児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2016年05月


● 今日(5月24日)の主なできごと

1878年 日本初の盲唖学校……この日、日本で初めて視覚障害を持つ児童のための学校「訓盲唖院」が開校した。その後、移転・改称がくりかえされ、現在は東京・目白台の筑波大学附属視覚特別支援学校となっている。

1949年 満年齢の採用……この日、「年齢の唱え方に関する法律」が公布され、従来の「数え年」から、「満年齢」に変わった。数え年は、生まれた年を1歳とし、新年をむかえるたびにひとつ歳をとる数え方に対し、満年齢は、生まれたときは0歳、誕生日がくると1歳を加える数え方。

1980年 モスクワ五輪への不参加を決定……この日、JOC(日本オリンピック委員会)総会は、共産圏では初となる第22回夏季オリンピックの不参加を決定した。当時は、ソ連を中心とする共産主義の国々(東側)とアメリカを中心とする資本主義の国々(西側)が対立する「冷戦」の時代で、アメリカのカーター大統領が1月にボイコットを主唱したことで、日本も同調せざるを得なかった。モスクワ五輪は、西側諸国以外にも、1960年代以降ソ連と対立関係にあった中国、イラン、パキスタンなど50カ国近くがボイコットする変則的な大会となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

ゴルフ場記念日……1903年のこの日、英国人のアーサー・グルームがつくった日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしたことにちなんで制定。


● 今日生まれた人

1540年 ギルバート……イギリスの物理学者・医師。「電磁気学の父」

1686年 ファーレンハイト……ドイツの物理学者。水銀温度計を発明。華氏の名の由来。

1819年 ビクトリア女王……イギリスの女王。世界各地を植民地化・半植民地化して繁栄を極めた大英帝国の象徴。

1846年 徳川家茂……江戸幕府第14代将軍。公武合体策により、孝明天皇の妹「和宮」と結婚。

1904年 南部忠平……昭和・平成期の陸上競技選手・指導者。ロサンゼルスオリンピック「男子三段跳」金メダリスト。

1923年 鈴木清順……昭和・平成期の映画監督。1980年『ツィゴイネルワイゼン』で、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞受賞。


● 今日亡くなった人

1406年 李成桂……高麗末の武官で、李氏朝鮮という王朝を開き、朝鮮の基礎を築く。

1543年 コペルニクス……ポーランド出身の天文学者。著書『天体軌道の回転について』で、「地動説」を唱える。

1636年 伊達政宗……安土桃山・江戸時代前期の大名。仙台藩初代藩主。「独眼竜」

1959年 ダレス……アメリカの外交官・国務長官。日米安保条約「生みの親」

1971年 平塚らいてう(雷鳥)……大正・昭和期の婦人解放運動家・評論家。


● 過去のマイブログ「5月24日」のテーマ

2013年ブログ 「おもしろ古典落語」118回目 死ぬなら今
世の中にはいろいろな人がいますが、出すのは舌を出すのもいや、もらうのは犬のクソでもありがたくいただくという人がいました。そんなものもらってどうするのかというと、持って帰って植木のこやしにするそうで……これなんかは、町がきれいになってよさそうなものですが、仲間うちではあまり評判がよくありません。そんなケチの代表格のような「しわいやのケチ兵衛」という男がおりました……。

2012年ブログ 「おもしろ古典落語」70回目 がまの油
むかしは、寺や神社の境内や縁日、人がにぎわう場所にはさまざまな物売りが出て、口上を述べ立てて人を集めていましたが、その中でもハバをきかせていたのが、がまの油売り。黒紋付の着物に袴をはき、白鉢巻きに白だすきといったかっこうで、がま蛙のひからびたのを台の上に乗せ、脇の箱には膏薬(こうやく)が入っていて、なつめという容器とはまぐりの貝殻が積み上げてあり、太刀がおいてあります。「さあさ、お立会い。御用とお急ぎでない方は……。

2011年ブログ ビクトリア時代
イギリス史上65年という最長の王となったビクトリア女王が、1819年に生まれた日です。女王在位の時期は「大英帝国」の絶頂期だったため「ビクトリア時代」といわれます。ジョージ3世の4男ケント公エドワードの娘として生まれたビクトリア女王(幼名アレクサンドリナ)は、1837年伯父のウィリアム4世の死去により18歳で即位、1840年に結婚したアルバート公との相性もよく、円満な家庭生活を送ったばかりでなく……。

