● 今日(9月29日)の主なできごと

1972年  日中国交正常化……「日中共同声明」の調印式が、この日に北京で行われ、田中角栄、周恩来両首相が署名した。これにより、半世紀ぶりに中国との国交が回復した。共同声明の前文に「日本が過去に中国に与えた重大な損害について深く反省していること、戦争状態の終結と、国交の正常化」をうたっている。また、本文では、「日本は中国(中華人民共和国)を唯一の合法政府として承認」していることから、中華民国(台湾)との国交が断絶した。しかし、日本と台湾とは、民間での交流が今も盛んに行われている。


● 今日の主な記念日・恒例日

クリーニングの日……「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せから、全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982年に制定。

招き猫の日……「くる(9)ふ(2)く(9)」(来る福)の語呂合せから、日本招き猫協会が制定。この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の招き猫まつり等、全国各地で記念行事が開催される。

洋菓子の日……フランスでは大天使ガブリエル(ミカエル)が、洗礼者ヨハネの誕生を予言したり、聖母マリアに神の子を宿したことをつげるなど「神のメッセンジャー」といわれ、菓子職人の守護聖人でもあって、その祝日がこの日であることから、三重県洋菓子協会が2002年に制定。


● 今日生まれた人

1547年 セルバンテス……スペインの小説家。代表作『ドン・キホーテ』。

1758年 ネルソン……イギリスの軍人。「トラファルガー海戦」でフランス・スペイン連合艦隊を破る。

1837年 徳川慶喜……江戸幕府第15代将軍。「大政奉還」や新政府軍への「江戸開城」を行なう。

1862年 黒岩涙香……明治・大正期の新聞記者・探偵小説家・翻訳家。

1882年 鈴木三重吉……明治・大正期の小説家・児童文学者。雑誌『赤い鳥』主宰。

1896年 正木ひろし……昭和期の弁護士。反権力裁判・冤罪裁判に関与。「八海事件」に関する著書『裁判官』はベストセラーとなり、『真昼の暗黒』として映画化。


● 今日亡くなった人

930年 醍醐天皇……第60代天皇。平安時代前・中期に34年間天皇親政を行う。

1801年 本居宣長……江戸時代中期の国学者。代表作『古事記伝』(44巻)。国学四大人の一人。

1861年 バダジェフスカ……ポーランドの作曲家。代表作『乙女の祈り』。

1902年 ゾラ……フランスの小説家。代表作 「ルーゴン・マッカール叢書」(『ジェルミナール』『居酒屋』『ナナ』など全20作)

1913年 ディーゼル……ドイツの機械技術者。「ディーゼルエンジン」発明。

1929年 田中義一……明治・大正・昭和期の陸軍軍人。第26代首相。

1973年 北原武夫……昭和期の作家。代表作『妻』『悪女たちの饗宴 女の誘惑シリーズ』『砂に濡れた女』など。

1983年 都家かつ江……昭和期の三味線漫談家・女優。都々逸や俗曲を得意とし「女三亀松」の異名。『駅前旅館』などの映画、『新五捕物帳』などのテレビドラマでも女優として活躍。

1995年 林伊佐緒……昭和・平成期の歌手・作曲家。『高原の宿』などを大ヒットさせたほか、作曲した三橋美智也『リンゴ村から』、春日八郎『長崎の女』なども大ヒット。

1996年 遠藤周作……昭和・平成期の作家。代表作『白い人』『海と毒薬』『沈黙』『侍』『深い河』『私が棄てた女』など。

2007年 鬼塚喜八郎……昭和・平成期の実業家。「アシックス」創業。

2013年 山崎豊子……昭和・平成期の作家。代表作『花のれん』『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』『大地の子』など。


● 過去のマイブログ「9月29日」のテーマ

2015年  『古今和歌集』 と醍醐天皇
平安時代前・中期に、平安時代ではもっとも長い34年間天皇親政を行った第60代天皇の醍醐天皇(だいごてんのう)が、930年に亡くなった日です。885年、宇多天皇と、藤原高藤のむすめ胤子の子として生まれた第一皇子の敦仁(あつぎみ/あつひと)は、893年に立太子となり、897年13歳のとき、宇多天皇が上皇となり、位を譲られて醍醐天皇として即位しました。上皇の意向もあって摂政・関白をおかず、藤原時平を左大臣、のちに学問の神様といわれる……。

2014年  話題作を連発した山崎豊子
『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』など、社会問題に鋭く切り込んだベストセラー小説を著した作家として知られる山崎豊子(やまざき とよこ)が、2013年に亡くなった日です。1924年、大阪船場に老舗昆布屋の子として生まれた山崎(本名・杉本)豊子は、旧制相愛女学校をへて、1944年旧制京都女子専門学校(今の京都女子大学)国文学科を卒業後、毎日新聞大阪本社に入社しました。当時学芸副部長だった井上靖のもとで……。

2011年  軍部独裁の道を開いた田中義一
明治・大正・昭和初期の陸軍軍人・政治家の田中義一(たなか ぎいち)が、1929年に亡くなった日です。1864年長州藩士の子として萩にうまれた田中は、12歳のとき、明治政府に対する士族の反乱「萩の乱」に加わりました。しかし、未成年だったために許され、村役場の職員や小学校の教員を務めた後、1883年に陸軍へ入り、陸軍士官学校、陸軍大学校を卒業して、日清戦争に従軍しました……。

2010年  英国海軍の英雄・ネルソン
トラファルガル沖海戦で、フランス・スペイン連合艦隊をうちくだいたイギリス海軍の提督ネルソンが、1758年に生まれた日です。イギリスのノーフォーク地方に生まれホレーショー・ネルソンは、わずか12歳で海軍にはいりました。各地の勤務でたたきあげ、20歳で大佐、25歳で艦長になりました。ネルソンは、1793年からは、おもにフランス軍と対戦して、目ざましいてがらをたてました。しかし、コルシカ島で戦っているとき右目を失明し……。

2008年  江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜
大政奉還を行い、250年にもおよぶ江戸幕府の幕を閉じた15代将軍・徳川慶喜(よしのぶ)が、1837年に生まれた日です。15代将軍徳川慶喜は、長州藩の木戸孝允に「家康の再来を見る思い」といわせ、だからこそ幕府の体制がととのう前に早く倒さねばならないと考えさせたほど、頭のきれる人物でした。将軍慶喜の出現がもう少し早かったら、歴史は大きく変わっただろうといわれています……。

2006年 「板垣退助」 のこども時代
少年時代の退助には、後藤象二郎という幼なじみの友だちがいました。象二郎も、のちに、明治維新のために活躍した人です。退助と象二郎は、たいへん仲がよいのに、どういうわけか、いつも、けんかをしました。けんかになると、退助は、象二郎がいちばんきらいなヘビをつかまえてきて、びゅんびゅんふりまわしながら 「おい、これでも、くるかっ」。すると、象三郎は、家へかけこんで、おけを、かかえてきます。肥えの入ったおけです……。

2005年  もう一枚の世界地図を持つことの大切さ
私どもが編集面で心がけてきたもうひとつのポイントは、片寄りのない記述、そこに住む人たちの側に立った記述ということでした。通信や交通手段等の発展によって、たしかに地球は狭くなっています。しかし、情報面での片寄りには大きな問題があります。それは、世界のニュースの大部分がロンドン、パリ、ニューヨークを通じて行なわれているからで、AP、UP、ロイター、AFPといった大通信社が情報の80%近くを独占しているといわれています……。