児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2016年03月


● 今日(3月2日)の主なできごと

1840年 「遠山の金さん」町奉行に……江戸時代後期、老中の水野忠邦は、遠山左衛門尉景元(通称・金四郎)を江戸北町奉行に抜擢。その反骨精神は、のちに時代劇や芝居、テレビドラマなどに描かれ、お奉行でありながら「遊び人」に扮し、最後は背中の桜吹雪の刺青をお白洲で見せ、悪党に裁きを下すイメージを作りあげた。

1943年 野球用語の日本語化……太平洋戦争の激化に伴って「英語」は敵性語とされ、この日陸軍情報部は、日本野球連盟に対し、野球用語を日本語化するよう通達を出した。ちなみに、ストライクは「よし1本・よし2本」。三振は「よし3本、それまで!」、アウトは「よし、退(ひ)け!」、フォアボールは「一塁へ」などとなった。

1958年 南極大陸横断に成功……イギリスのフックス隊が、ウェデル海から南極大陸に上陸し、南極点を通ってロス海に到達するまで3360kmの行程を、99日間の苦しい旅の末に成功した。

1981年 中国残留孤児が初来日……中国残留日本人孤児とは、太平洋戦争末期、侵入してきたソ連軍などから逃れる途中に肉親と別ればなれになり、中国に置き去りになった子どもたちのことで、肉親を探すために、厚生省の招待で47名が、初めて公式に来日した。日本語を話せない人も多くいたが、16日までに29名の身元が判明。


● 今日の主な記念日・恒例日

ミニチュアの日……「ミ(3)ニ(2)」の語呂合せから、ミニカーなど、小さな物を愛する記念日。


● 今日生まれた人

1824年 スメタナ……チェコの作曲家。代表作『わが祖国』(第2曲目「モルダウ」)『売られた花嫁』など。

1880年 米内光政……明治・大正・昭和期の海軍軍人・政治家。第37代首相。戦争終結・戦後処理に尽力。

1894年 オパーリン……ソ連(現ロシア) の生化学者。生物の起源を科学的に解明。

1931年 ゴルバチョフ……ソ連(現ロシア) の最高指導者。ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を断行。


● 今日亡くなった人

1930年 ローレンス……イギリスの小説家・詩人。代表作『チャタレイ夫人の恋人』など。

1955年 相馬黒光……明治・大正・昭和期の随筆家・実業家。中村屋を創業。

1972年 鏑木清方……明治・大正・昭和期の日本画家。代表作『朝涼』『墨田河舟遊』など。


● 過去のマイブログ「3月2日」のテーマ

2015年ブログ  「中村屋サロン」 の相馬黒光
1901年、夫愛蔵とともに「中村屋」を創業し、荻原碌山や中村彝(つね)ら芸術家に交流の場を提供したり、ボースら亡命者をかくまって保護するなど、人道主義的実業家として知られる相馬黒光(そうま こっこう)が、1955年に亡くなった日です。1876年、旧仙台藩士の子として仙台に生まれた相馬黒光(本名・良)でしたが、小学校にあがるころから家計が苦しくなり、キリスト教会に通ううち、12歳で洗礼を受けました……。

2012年ブログ 「おもしろ古典落語」61回目  山号寺号
一口に芸人といいましても、いろいろな種類があります。昔は幇間(ほうかん)という芸人がいました。俗に「太鼓持ち」という男の芸者で、芸者といっしょにお座敷にあがり、客を相手にいろいろな芸を披露しました。伊勢屋の若旦那が、上野広小路あたりを歩いていますと、ひいきの幇間の一八(いっぱち)に出会いました……。

2011年ブログ  『モルダウ』 のスメタナ
「ボヘミア音楽の父」といわれ、6つの交響詩からなる『わが祖国』(第2交響詩が『モルダウ』)や『売られた花嫁』などを遺したチェコの作曲家スメタナが、1824年に生まれた日です。チェコ西部にあるボヘミア地方のビール醸造技師の子として生まれたベドルジハ・スメタナは、子どもの頃から音楽の才能をあらわし、5歳の時に弦楽四重奏団に加わりました……。

