児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2017年06月


● 今日(6月20日)の主なできごと

1590年 天正少年遣欧使節帰国……8年前、伊藤マンショら4人の少年が、九州のキリシタン大名大友宗麟・大村純忠・有馬晴信に送りだされた天正少年遣欧使節の一行が長崎に帰国。使節とともに来日したイエズス会宣教師のバリニャーノは、活字印刷機を初めて日本に持ち込んだ。

1837年 ビクトリア女王即位……イギリス史上65年という当時最長(現エリザベス2世が2015年記録更新)の王となり「大英帝国」の絶頂期を築く。

1968年 100m十秒の壁破る……この日、全米陸上選手権の男子100m走で、3人の黒人選手ジム・ハインズ、ロニー・スミス、チャーリー・グリーンが9秒9(手動計時)を記録。人類の悲願だった十秒の壁を破る記念すべき日となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界難民の日……1974年のこの日、「アフリカ統一機構難民条約」が発効したことから、国連が2000年12月に、それまでの「アフリカ難民の日」を改称して制定。

ペパーミントの日……「はっか(20日)」の語呂合せと、北海道の6月の爽やかさがハッカそのものであることから、ハッカを特産品とする北見市「まちづくり研究会」が1987年に制定し、全国的に広がった。


● 今日生まれた人

1819年 オッフェンバック……フランスの作曲家。代表作『天国と地獄』『青ひげ』『ホフマン物語』など。

1861年 ホプキンズ……イギリスの生化学者。ビタミンや必須アミノ酸を発見。

1894年 竹鶴政孝……大正・昭和期の実業家。ニッカウヰスキー創業。

1901年 丸木位里……昭和・平成期の日本画家。『原爆の図』を配偶者の丸木俊(洋画家)と共同制作。

1909年 吉岡隆徳……昭和初期に活躍した短距離選手。「暁の超特急」


● 今日亡くなった人

941年 藤原純友……平安時代中期の官人。瀬戸内海の海賊首領。

1751年 徳川吉宗……江戸幕府第8代将軍。幕政改革「享保の改革」を断行。

1959年 芦田均……昭和期の政治家。第47代首相。


● 過去のマイブログ「6月20日」のテーマ

2014年 「暁の超特急」 吉岡隆徳
1935年に100m10秒3の「世界タイ記録」を達成し、戦後はコーチとして飯島秀雄や依田郁子らを育てた吉岡隆徳(よしおか たかよし)が、1909年に生まれた日です。いまの島根県出雲市に神官の子として生まれた隆徳は、小学校卒業後に吉岡家の養子となりました。杵築(きつき)中学(今の大社高校)時代に、駅まで4kmの距離を走って通学するなどの努力が実り……。

2013年  自由主義政治家・芦田均
戦後の混乱期に国政を担当し、第47代内閣総理大臣をつとめた芦田均(あしだ ひとし)が、1959年に亡くなった日です。1887年、いまの京都・福知山市の農家に生まれた芦田均は、少年時代から外交官となって日本の近代化に向けて活躍する夢を抱いていました。その願いがかなって、東大を卒業後に外務省に入り、大使館書記官、外務事務官、大使館参事官として、ロシア、フランス、トルコなどに駐在……。

2012年  朝廷を震撼させた藤原純友
平安時代中期に瀬戸内海の海賊の首領として「純友の乱」をおこし、朝廷軍を悩ませた藤原純友(ふじわらの すみとも)が、941年に刑死した日です。純友がいつどこで生れ、どのように育ったかはほとんどわかっていません。筑前の守を歴任した藤原良範の子とも、養子ともいわれています。朝廷から伊予掾(いよのじょう)として、瀬戸内にはびこる海賊を討伐する役目を任じられた純友でしたが……。

2011年 『天国と地獄』 のオッフェンバック
音楽と喜劇を融合した喜歌劇(オペレッタ)の原型をこしらえた作曲家オッフェンバックが、1819年に生まれた日です。ジャック・オッフェンバックは、ドイツに生れましたが、1833年にチェロを学ぶためにパリ音楽院に入学、卒業後まもなくパリ・オペラコミック座のチェロ奏者となりました。そのかたわらシャンソンの作曲をするうちに有名になり……。