2010年ブログ 朝鮮の基礎を築いた李成桂
高麗末の武官で李氏朝鮮という王朝を開いた李成桂(り せいけい)が、1408年に亡くなった日です。1392年から1910年までのおよそ500年のあいだ、朝鮮半島に李氏朝鮮とよばれる王朝時代がありました。李成桂は、朝鮮をひとつにまとめて李王朝を開き、第1代目の王となった武将です。1335年に、現在の北朝鮮の永興に生まれた李成桂は、少年時代から、馬に乗ることや、弓を射ることにすぐれていました……。

2006年ブログ おおきな きがほしい
「おおきなきがほしい」(ぶん・さとうさとる/え・むらかみつとむ 偕成社刊)のあらすじは次の通りです。かおるの家の小さな庭には、3本の小さな木しかありません。木のぼりもできません。……もしも大きな木があったら、太い幹にもはしごをとりつけて、枝の上にかおるのこやをつくって、こやではホットケーキをやくんだ。木には、リスや小鳥たちがいて、みんななかよし……。


● 今日(5月23日)の主なできごと

1663年 殉死の禁止……徳川4代将軍家綱は「武家諸法度」を改訂し、古くから武士の美徳とされてきた「殉死」(じゅんし=家来などが主君の後を追って自決すること)を禁止した。

1915年 日本初の地下鉄……この日、郵便受け渡しのために東京駅の地下を電車が走行を開始した。ただし、乗客を乗せて走るようになったのは、1927年に上野~浅草間が開通してから。

1949年 ドイツ連邦共和国(西ドイツ)成立……この日、ボンを暫定的に首都とするドイツ連邦共和国が成立した。ドイツは第二次世界大戦に敗北したことで、アメリカ・イギリス・フランス(西ドイツ)とソ連(東ドイツ)の4か国に分割統治され、さらに東ドイツにあるベルリンも東・西ベルリンに分けられた。1990年になってようやくドイツは再統一され、首都はベルリンにもどされた。

1980年 『影武者』がグランプリ……この日、第23回カンヌ国際映画祭は、黒沢明監督の『影武者』に最高賞「パルムドール」(グランプリ)を授与。この作品は、戦国武将武田信玄亡き後、ある小泥棒が信玄の影武者として生きる運命を背負わされた悲喜劇を描いた作品。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界亀の日……亀について知り、亀に敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間が手助けをする国際的な記念日で、2000年に制定された。

キスの日……1946年のこの日、日本で初めてキスシーンが登場する映画『はたちの青春』が封切られたことにちなんだ記念日。話題を呼び、映画館は連日大入り満員になった。

ラブレターの日……五(こい)二(ふ)三(み)で「恋文」の語呂合せと、1946年のこの日、浅田次郎原作の映画『ラブ・レター』の公開初日だったことから、映画制作会社の松竹が制定。