2010年ブログ 冷戦を終結させたゴルバチョフ
ソビエト連邦最後の最高指導者となり、ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を進め、政治・経済・文化などの合理化・民主化を行って第2次世界大戦後の東西間の冷戦を終わらせたゴルバチョフが、1931年に生まれた日です。ミハイル・ゴルバチョフは、北カフカスのスタブロポリ地方の村にあるコルホーズ(協同組合形式による集団農場)で、農民の子として生まれました……。

2009年ブログ 生命の謎を解明したオパーリン
生物の起源を科学的に説き明かしたソ連(現ロシア) の生化学者オパーリンが、1894年に生まれた日です。
地球上の生物は、初めは、どのようにして生まれたのだろうか……。「きっと、神さまがつくったのだ」 「いいえ、自然に生まれたのだ」 「そうではない、宇宙の、ほかの天体からとんできたのだ」。むかしから、地球上の人びとは、このように考えつづけてきました……。

2007年ブログ  無気力な子どもにしないために
[子どもの努力に評価を与えましょう]  無気力な子どもに共通するものがあります。それは、子どもの成績の結果ばかりを気にする母親の存在です。「こんな成績じゃダメじゃないの」 「こんな点数をとってきてダメじゃないの」 と。こんな叱られかたをした子どもは、その子なりに努力します。しかし、努力したからといって、かならずしもよい点数がとれるとはかぎりません。むしろ、努力しても、むくわれない場合がすくなくありません……。


● 今日(3月1日)の主なできごと

1871年 郵便制度開始……これまでの飛脚制度にかわって、前島密を中心に欧米の制度にならった郵便制度をとりいれ、日本に郵便制度をスタートさせた。

1919年 3.1独立運動……1910年に日本の統治下となった朝鮮で独立運動がおきた。この運動は朝鮮全土へ広がり、参加者総数200万人にものぼったが、軍隊・警察の力で弾圧した。韓国ではこの日を「三一節」という記念日にしている。

1932年 「満州国」建国……日本の関東軍は、前年9月の「満州事変」以来、満州(中国東北部)に侵出し、この日、清朝最後の皇帝溥儀を執政に迎えて建国を宣言した。しかし内情は、関東軍が実権を握って中国での権利を拡大したため、国際連盟は5月に「リットン調査団」を満州へ派遣し、調査を開始した。

1954年 第5福竜丸被爆……南太平洋にあるビキニ環礁で行なわれたアメリカ水爆実験で、危険水域外で漁をしていたにもかかわらず、日本のマグロ漁船第5福竜丸の乗組員23人全員が放射能を浴びる「ビキニ事件」がおきた。9月には無線長の久保山愛吉さんが亡くなったことで、原水爆禁止運動が高まっていった。第5福竜丸の船体は、東京・江東区にある「夢の島公園」に展示公開されている。


● 今日の主な記念日・恒例日

ビキニ・デー……1954年、アメリカが水爆実験を行い、まぐろ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被曝した。この日は、反核集会が各地で行われる。

労働組合法施行記念日……1946年、「労働三法」のひとつで労働者の地位向上を図るための法律「労働組合法」が施行された。「労働三法」は、ほかに「労働基準法」「労働関係基準法」がある。


