児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2007年02月

「いずみ通販こどもカタログ」2007年春号は、1月中旬に配布を開始しましたが、配布後3週間の売上集計がまとまりましたので、上位から順に20位までを掲げてみることにします。
(1)英語入門リピートカードシステム(2)せかい童話図書館(3)子どもワールド図書館(4)せかい伝記図書館(5)マイベストイングリッシュDVD(6) スクールパック
(7) レディバード図書館
(8) マザーグース英語の歌DVD
(9) 歌でおぼえる英会話
(10)えいごリアンDVD
(11)こども科学図書館
(12)バンブルのエンジョイイングリッシュ
(13)絶対音感
(14)ピタゴラ装置 DVDブック
(15)マザーグースコレクション
(16)アンパンマン英語ランド
(17)口まね英会話
(18)リーディングツリー・スペシャルパック
(19)こども世界名画のたび DVD
(20)えいごリアンカードゲーム
注目すべきは「子どもワールド図書館」がベスト3に入ったことです。2000枚以上のイラストをふんだんにとり入れ、世界と日本をわかりやすく紹介した文化地理の入門書として、20年以上前に刊行した評判のシリーズでしたが、世界のめまぐるしい変貌に、やむなく販売を休止していました。
このたび、2006年11月の時点で内容を全面的に見直し、1984年版の記述のなかに変化のあった箇所が、どのように変化したかを中心に記述した補遺版(A5判・112ページ)を制作、セットに添付しました。この冊子が、20余年間にわたる世界と日本の変化をまのあたりにできるというメリットを指摘くださる方も多く、うれしく思います。
さらに、2位の「せかい童話図書館」、4位「せかい伝記図書館」、7位「レディバード図書館」、11位「こども科学図書館」という5つの図書館シリーズが、20年という時間が経過した現在までも、数100点にものぼる取扱商品の中で上位を占めることは、編集にたずさわってきた者として、感慨深いものがあります。
なお、近日中に「子どもワールド図書館」も、いずみ書房のホームページ上のオンラインブックの1シリーズとして、すべて公開する予定です。ご期待ください。

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 21

● 事実をきちんと話す習慣を身につけさせる

子どもは、学校でも、外でも、家のなかでも、親の目のとどかないところで、いろいろな失敗をくりかえしています。いたずらをして痛いめにあったり、人に叱られたりしています。そして、心のなかには、おもしろかったけど失敗したこと、痛かったこと、叱られたことを、だれかに話してしまいたい気持をもっています。
しかし、子どもが、そんなことを話しはじめたとき、失敗したり、痛いめにあったり、叱られたりした結果だけを問題にして 「どうして、そんなバカなことをしたの」 「どうして人に叱られるようなことをするの」 と、きびしく、とがめたりしていませんか。
子どもが、どんな楽しみをいだいてそれをしたのか、そして、なぜ失敗したり叱られたりしたのか、などには耳をかたむけずに結果だけを、いましめていないでしょうか。そうしていると子どもは、いつのまにか、話せばどうせ叱られるばかりだから、親にはだまっていよう、だまっていたほうがとくだ、と思うようになってしまいます。また、自分につごうのよい、ほめられそうなことだけを話すようになってしまいます。さらには、叱られないように、ほめられるように、ウソをつくようになってしまいます。
幼児期のあいだは、まだ問題が小さく、それほど心配することではないかもしれません。でも、その習慣をつみかさねていくうちに、ウソをつくばかりか、秘密主義の中・高校生になってしまいます。「ほんとうのことを、なにも話してくれない」 子どもにしないために、ふだんから子どもの話にしっかり耳をかたむけるよう心がけたいものです。

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」20

● 親のほうから積極的に話を聞くように心がける

小学6年生の男の子5人が自転車で遊びに行っての帰り、1人が、自動車と接触して横転した。ところが、4人の仲間はこれを目撃していながら、かけよろうともせず先に帰ってしまった。そして、つぎの日学校で顔をあわせると、仲間の1人が、きのう横転した子に 「なんだ、おまえ生きてたのか」 と言った。──これは、じっさいにあった話ですが、なにか、ぞっとさせられます。