● 今日生まれた人

1707年 リンネ……スウェーデンの博物学者。「分類学の父」。

1848年 リリエンタール……ドイツの航空工学者。大型ハングライダーを開発して自ら操縦し、航空工学の発展に貢献。「航空工学の父」

1876年 石川三四郎……明治・大正・昭和期の社会主義・無政府主義運動家・評論家。代表著作『日本社会主義史』など。

1903年 サトウハチロー……大正・昭和期の詩人・児童文学作家。『ちいさい秋みつけた』『かわいいかくれんぼ』(童謡)『リンゴの唄』『長崎の鐘』(歌謡曲)など。

1940年 薮内正幸……昭和・平成期の動物画家。代表作『野性の図鑑』ほか。


● 今日亡くなった人

811年 坂上田村麻呂…平安時代初期の武将。初の征夷大将軍。

1498年 サボナローラ……イタリアの修道士・政治家。

1587年 大友宗麟……戦国・安土桃山時代のキリシタン大名。

1886年 ランケ……ドイツの歴史学者。実証主義に基づき、史料批判による科学的な歴史学を確立。

1906年 イプセン……ノルウェーの劇作家・詩人。代表作『人形の家』『ペール・ギュント』など。「近代演劇の父」

1937年 ロックフェラー……アメリカの実業家・慈善家。。スタンダード・オイルを創業。「石油王」

1948年 美濃部達吉……明治・大正・昭和期の憲法学者。天皇機関説を主唱。

1981年 吉野源三郎……昭和期の編集者・評論家・反戦運動家。代表作 『君たちはどう生きるか』など。


● 過去のマイブログ「5月23日」のテーマ

2014年ブログ 「宗教改革の先駆」 サボナローラ
イタリアのドミニコ会修道士として、フィレンツェで神権政治を行ったサボナローラが、1498年に処刑された日です。1452年、ベネチアとボローニャのほぼ中間にあるフェラーラで、内科医・博学者だった祖父の孫としてに生まれたジローラモ・サボナローラは、祖父のあとを継ごうとフェラーラ大学で医学を修めました。ところが、1475年のころ、失恋したのがきっかけで……。

2013年ブログ  [おもしろ民話集 85] 大工と鬼六
むかしあるところに、ものすごく流れの速い大きな川がありました。この川に、これまでなんどとなく橋をかけましたが、すぐに流されました。こんども大雨が降って、また流されてしまいました。「おれたちの手におえる川でねぇ」「どうすりゃ、がんじょうな橋が作れるだろうか?」「どうだ、橋づくりの名人に頼んでみては」ということになって、村人たちは、その地方でいちばん腕がよいという評判の大工の家を訪ねました……。

2012年ブログ 「天皇機関説」 の美濃部達吉
明治・大正・昭和期に活躍した憲法学者の美濃部達吉(みのべ たつきち)が、1948年に亡くなった日です。達吉は、明治時代の初めの1873年、兵庫県高砂市に生まれました。父は医者でしたが、医業だけでは生活できず、町の子どもたちに、習字や漢学を教えていました。達吉は、幼いころから神童とよばれるほどの才能にめぐまれ……。

2011年ブログ 「戦いの神」 坂上田村麻呂
平安時代初期の武将で、初の征夷大将軍となった坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、811年に亡くなった日です。8世紀の終わりころまで、蝦夷地(えぞち・東北地方) にむかしから住んでいる人たちは蝦夷(えみし)とよばれ、この蝦夷は、ときどき反乱を起こして、日本を統一しようとする朝廷を困らせていました。朝廷は、その東北に秋田城や多賀城をきずいて、蝦夷をおさえようとしました。しかし蝦夷は、朝廷へ刃向かうことをやめようとはしません……。

2008年ブログ 近代劇の父・イプセン
従来の楽しむための演劇に対し、劇を通して現実のさまざまな問題を考えてもらおうと 「人形の家」 などたくさんの劇を発表した劇作家イプセンが、1906年に亡くなった日です。19世紀の終わりころ、世界じゅうに新しい演劇運動が起こりました。それまでの劇が歴史や伝説を中心にしたものであったのをやめて、いま生きている人間の苦しみやよろこびを物語にした劇を盛んにしていこう、という運動でした。その運動の大きなきっかけをつくり……。


● 今日(5月20日)の主なできごと

1498年 バスコ・ダ・ガマ新航路発見……ポルトガル国王にインド航路を開拓するよう求められていたバスコ・ダ・ガマは、アフリカ南端の喜望峰を経て、インドのカリカットに到達した。リスボンを出発からおよそ10か月だった。この航路発見により、ヨーロッパとアジアは船で行き来できるようになり、ポルトガルはアジアへ植民地を広げていった。

1941年 東京港開港……この日、東京湾の芝浦・竹芝の両埠頭が完成し、外国貿易港として開港。それまでの東京の貿易は横浜港にたよっていたものが、これにより大型船が入港できるようになった。、

1978年 新東京国際空港(今の成田国際空港)開港……地元の意向を無視した決定に対し、「成田闘争」という激しい反対運動が展開されたことで開港が遅れ、1966年7月に千葉県三里塚に空港建設が閣議決定されてから12年後の開港だった。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界計量記念日……1875年のこの日、度量衡の国際的な統一の目的とし、パリで「メートル条約」が欧米17か国間で締結された。この条約締結を記念し、締結125周年の2000年から実施。