2008年  ドガ 「舞台の踊り子」
[私の好きな名画・気になる名画 24]  ドガにはたくさんの踊り子を描いた作品がありますが、この代表作 「舞台の踊り子」 には(エトワール)という別称がついています。主席ダンサーという意味で、まさにドガの作品の中でも第1級のできばえのパステル画です。2階のバルコニー席から見おろした舞台には、スポットライトと、左下からフットライトを浴びた踊り子は、華やかに、また軽やかに舞っています……。

2007年  [おもしろ民話集 2] 1本足のにわとり
むかし、あるところに神父さんと、年とった黒人の召使いがいました。召使いは、神父さんが子どもの頃から家にいたので、大人になってもまだ子ども扱いをしていました。神父さんが少しでも雨にぬれて帰ってくると「あれあれ、カゼをひくじゃありませんか」とおおさわぎしたり、死にかかっている人をなぐさめに夜遅くでかけようとすると「身体をこわします。朝まで待てないのですか」とぶつぶつ言ったりします……。

2006年  ねしょんべんものがたり
「ねしょんべんものがたり」(椋鳩十監修 童心社刊)は、児童文学者の岩崎京子、神沢利子、坪田譲二、椋鳩十ら、女性7名、男性13名が語った、幼い日のねしょんべん体験記。1971年に出版されて以来、爆発的な人気をよび、今もなお、小学2~4年生を中心に、多くの子どもたちに読みつがれています。たんに、おもしろいというのではなく、ふしぎなほど、子どもたちの心に安らぎを与えるからです……。

2005年  キャメロン会総会で「讃歌」を披露
「曲が完成して仕事の都合がつけば、ギターをかかえてキャメロン・ハイランドへこないか」と私にいい置いて、兄たちは1月21日に3週間のマレーシア旅行へでかけていった。私は、まもなく曲作りを終えた。しかし、短調の曲にしたため哀愁と情感はあるものの、明るさが不足する。「讃歌」なのだから、明るく軽快な感じのものもこしらえておこうと、同じ詞で長調にも挑戦してみた……。


● 今日(6月19日)の主なできごと

645年 元号のはじまり……元号とは、明治・大正・昭和・平成のような年代の数え方で、645年のこの日、蘇我氏を倒した中大兄皇子(のちの天智天皇)が、わが国初の元号「大化」を定めた。江戸時代以前は、大きなできごとがあるたびに元号が変わっていたが、明治から、天皇の即位から亡くなるまでを一つの元号とする「一世一元制」が原則となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

理化学研究所創設の日……1917年のこの日、理化学研究所(理研)が、わが国で初めての基礎および応用研究を行う機関として、東京都文京区本駒込に設立された。1958年に特殊法人になり、現在は埼玉県和光市に移転している。

ベースボール記念日……1846年のこの日、公式の記録に残る史上初の野球の試合がマンハッタンの対岸に位置するニュージャージー州ホーボーケンで開催された。現在の野球に近いルールをこしらえた銀行家カートライト率いるニッカーボッカーズは、ニューヨーククラブ相手に1対23で負けたといわれている。

朗読の日……「六(ろう)十(と)九(く)」の語呂合せから、日本朗読文化協会が2001年に制定。

桜桃忌/太宰治生誕祭……1948年6月13日に「入水自殺」した太宰の遺体が発見された日で、太宰晩年の作品『桜桃』にちなみ三鷹市禅林寺で「桜桃忌供養」が行われ、たくさんの太宰ファンが墓前に集う。太宰の出身地青森県金木町では、「生誕祭」が行われる。


● 今日生まれた人

1053年 白河天皇……平安時代後期・第72代天皇。堀河・鳥羽・崇徳天皇の上皇として「院政」を43年間行った。

1566年 ジェームズ一世……イングランド王・アイルランド王。スコットランド王としてはジェームズ6世。「王権神授説」を唱える。

1623年 パスカル……フランスの数学者・物理学者・哲学者。遺稿集『パンセ』(「人間は考える葦である」の名句)、「パスカルの原理」「パスカルの定理」発見などで知られる。