● 今日生まれた人

1445年 ボッティチェッリ……イタリアの画家。代表作『ビーナスの誕生』『春』など。

1810年 ショパン……ポーランド生まれフランスで活躍した作曲家。「ピアノの詩人」。代表作『別れの曲』『ノクターン』『幻想即興曲』『子犬のワルツ』など。

1867年 武藤山治……明治・大正・昭和期の実業家・政治家。鐘淵紡績社長、時事新報社社長。

1883年 朝倉文夫……明治・大正・昭和期の彫刻家。代表作『墓守』『太田道灌像』など。

1889年 岡本かの子……大正・昭和期の小説家・歌人。岡本太郎の母。

1889年 和辻哲郎……明治・大正・昭和期の倫理学者・文化史家。代表著作『古寺巡礼』『風土』など。

1892年 芥川龍之介……大正期の小説家。代表作『蜘蛛の糸』『地獄変』『河童』『奉教人の死』など。

1895年 小倉遊亀……昭和・平成期の日本画家。

1908年 菊田一夫……昭和期の劇作家・演出家。代表作・ラジオドラマシリーズ『君の名は』『鐘の鳴る丘』など。


● 今日亡くなった人

1939年 岡本綺堂……明治・大正・昭和期の劇作家・小説家。代表作『修禅寺物語』『半七捕物帳』など。

1952年 久米正雄……大正・昭和期の小説家・劇作家・俳人。代表作『牛乳屋の兄弟』『蛍草』など。

1974年 田中耕太郎……大正・昭和期の法学者・政治家。最高裁長官。商法・法哲学の権威。

1978年 岡潔……昭和期の数学者・随筆家。多変数関数論に業績残す。

1983年 小林秀雄……昭和期の文芸評論家。 代表著作『考へるヒント』『無常といふ事』『近代絵画』『本居宣長』など。

2000年 田中澄江……昭和期の劇作家・随筆家。代表作『花の百名山』など。


● 過去のマイブログ「3月1日」のテーマ

2013年ブログ  新歌舞伎の岡本綺堂
『修禅寺物語』『番町皿屋敷』など新歌舞伎の戯曲や、わが国初となる捕り物小説『半七捕物帳』を著わした作家の岡本綺堂(おかもと きどう)が、1939年に亡くなった日です。1872年、元徳川幕府の御家人の子として東京高輪に生まれた岡本綺堂(本名・敬二)は、父から漢詩を、叔父から英語を学びました。東京府立一中在学中に劇作家を志すと、卒業した翌1890年、東京日日新聞社に入り、劇評や小説などを紙上に掲載しました……。

2012年ブログ  激しく咲き乱れた岡本かの子
大正・昭和初期の作家・歌人・仏教研究家として活躍した岡本かの子が、1889年に生まれた日です。かの子は、漫画家・岡本一平の妻で、「太陽の塔」などで著名な芸術家・岡本太郎の母としてもよく知られています。東京・青山の旧家に生まれた岡本かの子(旧姓・大貫カノ)は、跡見女学校卒業後、2歳年上の兄や兄と親交のあった谷崎潤一郎の影響を受け、早くから文学にめざめました……。1

2011年ブログ  近代批評の確立者・小林秀雄
『考へるヒント』『無常といふ事』『本居宣長』などを著し、評論を小説や詩歌のような文芸と並ぶ独立したジャンルへと高めた評論家 小林秀雄が、1983年に亡くなった日です。1902年、東京神田に生まれた小林秀雄は、東京帝国大学仏文科に入学し、ランボオらフランス象徴派詩人から大きな影響を受けました。ほとんど大学に顔を出さなかったのに……。

2010年ブログ  3.1独立運動
ちょうど100年前の1910年に朝鮮が日本の植民地になってから10年後の1919年、ソウルで 「独立宣言」 が読み上げられ、日本からの独立運動の口火を切った記念の日です。日本に統治されるようになってから朝鮮の人たちの多くは、土地や自由を失いました。そのため、日本に反感を持つ人たちは、日本に武力でおさえつけられながらも、ひそかに独立をめざす人がありました……。

2007年ブログ 失敗をおそれない強い心
[失敗はとがめず暖かくはげます]  ある小学校での父母参観日のこと。3年生のクラスで、教師が子どもたちに問題を出して手をあげたA少年に答をいわせた。しかし、答はまちがっていた。そこで、ほかの子どもたちに答をいわせて、正解へみちびいた。A少年は、参観に来ている親の目を気にして下をむいた。ところが、このとき、教師がすばらしいことを言った……。

2006ブログ 「日本読書クラブ」の設立
1983年2月、新しい型の読書運動の組織「日本読書クラブ」を設立した。事務局を「いずみ書房」の社内に置き、理事長に「せかい伝記図書館」の執筆の中心となってくれた童話作家の有吉忠行氏にお願いした。氏は、全国学校図書館協議会の編集部長を歴任し、「ブッククラブセンター」という読書運動の世話人の一人として活動された方だった……。

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