● 今日生まれた人

1799年 バルザック……フランスの小説家。『ゴリオ爺さん』『谷間の百合』『従妹ベット』など、90数編の小説群を「人間喜劇」と総称した文豪。

1806年 ミル……イギリスの経済学者・哲学者。代表著作『自由論』など。

1886年 高村智惠子……大正・昭和期の洋画家。高村光太郎の妻で、『智恵子抄』は光太郎の第2詩集。

1904年 永井龍男……昭和期の小説家。代表作『朝霧』『青電車』『コチャバンバ行き』など。

1914年 前畑秀子……昭和期の水泳選手。ベルリンオリンピックの200m平泳ぎで女性初の金メダル。

1924年 相田みつを……昭和・平成期の詩人・書家。

1940年 王貞治……昭和・平成期の野球選手・野球監督。通算本塁打868本を記録し、巨人のV9に貢献。初の国民栄誉賞受賞。


● 今日亡くなった人

626年 蘇我馬子……飛鳥時代の政治家。蘇我氏の全盛時代を築く。

1496年 日野富子……室町幕府8代将軍足利義政の正室。

1506年 コロンブス……イタリア出身の探検家・航海者。スペインのイザベラ女王の援助を得て、ヨーロッパ人として初めてアメリカ海域へ到達。

1614年 前田利長……安土桃山・江戸時代初期の大名。初代加賀藩主。

1976年 荻原井泉水……明治・大正・昭和期の俳人。無季自由律俳句を提唱。


● 過去のマイブログ「5月20日」のテーマ

2015年ブログ 「室町幕府を主導した」 日野富子
室町幕府8代将軍足利義政の正室で、「応仁の乱」の原因を作った日野富子(ひの とみこ)が、1496年に亡くなった日です。1440年、山城国(京都府)に朝廷に仕える公家日野家の当主政光の子として生まれた富子は、1455年16歳で室町幕府8代将軍足利義政の正室となりました。日野家が将軍家と深く結びついたのは、日野業子(のりこ)が3代将軍義満の正室となって以来で、朝廷内に絶大な権勢をふるっていました……。

2014年ブログ 蘇我氏の全盛築いた馬子
飛鳥時代の政治家で、敏達(びたつ)・用明・崇峻(すしゅん)・推古の4代の天皇に仕え、54年の長期にわたって権勢をふるった蘇我馬子(そがの うまこ)が、626年に亡くなった日です。大和朝廷の最高位である大臣(おおおみ)だった豪族・蘇我稲目の子として生まれた蘇我馬子ですが、成年になるまでの詳細は不明です。敏達天皇が572年に即位したとき、父の後を受けて大臣となり、以前から対立関係にあった大連(おおむらじ)の物部(もののべ)守屋とともに国政に参加……。

2013年ブログ 「自由律俳句」 の荻原井泉水
新傾向俳句雑誌「層雲」を主宰し、尾崎放哉、種田山頭火ら自由律俳人を育てた荻原井泉水(おぎわら せいせんすい)が、1976年に亡くなった日です。1884年東京・芝神明町にあった雑貨商の子として生まれ荻原井泉水(本名・幾太郎のちに藤吉)は、麻布中学時代から俳句を作りはじめ、雑誌に投稿するようになりました。第一高等学校(現・東大教養学部)のころは正岡子規を慕って……。

2011年ブログ 「おもしろ古典落語」22回目 あたま山
しみったれのけちべえさん。サクランボを食べていて、種をすてるのがもったいないので、いっしょに飲みこみました。この種が腹の中の暖かみで芽を出し、これがだんだん育っていきました。そして、ついに頭を突き抜けて、りっぱな木の幹になって枝を広げ、春になると、みごとな桜の花が咲きはじめました……。

2009年ブログ 新大陸を発見したコロンブス
スペインのイザベラ女王の援助を得て、最初にアメリカ海域へ到達したイタリア出身の探検家・航海者のコロンブスが、1506年に亡くなった日です。コロンブスは、1446年にイタリアのジェノバに生まれたといわれていますが、1451年説などもあって、はっきりわかっていません。父親は、毛織物業者だったため、コロンブスは家業を手伝いながら船乗りになり……。