1903年 ルー・ゲーリッグ……アメリカ大リーグ野手。1925年~39年の14年間、当時の世界記録となる2130試合連続出場。

1909年 太宰治……昭和期の小説家。代表作『人間失格』『走れメロス』『斜陽』『晩年』『ヴィヨンの妻』など。


● 今日亡くなった人

1666年 酒井田柿右衞門 (初代)……江戸時代前期の陶工。伊万里焼陶工として「赤絵」創始。

1876年 バクーニン……ロシアの思想家・哲学者・革命家。「無政府主義」を唱える。

1937年 バリー……イギリスの劇作家・小説家。代表作『ピーターパン』。

2000年 竹下登……昭和・平成期の政治家。第74代首相。「消費税」導入や「ふるさと創生」推進。



● 過去のマイブログ「6月19日」のテーマ

2015年 「根回し・気配り」 の竹下登
自民党の最大派閥「経世会」を創設し、第74代総理大臣として消費税の導入、「ふるさと創生」を推進した政治家の竹下登(たけした のぼる)が、2000年に亡くなった日です。1924年、今の島根県雲南市に酒造業を営む旧家の長男として生まれた竹下登は、旧制松江中学、早稲田第一高等学院を経て早稲田大学商学部に入学するものの1944年、学徒動員により陸軍飛行隊に入隊……。

2014年 「院政」 を創始した白河天皇
初めて院政をはじめ、43年間もその地位についた白河天皇(上皇・法皇)が、1053年に生まれた日です。後三条天皇の第一皇子として生まれた白河天皇は、1069年に立太子、1072年20歳で即位しました。しかし当時は、天皇に代って政治をおこなっていたのは、摂政や関白となっていた藤原家で……。

2013年 「王権神授説」 のジェームズ一世
絶対主義時代にイギリス国王となったジェームズ一世が、1566年に生まれた日です。スコットランド女王メアリーの子として生まれたジェームズ一世(ジェームズ・ステュアート)は、母の退位によって1歳でスコットランド国王ジェームズ6世になりましたが、貴族たちの派閥争い、外国からの干渉などにより、多難な成長期をおくりました。幼いころから学問好きで、1598年には「王権神授説」という……。

2012年 「赤絵磁器」 の酒井田柿右衛門
江戸時代前期の陶工で「赤絵」の創始者として知られる初代酒井田柿右衛門(さかいだ かきえもん)が、1666年に亡くなった日です。1596年に生まれた初代酒井田柿右衛門は、初めは喜三右衛門(きさえもん)といって、肥前(熊本)白川郷で父円西とともに瓦を焼いていました。やがて有田(現在の佐賀県有田市)に移り、唐津風の陶器をつくるようになりました……。

2009年  桜桃忌
『人間失格』『走れメロス』『斜陽』『晩年』『ヴィヨンの妻』などを著した作家太宰治の生誕記念日です。毎年この日は、「桜桃(おうとう)忌」とよばれ、太宰治をしのぶ人たちが、三鷹市禅林寺にあるお墓の前に集うことで知られています。昨年は没後60年、そして今年は生誕100年の記念日となりますが、太宰人気はいっこうに衰えることなく……。

2008年 「人間は考える葦」 のパスカル
名随筆 「パンセ」 や空気の圧力についての実験により 「パスカルの原理」 などを発見したことで有名なフランスの数学者、物理学者、哲学者パスカルが、1623年に生まれた日です。パスカルは、科学者として、数かずの業績をのこすとともに、キリスト教の信仰をとおして人間を深くみつめました……。


● 今日(6月18日)の主なできごと

1815年 ワーテルローの戦い……エルバ島から脱出したフランス皇帝ナポレオン1世は、イギリス・オランダ連合軍およびプロイセン軍に、「ワーテルローの戦い」で敗れた。

1940年 レジスタンス……ヒトラー率いるドイツとの戦いに敗れ、首都パリが陥落すると、フランス軍将軍のド・ゴールはイギリスへ亡命することをこの日に決断。ロンドンのBBCラジオを通じて、対独抗戦の継続と抵抗(レジスタンス)をフランス国民に呼びかけた。

