだに続く長寿番組となっている。


● 今日の主な記念日・恒例日

アースデー(地球の日)……アメリカの上院議員ゲイロード・ネルソンが、1970年のこの日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけた。この時、ネルソンがこの活動の統括役として選び出したのが、当時スタンフォード大学院生だったデニス・ヘイズで、デモや集会を成功させた。これをきっかけに、アースデー世界協議会等が、地球全体の環境を守るために、一人ひとりが行動をおこす日として制定。1991年からは毎年、世界各地でイベントが開催されている。


● 今日生まれた人

1451年 イサベル1世……1474年カスティリャ王国の女王となり、夫がアラゴン国王となったのを機に両国を統合し、スペイン王国を建国、初代女王となったイサベルが、この日に生まれた。イサベルは、1492年にはイスラム国家グラナダ王国を制圧し、約800年にわたったレコンキスタ(国土回復運動)を完成させた。同年女王の援助したコロンブスが新大陸を発見、スペイン海外発展のキッカケとしたことは特に有名。

1724年 カント……ドイツの哲学者・思想家。代表作『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の3批判書。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルと続く「ドイツ古典主義哲学」の祖。

1870年 レーニン……ロシアの革命家。ソ連の初代首相。

1838年 山縣有朋……幕末の長州藩士、明治・大正期の陸軍軍人・政治家。第3・9代首相。伊藤博文と共に松下村塾出身、明治維新期に低い出自から栄達した代表的人物。

1896年 横山エンタツ……大正・昭和期の漫才師。花菱アチャコとコンビを組み「しゃべくり漫才」を生み出す。

1904年 オッペンハイマー……アメリカの理論物理学者。原爆製造を指導。

1912年 新藤兼人……昭和・平成期の映画監督・脚本家。代表作『愛妻物語』『裸の島』『裸の十九才』『午後の遺言状』『一枚のハガキ』など。


● 今日亡くなった人

1778年 ハーグリーブス……イギリスの技術者。「ジェニー紡績機」発明。

1910年 荻原碌山……明治期の彫刻家。代表作『北条虎吉像』『女』など。

1928年 大倉喜八郎……明治・大正期の実業家。大倉財閥創設。

1994年 ニクソン……第37代アメリカ大統領。ウォーターゲート事件により任期中に辞任。


● 過去のマイブログ「4月22日」のテーマ

2015年 「ウォーターゲート事件」 とニクソン
ベトナム戦争の終結、中国との国交成立に尽力するものの、ウォーターゲート事件により唯一任期中に辞任した第37代アメリカ大統領のニクソンが、1994年に亡くなった日です。1913年、ロサンゼルス近郊ヨーバリンダの果樹園の子として生まれたリチャード・ミルハウス・ニクソンは、地元のウィッティア大学を卒業後、ノースカロライナのデューク大学法学大学院に進み、1939年に地元にもどって弁護士事務所を開業……。

2014年 「産業革命の父」 ハーグリーブス
「ジェニー紡績機」を発明したことで、イギリスに産業革命がおこるきっかけを作った技術者ハーグリーブスが、1778年に亡くなった日です。1720年頃、イングランドの北部ランカシャー地方オズワルトウィスル近郊に生まれたとされるジェームズ・ハーグリーブスですが、生い立ちなど詳しいことは、ほとんど知られていません。40歳のころ、大工を兼ねた織布工をしていたことがわかっていますが、当時の紡績業は、昔ながらの手を使って動かす方法で……。

2010年  ブラジル発見
コロンブスが1492年にヨーロッパ人として初めてアメリカを発見した8年後の1500年、ポルトガル人のカブラルがブラジルに漂着し、ポルトガルの旗を立てて領土とした日です。ラテンアメリカ(中南米)諸国は、ほとんどスペイン語を話しますが、ブラジルだけがポルトガル語を話すのはそのためで、その後322年間、ポルトガルはブラジルを植民地にしました……。

2009年  地球の日(アースデイ)
地球全体の環境を守るため、一人ひとりが行動をおこす日として、1970年からスタートした世界規模の記念日です。いま地球は、さまざまな開発による自然破壊、工場や車の排気ガス、工場や家庭の排水などが関連しあって、環境汚染や温暖化が年ごとに進んでいます……。


● 今日(4月21日)の主なできごと

1583年 秀吉「賤ヶ岳の戦い」に勝利……「賤ヶ岳の戦い」は、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と織田家最古参の重臣柴田勝家との戦い。織田勢力を二分する激しいものとなり、秀吉はこの戦いに勝利することによって亡き織田信長が築き上げた権力と体制の正統な継承者となることを決定づけた。敗れた勝家は、越前北ノ庄(今の福井市)に逃れるも、3日後に妻のお市の方(信長の妹)らとともに自害。

1729年 「天一坊」の処刑……徳川幕府第8代将軍徳川吉宗の子といつわって名乗っていたことを、勘定奉行稲生正武に見破られた天一坊が処刑された。のちに稲生正武を大岡越前に代えられ、歌舞伎などの人気演目になった。