2008年ブログ 近代写実主義文学の創始者・バルザック
自らの小説を 「人間喜劇」 と名づけたフランスの小説家バルザックが、1799年に生まれた日です。「ナポレオンは、ヨーロッパを剣でひとつにしようとした。わたしは、ペンで、同じことをやってみせる」このように語っていたというバルザックは、いつも、ま夜中から仕事を始めました。パリの人びとが寝しずまったころ、ベッドからぬけだして机に向かいます。ペンが原稿用紙の上をすべりだすと、もう、とまりません。手がつかれ、目がかすんでくると、毎日、何10杯でもコーヒーを飲みながら、10数時間でも1日じゅうでも書きつづけました……。


● 今日(5月19日)の主なできごと

1560年 桶狭間の戦い……東海地方を支配していた今川義元は、天下を取ろうと京都へのぼる途中、織田信長の領地尾張国に入った。知らせを聞いた信長は、2千人の軍勢を率いると暴風雨の中、桶狭間(今の愛知県豊明市)の田楽狭間で休憩していた2万5千の今川軍を奇襲、今川義元を討ち取った。この戦いに敗れた今川氏は、いっきに没落。勝利した信長は、この戦いをきっかけに天下統一をめざすことになった。

1960年 新安保条約単独可決……衆議院安保特別委員会で、岸信介首相率いる自民党は質疑打ち切りを強行。条約採決のための衆議院本会議開会を、社会党が坐込みで阻止を図るものの議長が警官隊500人を導入して排除し、この日の深夜、新安保条約は、自民党反支流派議員も欠席する中、自民党の単独強行採決により可決され、参議院に送られた。条約は、参議院の決議がなくとも、1か月後に自然成立するため、翌朝の新聞全紙は、「暴挙、議会制民主主義の危機」と問題化し、総評は岸内閣を「ファッショ」と断定、全学連や学生、一般市民までいっしょになって、未曾有のデモ隊が国会議事堂を取り囲み、戦場さながらにした安保騒動が1か月にわたって続いた。

1983年 『楢山節考』カンヌ映画祭グランプリ……この日、今村昌平監督の『楢山節考』(深沢七郎の同名小説原作)が第36回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(グランプリ)を受賞。日本にふるくから伝わる「うば捨て」の風習を描いた人間ドラマで、その巧みな心理描写が評価された。


● 今日の主な記念日・恒例日

ボクシングの日……1952年のこの日、白井義男が世界フライ級チャンピオンのダド・マリノ(アメリカ)に判定勝ちし、日本初のボクシングチャンピオンになったことから、日本プロボクシング協会が制定。


● 今日生まれた人

1762年 フィヒテ……ドイツの哲学者。ナポレオン占領下の講演『ドイツ国民へ告ぐ』が有名。

1860年 三宅雪嶺……明治・大正・昭和期の評論家・哲学者。

1870年 西田幾多郎……明治・大正・昭和期の哲学者。代表作『善の研究』など。哲学体系は「西田哲学」と呼ばれた。京都学派を創始。

1877年 薄田泣菫……明治・大正期の詩人・随筆家。代表作『暮笛集』『白羊宮』など。

1892年 ホー・チ・ミン……北ベトナムの政治家・革命家。初代ベトナム民主共和国主席。


● 今日亡くなった人

1560年 今川義元……戦国時代の東海地方を支配する大名。桶狭間の戦いで織田信長に討ち取られる。

1599年 長宗我部元親……戦国時代から安土桃山時代にかけての土佐国戦国大名。

1645年 宮本武蔵……江戸時代初期の剣豪・書家。

1725年 新井白石……江戸時代中期の儒学者。徳川6代将軍家宣に仕え、優れた文治政治を行なう。代表作『折焚く柴の記』『西洋紀聞』 など。

1825年 サン・シモン……フランスの社会思想家・経済学者。

1935年 ロレンス……イギリス軍人・考古学者。オスマントルコ帝国に対するアラブ反乱を支援。

1968年 大谷米太郎……大正・昭和期の実業家。大谷重工業・ホテルニューオータニ創業。

1974年 南原繁……大正・昭和期の政治学者・評論家。

2004年 金田一春彦……昭和・平成期の言語学者。金田一京助の長男。


● 過去のマイブログ「5月19日」のテーマ

2015年ブログ アラビアのロレンス
オスマントルコ帝国に対するアラブ反乱を支援したことで知られる、イギリス軍人・考古学者のロレンスが、1935年に亡くなった日です。1888年、北ウェールズのトレマドクに生まれたトマス・エドワード・ロレンスは、オックスフォード大学で考古学を学ぶうち中近東に関心を持ち、在学中の1909年にレバノンを訪れて1600キロもの距離を徒歩で移動しながら、十字軍の遺跡調査をしました……。