1945年 ひめゆり学徒隊集団自決……太平洋戦争の末期、沖縄では一般市民を巻きこんだ地上戦が行なわれていた。この戦いで、負傷兵の看護を行なってい女子学徒隊は、軍に解散命令を出されたことでアメリカ軍に包囲された洞窟内でこの日、49名が集団自決をした。さらに沖縄戦終了までに、生徒123人、教師13人が亡くなった。その霊をなぐさめ、悲劇を二度とくりかえしてはならないという願いをこめた「ひめゆりの塔」が、沖縄県糸満市に建てられている。


● 今日の主な記念日・恒例日

海外移住の日……1908年のこの日、本格的な海外移住の第一陣781人を乗せた笠戸丸が、ブラジルのサントス港に到着したことで、国際協力事業団(JICA)が1966年に制定。

考古学出発の日……1877年、明治政府の「お雇い外国人」として来日したアメリカの動物学者のモース博士は、汽車で横浜から新橋へ向かう途中に貝殻が堆積している大森貝塚を発見、まもなく本格的な発掘調査が行われた。これが日本初の科学的な発掘調査で、日本の考古学の出発点となったことにちなみ、制定された記念日。

おにぎりの日……1987年、石川県鹿西(ろくせい)町(今の中能登町)にある遺跡から日本最古の「おにぎりの化石」が発見されたことから、「鹿西」の「ろく」と、毎月18日が「米食の日」であることから制定。


● 今日生まれた人

1838年 モース……アメリカの動物学者。「大森貝塚」発見。

1903年 ラディゲ……フランスの小説家・詩人。代表作『肉体の悪魔』『ドルジェル伯の舞踏会』。将来を期待されながら20歳で夭折。三島由紀夫らに影響。

1942年 ポール・マッカートニー……イギリスのミュージシャン。「ビートルズ」時代に、『イエスタデイ』『ヘイ・ジュード』『「レット・イット・ビー』などを作詞・作曲。


● 今日亡くなった人

746年 玄�ム……奈良時代の法相宗の僧。橘諸兄・吉備真備らと政界に君臨した後に失脚。

1928年 アムンゼン……ノルウェーの探検家。「南極点」初到達や史上初両極点へ到達。

1931年 矢野龍渓……明治期の政治家・ジャーナリスト・小説家。代表作『経国美談』『浮城物語』など。

1936年 ゴーリキー……ロシアの小説家。代表作『フォマ・ゴルデーエフ』『母』(小説)『どん底』(戯曲)『海燕の歌』(叙事詩)など。

1955年 豊島与志雄……大正・昭和期の小説家・翻訳家。

2000年 薮内正幸……昭和・平成期の動物画家。代表作『コウモリ』『日本の恐竜』『野鳥の図鑑』『しっぽのはたらき』など。

2002年 山本直純……昭和・平成期の指揮者・作曲家。代表作『男はつらいよ』テーマソングや同シリーズの映画音楽、『一年生になったら』『歌えバンバン』(童謡)など。


● 過去のマイブログ「6月18日」のテーマ

2015年   「留学僧」 玄�ム
唐の玄宗皇帝に尊ばれて経典5000余巻を日本にもたらし、政界にも勢力をふるった法相宗の僧玄�ム(げんぼう)が、746年に亡くなった日です。玄�ムがいつどこで生まれ、どのように育ったかについてはほとんどわかっていません。出家する前の名(俗姓)は阿刀氏で、716年に遣唐大使の多治比県守にしたがって、吉備真備や阿倍仲麻呂とともに入唐し、学問に励みました。当時の中国は盛唐といわれる玄宗皇帝……。

2014年 『経国美談』 の矢野龍渓
「郵便報知新聞」の社長を務めながら政治小説の先駆的な作品を発表し、政治家・官吏・民権運動家としても活躍した矢野龍渓(やの りゅうけい)が、1931年に亡くなった日です。1851年、豊後国(今の大分県)佐伯藩の中級武士の長男として生まれた矢野龍渓(本名・文雄)は、幼いころから父や祖父から儒教や西洋の知識を授けられ、藩校に学んで攘夷の精神を身につけました……。