それにしても、どうしてこんなことが……。その要因のひとつに家庭における親と子の会話のありかたが指摘されます。勉強したの? 勉強しなさい。だめじゃないの。わかったよ。いまの多くの家庭では、こんなやりとりが主役で、心をかよいあわせた会話は、ほとんどありません。問題はこれです。

子どもが、学校でのことを語ろうとしないなら、親のほうから、積極的に話をひきだすように、話を聞いてやるように心がける。そして 「あなたはそのとき、どう思った?」 「どうしてあげたらいいと思う?」 「その子は、どんな気持だったのかしら」 「みんなは、どんなことを考えたのかしら」──わが子にこんな問いかけができる状況をつくりだしていくことです。また、ふだんから、わが子に 「お母さん困ってるの。お願いだから、ちょっと助けてちょうだい」 「きょうは助けてくれて、ほんとうにありがとう」 「きょうは、たすかったわ」 などと、ことばで感謝の気持をはっきり伝えることを、日常的につづけるように心がけることです。子どもは、こんな問いかけや感謝のことばをとおして、人を思いやる心、人のためになにかをするよろこびを、しぜんに育てていってくれます。

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」19

● 将来の夢をしっかり持たせる

むかしの親、とくに父親は、わが子によく 「おまえは大きくなったら、何になるんだ」 と、しんけんに問いました。そして、子どもが 「○○になる」 と言えば 「そうか○○になるか。それじゃ、○○のなかでも、いちばんえらい人になるようにがんばれ」 と励ましました。また、ときには、わが子に 「人はなあ」 「人生とはなあ」 「人間とはなあ」 などと語りかけました。
ところが、いまは、それがあまりにも少なくなっています。親が口にするのは 「おまえは、どこの高校へ行くんだ」 「どこの大学へ行くんだ」 ばかり。だから、親も子どもも、目先のテストの結果ばかりを気にするようになり、子どもは、いざ大学を卒業するころになって 「おれは、いったい何になればいいんだ。まあいいや、どこか、安全な会社へ入れさえすりゃ」 ということになってしまいます。
これでは、子どもを、なんのためにしつけてきたことになるのでしょうか。子どものしつけには、目先のことではなく、もっと大きくて深いしつけ、つまり 「大きな心を育てる、心のしつけ」 こそが、たいせつでしょう。しつけのなかで重視される、子どもの自主性も自立心も、子どもに大きな夢と希望を与え、それに向かって進ませることによって、しぜんに表われてくるものです。そういう大きなものを与えないから、子どもは目先のことだけにとらわれ、親のしつけも、こまごましたものばかりになってしまいます。子どもには、もっと、ほんとうの大きな荷物をかつがせることが、たいせつなのだと思います。

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」18

● ウソをつかざるをえなかった子どもの心を理解する

子どもは、子どもどうしのあいだで、よく、うそをつきます。たとえば、友だちが 「わたしピアノ買ってもらったのよ」 と言えば 「わたしも、もうすぐ買ってもらうのよ」 と、ほんとうはそんな予定はないのに、つい言ってしまいます。友だちが 「このまえ行った、わたしのおじいさんのお家、お庭が広くて大きな池もあるのよ」 と言えば、「わたしの、おじいさんのところは、部屋が七つも八つもあって、庭には柿や桃の木がたくさんあるのよ」 などと、ほんとうはつましい家なのに、つい言ってしまいます。
そして、こんなうそは、やがて友だちが家へ遊びにきて 「おばさんのところ、〇〇ちゃんがピアノ買ってもらうって言ってたけど、まだ買わないの?」 などと問われているうちに、すっかり、ばれてしまいます。
しかし、こんなとき、その友だちが帰って行くのを待つようにして 「なぜ、あんなうそをついたの」 などと、頭ごなしに叱らないことです。うそは、たしかに、よくないことです。でも、きびしくとがめるまえに、うそをつかずにいられなかった子どもの心を、妥協ではなく、理解してやろうとすることです。
見栄をはってうそをつくのは、弱い子どもです。また、見栄をはる子どものうそは、子どもなりの願望のあらわれです。
したがって、子どもを正しくみちびくには、うそをつかせたものは何か、わが家のなかに、子どもにうそをつかせるものがあるのではないか──などと、親がふみとどまって考えてみることが、たいせつではないでしょうか。

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