2014年ブログ 「桶狭間の戦い」と今川義元
戦国時代に駿河国・遠江国(静岡県)から三河・尾張(愛知県)にまで拡大支配するものの、織田信長に敗れた戦国大名の今川義元(いまがわ よしもと)が、1560年に戦死した日です。1519年、駿河・遠江国を支配していた今川氏親の3男として生まれた義元は、4歳で仏門に出されて臨済宗の寺に預けられましたが、1536年、兄たちの死により家督を継ぎました……。

2011年ブログ 『善の研究』の西田幾多郎
明治から昭和前期に活躍した日本を代表する哲学者・西田幾多郎(にしだ きたろう)が、1870年に生まれた日です。現在の石川県かほく市に、代々つづく庄屋の家の長男として生まれた西田は、教師をめざし師範学校に入りました。しかし病気のために退学せざるをえませんでした。さらに、師弟愛にあふれていた金沢の第四高等学校に入学しましたが規則づくめの校則に変わったことに抵抗して退学……。

2010年ブログ 「正徳の治」の新井白石
徳川幕府6代将軍家宣(いえのぶ)に仕え、優れた文治政治を行なった儒学者の新井白石が、1725年に亡くなった日です。悪名高き「生類憐れみの令」を出し、犬公方というあだ名のついた5代将軍綱吉は1706年に64歳で亡くなりました。子宝に恵まれなかったため、綱吉の兄の子である綱豊が家宣と改名し、48歳で6代将軍となりました。この綱豊が甲府藩主だった30歳の頃から、家庭教師的な役割をしたのが新井白石でした……。

2009年ブログ 武芸の達人・宮本武蔵
江戸時代初期の剣豪で、書画でも優れた作品を残した宮本武蔵が、1645年に亡くなった日です。宮本武蔵は、江戸時代初めのころの剣豪です。生まれは美作国(岡山県)とも、播磨国(兵庫県)ともいわれています。父、新免無二斎は、田舎で道場を開く武芸者でした。のちに郷里宮本村の名をとって宮本と名のるようになった武蔵は、幼いときから父に剣を習い、早くも12歳のときには新当流の有馬喜兵衛と試合をして打ち負かすほどの腕になりました……。

2008年ブログ 「桶狭間の戦い」と織田信長
1560年のこの日、織田信長が、尾張の国桶狭間 (おけはざま・現在の豊明市) で、わずか2千人ほどの兵力で2万5千の軍を率いる今川義元軍を打ち破って、いちやく戦国大名の中でも、一目をおかれる存在になった日です。織田家は、信長の父のころ、ようやく尾張の国の半分をじぶんのものにしただけの弱小大名にすぎませんでした。北の美濃には斉藤道三、東の三河には松平広忠(徳川家康の父)、さらに今川義元、その北には甲斐の武田信虎(信玄の父) という力のある武将が……。


● 今日(5月18日)の主なできごと

1869年 戊辰戦争終結……明治維新で江戸城無血開城後、旧幕府軍をひきいて箱館(函館)の五稜郭を拠点に、蝦夷(えぞ)共和国を樹立した榎本武揚らが降伏し、戊辰(ぼしん)戦争が終結した。

1936年 阿部定事件……この日、東京尾久の待合で阿部定が愛人の石田吉蔵を殺害、局部を切断し逃走した事件がおきた。この事件をもとにした映画や小説は多く、特に1976年の大島渚監督『愛のコリーダ』は有名で、カンヌ国際映画祭で上映され、世界各国で公開されたことで大きな話題となった。しかし、日本では大幅修正されて上映された(2000年ノーカット版公開)。

1965年 日本人初の世界バンタム級王座……この日、2年前にフライ級世界王座を失ったファイティング原田がプロボクシング世界バンタム級チャンピオンのジョフレ(ブラジル)に勝利。これにより、原田は2階級制覇をなしとげた。