2013年  [おもしろ民話集 89] サルと地蔵さま
むかし、あるところに、じいさまとばあさまがありました。ソバやアワを畑に作って暮らしていましたが、ようやく実がなるようになると、山からサルがぞろぞろやってきて、畑を荒らしまわります。「また、サルが荒らしたんですね」「うん、こまったやつらじゃ」「なにかいい方法はないものですかね」「そうじゃ、サルたちは、お地蔵さまのまえではおとなしいというから、お地蔵さまに化けてみるか……。

2012年  夭折した天才作家・ラディゲ
『肉体の悪魔』『ドルジェル伯の舞踏会』を著わしたフランスの小説家で詩人のラディゲが、1903年に生まれた日です。パリの郊外のサンモールに、さし絵画家の子に生まれたレイモン・ラディゲは、子どものころから、父の蔵書の文学作品を読みふけり、学業優秀な子として有名でした。11歳でパリの中学に入学しましたが、まもなく学業そっちのけで文学に夢中になり……。

2010年  名翻訳者・豊島与志雄
ユゴー 『レ・ミゼラブル』、ロマン・ロラン 『ジャン・クリストフ』などの翻訳、『天下一の馬』『てんぐ笑い』などの童話を著した作家 豊島与志雄(としま よしお)が、1955年に亡くなった日です。豊島は、1890年福岡県に生まれました。東京大学仏文科在学中に、芥川龍之介、菊池寛、久米正雄らと第3次「新思潮」を刊行し、その創刊号に処女作となる『湖水と彼等』を寄稿し注目され……。

2009年  ワーテルローの戦い
フランス皇帝ナポレオン1世が、1815年のこの日、イギリス・オランダ連合軍およびプロイセン軍に「ワーテルローの戦い」に敗れた日です。1789年におこった市民革命「フランス革命」後のフランスをまとめあげ、皇帝となり、ナポレオン戦争と呼ばれる戦争で全ヨーロッパを席巻したナポレオンは、フランスを代表する英雄として世界的にその名が知られています。ただし、その波乱に富んだ生涯は……。

2008年  貧しい人々の真実を描いた作家・ゴーリキー
『どん底』『母』などの作品を通し、貧しい人々の生活の中にある不安や、社会や政治の不正をあばくなど 「社会主義リアリズム」 という新しい道を切り開いたロシアの作家ゴーリキーが、1936年に亡くなった日です。マクシム・ゴーリキーは、汗を流してはたらく貧しい人びとのことを考えつづけたロシアの作家です。1868年に、ボルガ川中流の……。

2007年  ごほうびは、物より心を
子どもが、とくによいことをした、見ちがえるようなことをした、大きな約束を果たした、よくがんばった……こんなとき、どんな親でもほうびを与えたくなりますが、いま、この 「ほうび」 でもっとも多いのが、お金です。あるいは、お金でなにかを買って与えることです。しかし、お金によるほうびを与えるのは、あまりのぞましいことではありません……。


● 今日(6月17日)の主なできごと

1869年 版籍奉還……明治新政府は、藩の土地(版)と人民(籍)をこれまで治めていた藩から、天皇に返す「版籍奉還」を開始した。

1877年 モース来日……アメリカの動物学者のモースが来日し、縄文時代の貝塚「大森貝塚」を発掘したことがきっかけとなって、日本に近代科学としての考古学がスタートした。

1972年 ウォーターゲート事件……ワシントンのウォーターゲートビルにあるアメリカ民主党本部に、盗聴器をしかけようとしていた5人組がこの日、逮捕された。共和党のニクソン大統領が、次の大統領選に有利にするため、相手方の様子を知ろうとしたためとされ、1975年8月、ニクソンは大統領辞職に追いこまれた。


● 今日の主な記念日・恒例日

砂漠化および干ばつと闘う国際デー……1994年のこの日、「国連砂漠化防止条約」が採択されたことから、1995年の国連総会で制定。


● 今日生まれた人

1239年 エドワード1世……イギリス(イングランド)王。ウェールズを制圧し、法治国イギリスの基礎を築く。

1818年 グノー……フランスの作曲家。代表作 『ファウスト』『賛歌と教皇の行進曲』など。

1832年 クルックス……イギリスの化学者・物理学者。タリウムの発見や陰極線の研究に成果。

1869年 藤原銀次郎……大正・昭和期の実業家。「製紙王」

1882年 ストラビンスキー……ロシアの作曲家。代表作 バレー曲『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』など。

