児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2005年12月


「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、詳細を紹介する。本日は4巻目、4歳から5歳の「育児・しつけ教室」




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(監修者コメント) 4歳から5歳になると、新しい技能が芽生え、いままで以上に感情のコントロールができるようになり、大人の世界とのつながりも一層深まって、旺盛な独立心を示すようになります。この独立心は、着替えをしたり、身体を洗ったり、お母さんの手伝いをしたりするときに、特に顕著にあらわれます。しかし、練習をして、技能をマスターするという点では、まだまだ大人の力を借りなければなりません。

この時期も、言葉の発達にすばらしいものがあります。両親が、子どもの興味を引き出し、話しかけ、よく聞き、話し合うことによって、内容のある言葉をたくさん習得していきます。

そして、一般的に想像力が発達し行動範囲も広がっているので、絵本は、子どもの遊びや生活をテーマにしたお話はもとより、ストーリーの単純な昔ばなし、あまり複雑でない科学絵本などがよいでしょう。5歳近くになると、絵本の絵も、全体を総合的にみる眼ができはじめてきます。




「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、詳細を紹介する。本日は3巻目、3歳から4歳の「育児・しつけ教室」




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(監修者コメント) 3歳になると、言葉は急速な広がりを見せるようになります。しかしこれは、子どもに接するお母さんお父さんの姿勢によって大きく左右されます。両親は、子どもの興味をひいたり、喜びそうな話題について、いつも心をくばっていくことが大切です。ひとりで出来ることが多くなり、友だちとも遊べるようになります。

この本に、たくさん出てくるような疑似体験やごっこ遊びを積極的にやらせてあげて下さい。絵本は、単純なストーリーのある物語などが好きで、やさしい昔ばなしなら理解できるようになります。




「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」の5点は,監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られている。本日は2巻目、2歳から3歳までの「育児・しつけ教室」。




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2歳近くになると、子どもは一段とおしゃべりができるようになり、自分の感情や意思を表現しようと単語を羅列します。洗濯をしながら、お料理をしながら、買い物をしているとき、車の中や病院にいるときなど、機会あることに子どもに話しかけてください。子どもは、自己表現に必要な言葉の全部はわからないにせよ、日常必要な基本的な言葉を身につけていきます。

2歳児に与える絵本は、日常体験する身近な事物が登場するものがふさわしいでしょう。また、昔ばなしの絵本に対する興味も、芽生えてきます。




「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」5点は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、夫妻のコメントを紹介する。本日は1巻目、誕生から2歳までの「育児・しつけ教室」。




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(コメント) 子どもは1歳近くなると、お母さんの絵本の読み聞かせに耳を傾け、簡単な言葉を理解できるようになります。しかし、それも5~6か月の頃から、赤ちゃんに本を読んだり見せたりして普段から親しませておかないと、必ずしも1歳になったからといって、興味がわいてくるとは限りません。

1歳から1歳半の段階では、絵本に描かれた絵と、実物との区別があまりついていません。しかし、やがて絵と実物との区別がつくようになり、絵の中に動物や乗りものなど日頃親しんでいるものがあると、指を差したり名前をいったりしながら、まわりの人に確認を求めるようになります。家の中にあるもので、名前がいえなくとも実物を持ってきて、絵本と同じものであることを認識し、喜びをあらわすようになります。




前日に続き、1985年に刊行した「レディバード図書館」のタイトル、および、監修者ウィングフィールド夫妻のそれぞれのジャンルに対するコメントを掲げてみよう。



● 言葉の数をふやす本 5点



(16)どうぶつの おはなしをしよう

(17)あかちゃんの おはなしをしよう

(18)いえのなかの おはなしをしよう

(19)きるものの おはなしをしよう

(20)ねむりの おはなしをしよう
言葉の数をふやす本レディバード


(コメント) 子どもたちといっしょに、楽しみながら読めるように、英国初期幼児教育協会の指導と援助によって作られました。子どもと大人の会話を刺激し、さらに、将来著しく発達する読解力の基礎作りを提供することを目的にしています。特定の答えを期待することより、説明したり話し合いを促すことが大切ですから、あまり多くの質問をすることは避けてみました。幼い子どもが物や生き物に親しみと愛情を感じるように、挿絵や内容に工夫をこらしています。



● やさしい昔ばなし 7点



(21)ひよこの リキン

(22)にげだした ホットケーキ

(23)3びきの やぎ

(24)めんどりと むぎ

(25)こびとと くつやさん

(26)まほうの かゆなべ

(27)おばあさんと こぶた
やさしい昔ばなしレディバード


(コメント) まだ物語に慣れていない幼児に、物語というのは何とおもしろくて楽しいものなのだろうと思えるような、一級の作品ばかりを集めています。共通するのは、内容やテーマが子どもに身近でイメージできるものであること、子どもの大好きな「くり返し話」であるということです。くり返し話が興味深いのは、幼児にも容易に予想が立つということでしよう。ストーリーのパターンを覚えた子どもは、予想が的中したことがうれしくて、何度も聞きたがります。そして、物語としてのまとまりや、空想の世界のおもしろさがわかってくることによって、より複雑な物語に親しめるようになり、子どもの人間的成長を促す心の栄養となっていくことでしょう。明るい笑いを誘うこころ暖まる内容は、抽象的世界への入門として欠かせません。



(別1)育児・しつけ教室[2歳まで]

(別2) 育児・しつけ教室[2~3歳まで]

(別3) 育児・しつけ教室[3~4歳まで]

(別4) 育児・しつけ教室育児・しつけ教室[4~5歳まで]

(別5) 育児・しつけ教室[5~6歳まで]

(別6)ホワイトブック

(別7)プレイブック

(別8)ガイドブック
育児・しつけ教室レディバード


* 別巻の「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」(5巻)については、本シリーズの本質が綴られているため、明日から5回に分けて、詳細を紹介する。



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