2007年 憲法の改正手続に関する法律(国民投票法)公布……日本国憲法第96条第1項は、憲法の改正のためには、「各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする」とあるものの、具体的な手続については規定がなかった。そのため、投票権者は18歳以上の日本国民、国会発議後は60~180日間ほどの期間を経た後に国民投票、国民投票は憲法改正案ごとに1人1票の投票を行うなどを法律にしたもの。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際親善デー……1899年のこの日、ロシア皇帝ニコライ2世の提唱によりオランダのハーグで第1回平和会議が開催された。日本を含む26か国が参加し、ダムダム弾の使用禁止、国際紛争が起きた際にその処理を武力に頼らず平和的に解決することを目的とした「国際紛争平和的処理条約」や、国際仲裁裁判を行う常設仲裁裁判所の設置などが規定された。当時としては画期的な会議だったことから、この会議を記念して制定された。


● 今日生まれた人

1265年 ダンテ……イタリアの詩人・哲学者・政治家。代表作『神曲』『新生』など。ルネサンスの先駆者。

1868年 ニコライ2世……帝政ロシア最後の皇帝。第1回平和会議を提唱。

1872年 ラッセル……イギリスの哲学者・論理学者・数学者。原水爆禁止や平和運動に力をつくす。

1899年 広沢虎造 (2代目)……昭和期の浪曲師。代表作『清水次郎長伝』など。

1920年 ヨハネ・パウロ2世……ローマ教皇(264代)。多数の国を訪問し「空飛ぶ教皇」といわれる。


● 今日亡くなった人

945年 紀貫之……平安時代中期の歌人・作家。代表作『土佐日記』。三十六歌仙の1人。

1911年 マーラー……オーストリアの作曲家・指揮者。代表作『交響曲第5番嬰ハ短調』など10の交響曲。

1981年 サローヤン……アメリカの小説家。代表作『君が人生の時』『ヒューマン・コメディ(人間喜劇)』など。


● 過去のマイブログ「5月18日」のテーマ

2015年ブログ 「庶民の哀歓を描いた」 サローヤン
『君が人生の時』『ヒューマン・コメディ(人間喜劇)』など、底抜けに明るく生きる庶民の姿を自由奔放に描いたアメリカの小説家・劇作家のサローヤンが、1981年に亡くなった日です。1908年、アルメニア系移民の子としてカリフォルニア州フレズノに生まれたウイリアム・サローヤンは、1歳半のとき父を亡くしたため、4人の兄姉とともにオークランドの孤児院に入りました……。

2012年ブログ 「おもしろ古典落語」69回目 佐々木政談
江戸時代の終わりころ、名奉行で知られた南町奉行・佐々木信濃守(しなのかみ)という方がいらっしゃいました。非番のときはいつも、めだたないかっこうをして、三蔵というお供をつけて町のようすを見てまいります。すると、子どもたちが「お奉行ごっこ」をやってるところに出くわしました……。

2011年ブログ 大人気の作曲家マーラー
ウィーンで活躍した作曲家、指揮者として知られるマーラーが、1911年に亡くなった日です。グスタフ・マーラーは、1860年に当時オーストリア領だった現・チェコにあるボヘミア地方カリントの酒造業を営む家に生まれました。幼い頃から音楽的能力の高かったマーラーは、1875年にウィーンに出て本格的にピアノと作曲法を学び、ウィーン大学ではブルックナーから直接指導を受け……。

2010年ブログ 『土佐日記』 の紀貫之
平安時代の中期に活躍した歌人で、三十六歌仙の1人といわれた紀貫之(きのつらゆき)が、945年に亡くなった日です。「男の書く日記というものを書いてみた」と女の立場で書かれた日記『土佐日記』を書いたことでも知られています。天皇、または天皇の位をゆずった上皇、あるいは位をゆずったのちに出家した法皇たちの命令で作られた和歌集が、平安時代から室町時代にいたるまでのあいだに21あります。これが勅撰和歌集とよばれる……。

2009年ブログ 戊辰戦争の終結
明治維新で江戸城無血開城後、旧幕府軍をひきいて箱館(函館)の五稜郭を拠点に、蝦夷(えぞ)共和国を樹立した榎本武揚(えのもと たけあき)らが、1869年のこの日に降伏、戊辰(ぼしん)戦争が終結した日です。戊辰戦争とは、1868年から1869年にかけて、明治新政府と、旧徳川幕府勢力との間におきた内戦で、明治元年の干支(えと)が戊辰だったことからこう呼ばれています……。

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