1920年 原節子……昭和期の映画女優。代表作『わが青春に悔なし』『青い山脈』『東京物語』『秋日和』など。


● 今日亡くなった人

1611年 堀尾吉晴……安土桃山・江戸時代前期の武将。

1857年 阿部正弘……江戸時代後期の幕府老中首座。安政の改革を断行。

1863年 箕作阮甫……江戸時代後期の蘭方医・蘭学者。医書のほか多分野の訳書。


● 過去のマイブログ「6月17日」のテーマ

2015年 「模範議会」 のエドワード1世
ウェールズを制圧し、騎士と市民の代表を議会に参加させるなど、法治国イギリスの基礎を築いたエドワード1世が、1239年に生まれた日です。フランス貴族の流れをくむ「プランタジネット朝」のイングランド王ヘンリー3世の長男として生まれたエドワードは、1265年に父王と貴族との間に争いがおきたとき、貴族派の指導者でイギリス下院を創設したシモン・ド・モンフォールや改革派の諸侯と「イーブシャムの戦い」に勝利し、国王の権威をとりもどしました……。

2014年 「製紙王」 藤原銀次郎
倒産寸前だった王子製紙を再建し、巨大製紙企業につくりあげた実業家で、政界、教育界にも力を尽くした藤原銀次郎(ふじわら ぎんじろう)が、1869年に生まれた日です。現在の長野市に、藍問屋を営む豊かな農家に生まれた藤原銀次郎は、16歳のとき医者になることを条件に上京しました。しかし、医学の道には進まず慶応義塾に入って1889年に卒業後、島根県の地方紙「松江新報」の新聞記者になりました。ところが社が経営不振におちいったことで、藤原は社を引き受けて社長兼主筆となったものの、用紙の入手にてこずって再建に失敗し、帰京しました……。

2013年 「安政改革」 の阿部正弘
幕末に幕府の老中首座として日米和親条約を結び、安政改革を断行した阿部正弘(あべ まさひろ)が、1857年に亡くなった日です。1819年、備後(広島県)福山藩主で、当時幕府の老中だった阿部正精(まさきよ)の6男として江戸藩邸に生まれた阿部正弘は、1836年18歳のとき福山藩主となり、1840年には幕府の寺社奉行にばってきされました。寺社奉行として3年余の働きが高く評価された正弘は、1843年わずか24歳で、幕府最高の要職老中に任じられ……。

2011年  現代音楽の父・ストラビンスキー
3大バレー曲『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』など、20世紀音楽最初の巨人作曲家といわれるストラビンスキーが、1882年に生まれた日です。イーゴル・ストラビンスキーは、帝政ロシアの首都だったペテルブルク(現サンクトペテルブルク)近郊に生まれました。マリンスキー劇場の主役歌手だった父は、幼いころからストラビンスキーにピアノや作曲を教えましたが、音楽家にする気はなく、ペテルブルク大学で法律を学ばせました……。

2010年  日本考古学の父・モース
アメリカの動物学者のモースが1877年に来日した日です。モースが、縄文時代の貝塚「大森貝塚」を発掘したことがきっかけとなって、日本に近代科学としての考古学がスタートしました。1838年、アメリカの最東北部メイン州のポートランドに生まれたエドワード・モースは、学校の成績はかんばしくありませんでしたが、13歳ごろから採集しはじめた貝類の標本は、学者が見学にくるほど立派なものでした。その後も貝の研究に熱中し、1857年には新種のカタツムリを博物学協会誌に発表するほど、貝の研究家として注目されるようになりました……。

2009年  版籍奉還のはじまり
明治維新によって260年つづいた徳川幕府が倒れ、明治新政府が誕生しました。そして、藩の土地(版)と人民(籍)をこれまで治めていた藩から、天皇に返すという「版籍奉還(はんせきほうかん)」が、1869年のこの日からはじまりました。明治新政府の急務は、幕藩体制の解体を行い、王政復古の実質的な完成をめざすことでした。そのためには、各藩主が支配する土地と人民を、政府が支配しなくてはなりません……。