1854年 韮山反射炉が完成……伊豆代官の江川太郎左衛門は、伊豆韮山に大砲鋳造のために反射炉(銑鉄を溶かす炉)を完成させた。

1954年 指揮権の発動……造船疑獄で吉田茂首相は、犬養健法相に指揮権発動を命じ、捜査は打ち切りとなった。この事件は、計画造船などをめぐる海運・造船業界と政財界を巻き込む一大贈収賄事件で、検察当局は贈賄で山下汽船など海運業者・造船業者幹部を、収賄などで佐藤栄作幹事長らを逮捕する寸前だった。政権崩壊の危機を恐れた吉田内閣が事件のもみ消しをはかったもので、この日を境に検察の捜査は政治の厚い壁に阻まれ、事件は闇に葬られてしまった。なお、犬養法相は、翌日、非難の声に辞職。

1989年 「ゲームボーイ」発売……任天堂が携帯ゲーム機「ゲームボーイ」をこの日に発売。小売価格は12,800円だったにもかかわらず、多様なソフトで人気を博し、3200万台以上を売り上げる大ヒットとなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

民放の日……1951年のこの日、日本で初めて民間放送16社に予備免許がおりて、これまでNHKだけの放送から、さまざまな局の番組を選べるようになった。翌1952年のこの日には、日本民間放送連盟(民放連)が発足した。これを記念して民放連は、1968年「放送広告の日」として制定し、1993年に「民放の日」に改称。


● 今日生まれた人

1729年 エカテリーナ2世(大帝)……ロシアのロマノフ朝第12代の女帝。領土をポーランドやウクライナに拡大し、「大帝」といわれる。

1782年 フレーベル……ドイツの教育者。世界で初の幼稚園を創始。

1816年 シャーロット・ブロンテ……イギリスの小説家。ブロンテ三姉妹の長女。代表作『ジェーン・エア』。

1864年 ウェーバー……ドイツの社会学者・経済学者。

1883年 三船久蔵……明治・大正・昭和期の柔道家。小柄な体形ながら最高位の十段に昇進。

1926年 エリザベス2世……イギリスの国王。16か国の主権国家(イギリス連邦王国)君主。


● 今日亡くなった人

1731年 デフォー……イギリスの小説家・ジャーナリスト。代表作『ロビンソン・クルーソー』など。

1910年 マークトウェーン……アメリカの小説家。代表作『トムソーヤの冒険』『ハックルベリーフィンの冒険』『王子とこじき』など。

1946年 ケインズ……イギリスの経済学者。代表著作『雇用・利子および貨幣の一般理論』など。

1980年 オパーリン……ソ連の生化学者。化学進化説を提唱し、生命の謎を解明。

2004年 藤田田……昭和・平成期の実業家。日本マクドナルド・日本トイザらス創立。著書『ユダヤの商法 世界経済を動かす』はベストセラー。 


● 過去のマイブログ「4月21日」のテーマ

2015年 「近代経済学の始祖」ケインズ
『雇用・利子および貨幣の一般理論』など10冊以上もの著書による新しい経済理論により、全世界の人々に大きな影響を与えたイギリスの経済学者ケインズが、1946年に亡くなった日です。1883年、経済学者の父と、ケンブリッジ市長の母の子としてケンブリッジに生まれたジョン・メイナード・ケインズは、イートン校を経て、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジで数学を専攻するかたわら、政治・経済から芸術に至るまで幅広い教養を身につけました……。

2014年 「イギリス小説の父」 デフォー
『ロビンソン・クルーソー』を著すなど、作家、ジャーナリストとしてぼう大な作品を残したデフォーが、1731年に亡くなった日です。1660年、ロンドンの肉屋の子として生まれたダニエル・デフォー(本名フォー)は、非国教会の学校に学び聖職者をめざすものの果たせず、メリヤス商やレンガ製造などさまざまな商業活動に従事しました。政治にも興味を持ち……。

2010年  賤が岳の合戦
豊臣(羽柴)秀吉 が、信長亡きあと後継の最大のライバル柴田勝家と戦った「賤(しず)が岳の合戦」が、1583年にあった日です。1582年、天下を治めるかにみえた 織田信長 は、京都本能寺で家臣明智光秀に討たれてしまいました。信長の後継をめぐる争いは、信長の長男の子秀信(当時3歳)を推す秀吉派と、三男の信孝を推す勝家派に分かれました……。

2009年  幼稚園の父・フレーベル
世界で初めて幼稚園をつくるなど、小学校就学前の子どもたちのための教育に一生を捧げたドイツの教育者フレーベルが、1782年に生まれた日です。チューリンゲン地方の牧師の家に生まれたフリードリヒ・フレーベルは、満1歳にならないうちに母を亡くし、愛にうえた、さびしい少年時代をすごしました。のちに教育家となったフレーベルは「子どもの教育には、母の愛がなによりたいせつである。母と子を切りはなすことはできない」といっています……。

2006年  ビルマの竪琴
「ビルマの竪琴」(竹山道雄作) のあらすじは、次の通りです。太平洋戦争が日本の敗戦に終わったビルマに、歌う隊とよばれる日本軍の1部隊があり、その隊に竪琴のうまい水島という上等兵がいました。水島は隊長の命令で、敗戦を信じないでまだ戦おうとする日本兵たちの説得にでました。ところが、水島は、それっきり隊へもどってきませんでした。あちこちに打ち捨てられている日本兵の死骸……。

↑このページのトップヘ