2008年  [おもしろ民話集 45] うかれバイオリン
むかし、ある農家で働いている若者がいました。若者はとても正義感の強い働き者で、つらい仕事でもいやな顔ひとつせずに、3年がすぎました。ところが主人はとてもけちな人で、若者に給料をはらいませんでした。そんなある日、若者は 「だんなさま、3年も働いたのですから、少しは給料をくれませんか」 と、思いきっていいました。すると主人は 「わかった。わしは前からたっぷりやりたいと思っていたところだ。さぁ、手をお出し。1年に銅貨を1枚、全部で3枚。大ふんぱつだ」 若者はこれまで、お金をもらったことがなかったので、よろこんで農家をあとにしました……。

2005年  キャメロン・ハイランド
私の趣味は何かといわれれば、迷うことなく「作曲」と答える。作曲といっても、私は専門の音楽教育をまったく受けたことがなく、自己流でおぼえたギターをかきならしながら、メロディづくりをするレベルである。20代のはじめの頃は、結構歌づくりにはまりこみ、高校時代の友人K君らと作詞・作曲のコンビを組んで100曲以上もこしらえ、この道で飯が食えたらいいなと夢想したこともあった。しかし、編集の仕事に携わりだしたころから、2足のわらじをはけるほど本作りの世界は甘くはないと自覚したこともあり、曲作りからできるだけ避けるように……。


● 今日(6月16日)の主なできごと

1924年 三民主義……現代中国の生みの親ともいわれる孫文は、民族・民権・民生主義を総合する「三民主義」の革命理論の講演をし、孫文指導下の国民運動は最高潮に盛り上がった。

1963年 女性初の宇宙旅行……ソ連(ロシア)の宇宙飛行士テレシコワは、ボストーク6号で地球を48周、70時間以上の宇宙飛行に成功。


● 今日の主な記念日・恒例日

和菓子の日……848(嘉祥元)年のこの日、菓子類を神前に供え疫病退散を祈ったという「嘉祥(かしょう)菓子」の故事により、全国和菓子協会が1979年に制定。

麦とろの日……六(む)十(と)六(ろ)で「むぎとろ」の語呂合せから、麦ごはんの会が2001年に制定。

ケーブルテレビの日……1972年のこの日、「有線テレビジョン放送法」が成立したことで、郵政省(今の総務省)が1991年に制定。


● 今日生まれた人

1832年 松本良順……江戸後期から明治期の医師。初代陸軍軍医総監。牛乳の摂取や海水浴などを普及。

1882年 大倉喜七郎……大正・昭和期の実業家。大倉財閥総帥、帝国ホテル・ホテルオークラ創立。

1884年 荻原井泉水……明治・大正・昭和期の俳人。無季自由律俳句を提唱。

1897年 石森延男……昭和期の児童文学作家・国語教育学者。代表作『コタンの口笛』『バンのみやげ話』など。

1944年 高見山大五郎(東関親方)……昭和・平成期の力士・親方。1972年に外国人初の幕内優勝。


● 今日亡くなった人

756年 楊貴妃……中国・唐の玄宗皇帝の妃。安禄山の反乱(安史の乱)を引き起こし「傾国の美女」と呼ばれた。

1671年 ステンカ・ラージン……ロシアの農民。大がかりな農民による抵抗運動を指揮。

1699年 河村瑞賢……江戸時代前期の商人。

1829年 近藤重蔵……江戸時代後期の北方探検家。

1959年 金森徳次郎…大正・昭和期の官僚・憲法学者。

1971年 松永安左エ門……明治・大正・昭和期の実業家。「電力の鬼」

1977年 ブラウン……ドイツ出身アメリカのロケット開発者。

1987年 鶴田浩二……昭和期の俳優・歌手。

1997年 住井すゑ……昭和・平成期の小説家。代表作『橋のない川』など。


● 過去のマイブログ「6月16日」のテーマ

2015年 「米宇宙開発の父」 ブラウン
世界初の弾道ミサイル「V2号」や、人工衛星「エクスプローラ1号」、アポロ計画用サターンV型ロケットを開発したブラウンが、1977年に亡くなった日です。1912年、ドイツ東部ポーゼン近郊のビルジッツ(現ポーランド)にある貴族の家に生まれたウェルナー・ブラウンは、幼いころから天文や宇宙への関心が強く、ベルヌやウェルズのSF宇宙小説を愛読する少年でした。特に1923年、オーベルトが著した『惑星空間へのロケット』に刺激されて宇宙ロケット研究を志し……。

2014年  ステンカ・ラージンの乱
17世紀のツァーリ専制時代のロシア南部で、大がかりな農民による抵抗運動を指揮したステンカ・ラージンが、1671年に亡くなった日です。その名は、ロシア民謡『ステンカ・ラージン』や、グラズノフの交響詩『ステンカ・ラージン』などに歌いつがれています。1630年、ロシア帝国のドン・コサック(ウクライナと南ロシアなどに生活していた軍事的共同体)の豊かな家に生まれたステンカ(ステンパ)・ラージンは、1661年に修道院へ巡礼の旅に出た後に消息がとだえ、6年後に盗賊団のリーダーとなって再登場……。

2011年 「おもしろ古典落語」26回目 『片棒(かたぼう)』
あかにしやケチ兵衛という男がいます。その名前のように他人から何といわれようとケチに徹して、食うものも食わずに金をためこみ、一代で分限者になりましたが、70歳を越えてそろそろ先が見えてきました。3人の息子のうち、見どころのあるせがれに身代を譲ろうと、「おれが死んだら、その葬式(とむらい)はどうする」と聞きました。まず長男の松太郎。「亡くなった晩は、通夜をやります。そして、あくる日、仮葬を出しておきます。本葬の日が決まりましたら、その時も二晩ばかり通夜をしまして…」というので嫌な予感がしましたが……。

2010年  蝦夷(えぞ)探検家・近藤重蔵
江戸時代後期に活躍した蝦夷地(北海道・樺太・千島など) 探検家の近藤重蔵が、1829年に亡くなった日です。1771年に、江戸・駒込で与力(警察を司る役人)の家に生まれた重蔵は、幼いころから神童のほまれ高く、8歳で四書五経をそらんじ、17歳で私塾を開くほど学才がありました。19歳で父にかわって与力を務め、23歳の時には湯島聖堂の学問の試験を受け、最優秀の成績で合格するほどでした……。

2009年  世界3大美女のひとり・楊貴妃
中国・唐の時代、玄宗皇帝の妃となりましたが、安禄山の反乱(安史の乱)を引き起こしたため「傾国の美女」と呼ばれる楊貴妃(ようきひ)が、756年に亡くなった日です。絶世の美人が、はなやかな生活をおくり、やがて、あわれな死をとげるという悲劇は、エジプトのクレオパトラ 、唐の楊貴妃に代表されます。すきとおるような白いはだ、しなやかな黒髪、かがやくように美しい楊貴妃の魅力は、玄宗皇帝の心をとりこにしました……。

2008年  江戸時代の大事業家・河村瑞賢
江戸の大火事の際、木曽の材木を買い占めて巨富を得、事業家として成功した河村瑞賢(かわむら ずいけん) が、1699年に亡くなった日です。江戸時代の初めに、才智と努力で大実業家になった河村瑞賢は、1618年に、伊勢国(三重県)の東宮村で生まれました。父母は、朝から晩まで泥まみれではたらく、貧しい農民でした。瑞賢は、12歳のとき父のいいつけで、自分の力で身をたてるために江戸へでて、荷車引きになりました……。

2005年  80万冊という怖いほどの契約
業界に詳しい人に聞いてみると、雑貨を取扱う会社というのは、定価の2掛、3掛が常識だから、返品条件はあるものの70%前後で取次店に納入する書籍とはまったく違う世界、しっかりソロバンをはじいて見積りを出さないと相手にされないとおどかされた。幸い、樫村社長は、製薬会社に勤務していたころの仕事は資材部で、その責任者を長くやってきた。資材部というのは、薬の効能書やパッケージなどの印刷物を制作する部署で、いかに安くて質の良いものを効率的に入手するか、こういうことを四六時中考えながら発注することを主な業務にしてきたという……。

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