児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ

30歳で独立、31歳で出版社(いずみ書房)を創業。 取次店⇒書店という既成の流通に頼ることなく独自の販売手法を確立。 ユニークな編集ノウハウと教育理念を、そして今を綴る。

2005年12月


前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。



(10)「どうぶつえんのえほん」は、子どもたちに人気のある動物を紹介し、(11)~(15)「もじえほん」の5冊(見開き120種掲載)は、それぞれ子どもたちに親しみ深い身近な物が、つぎつぎに登場します。両親と自由に話し合い、子どもの言葉をたくさん増やしてあげてください。




どうぶつえんのえほん
1枚の絵をちょっと見ただけで、すぐ次の絵をめくってしまうだけでは、まだまだ絵本はその価値を発揮していません。そんな場合、お母さんが話しかけ、ヒントを与え、広い世界に導きだすのが絵本指導のコツといってよいでしょう。




もじえほん1
「これはなーに」と、質問しながら、絵の中の人物、動物、物など、部分的な単語を言葉として導いてください。もし、わからないものがあったら、その名を教えてやります。幼児は、喜んで言葉のくりかえしを楽しむことでしょう。




もじえほん2
次に、物の名前がけっこう言えるようになったら、1つの絵の中から、できるだけたくさんの言葉をいえるようにします。お母さんと交互に1つずつ物の名をいうのもよいでしょう。こうした言葉遊びをしているうちに、子どもは、物のこまかいところまで観察する能力がついてきます。




もじえほん3
そして、「これは、どうするもの?」「何に使うの?」「何をしているところ?」「何色?」「いくつある?」と、絵の内容を質問し、話しあうことです。また子どもが、関心をもつようでしたら、文字を教えてあげましょう。しかし、決して無理に教えようとしてはいけません。




前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。



(7) かたちの えほん




かたちのえほん
わたしたちの身の回りには、さまざまな形があります。この本は、円、三角、四角のちがいなどを教えています。実際に、円、三角、四角を組み合わせて、いろいろなものを作ってみましょう。



(8) おおきさくらべ



この本の前半は、大・小の比較を、幼児になじみのある物や場面を通して描いています。




おおきさくらべ
上・中・下、高い・低い、電気がついている・消えている、靴をはく・ ぬぐ、服を着る・ぬぐ、開ける・とじる、やせっぽち・ふとっちよ、内・外、中央・周囲など相対的な比較のことも学びます。



(9) ABCのえほん




ABCのほん
この本は、英語の入門編です。最近は、新聞やテレビをはじめ、アイスクリームやお菓子などにもアルファベットがたくさん目につくようになりました。この本は、非常にわかりやすくアルファベットを紹介しています。アルファベットが英語の「あいうえお」にあたるということ、あいうえおは、46文字なのに、アルファベットは、26文字だということを教えてください。




前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。



(4) かずの えほん



簡単な数を知り、理解することを教えます。日常 「あなたは、おいくつ?」 というように、歳を聞かれたり、買い物のお供でお金に接したり、毎日のくらしの中で幼児が数字に関心をもつのは比較的早くやってきます。




かずのえほん
数字は、ひとつ、ふたつと物を数えるだけでなく、順番や時刻、日をあらわすときにも使われるということ。また、数えるものによって、1匹、2頭、3個といったように、数のあとにつく言葉がちがうことも教えてあげましょう。さらに学校へあがるころまでには、数には、長さや重さ、量をはかったり、番地のように場所をしめしたり、割合をあらわすといったことまで理解させたいものです。



(5) いろの えほん



赤、黄、青の3つの色(3原色)を中心に、まぜあわせてできるさまざまな色を教えます。色には、明るい感じの色、暗い感じの色、めだちやすい色、めだちにくい色がありますが、幼児のうちは、色の名前を知るだけで充分です。
いろのえほん


子どもによっては、赤と緑との区別が難しいようですが、『いろのえほん』の後半に、それを調べることが出きるページをいくつか用意しました。もし、どうしても違いがわからないようでしたら、医師に色盲検査をしてもらってください。



(6) じかんの えほん




じかんのえほん
この絵本は、時刻がどのように毎日の生活に関係しているかを知らせます。私たちは、朝起きてから夜寝るまで、時計の世話になっているということ、電車や、バスも時刻をきめて走っていること、お父さんの勤める会社も、学校も、時間がきめられていること、お母さんも1日の時間によって、やることがきめられていることを理解させましょう。




今回から「レディバード図書館」シリーズのそれぞれの絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。



(1) ぼくと わたしの いちにち



幼児のうちから、規則ただしい生活をすることは大切なこと。早寝早起き、朝起きたら 「おはようこぎいます」、寝る前の「おやすみなさい」、人にあったら「こんにちは」といったあいさつ、朝晩の歯みがき、洗顔などの習慣はきちんと身につけさせたいものです。食事を行儀よくする、公園ですべり台やブランコに乗るときは順番を守る。危険ないたずらはしない、きまりを守るといった社会的なルールを出来るだけ早い機会に教える必要があります。家の中でも外でも思う存分遊ばせることは良いことですが、あとかたづけはきちんとさせましょう。
ぼくと私の一日


ただし、こうしたしつけも、頭ごなしにしかりつけては子どもの心を萎縮させてしまうことになりかねません。お母さんはイライラせずに、忍耐強く子どもと接することが大事です。この絵本は、幼児の1日をくわしく追いながら、いろいろな子どもが登場します。身近な場面がたくさんありますから、子どもたちはお話したいことがいっぱいあるはずです。さまざまな会話をまじえながら、良い習慣、良い行為を自然に身につけていくようにしてください。



(2) こいぬと こねこ




こいぬとこねこ
犬とねこは、人間と最もかかわりのある生きものです。こいぬやこねこは、かわいいもので、おもちゃにじゃれついたり、ボールと遊んだり、毛糸をからませたり、いたずらしたり、好奇心豊かなその愛くるしい姿に、子どもは絵本の世界にとけこみ、共に遊びます。どのページからでもかまいません。文字通り楽しい絵本の絵を見ながら、お話をたくさんさせてください。



(3) のりもの えほん



たいていの子どもは、乗りものが大好きです。パトカー、救急車、電車、汽車、自動車、船、飛行機などさまざまな乗りものがありますが、色、形、スピード、どれをとっても、子どもたちの心をとりこにします。機会をみつけて、出来るだけ実物をみせてあげるようにしてください。




「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、詳細を紹介する。本日は5巻目、5歳から6歳の「育児・しつけ教室」




しつけ教室5-1

しつけ教室5-2

しつけ教室5-3




(監修者コメント) 5歳児の子どもには、家の中以外にも、興味を広げるチャンスをたくさん与えなくてはなりません。新しいものを知りたい、試したいという学習意欲がとても旺盛な時期です。学校へあがる前に無気力にさせてしまって、独創力がそがれることがないように注意しましょう。子どもは退屈すると、手に負えなくなってしまいます。反対に、心が満たされていると楽しくて、意欲的になります。この時期の対応を間違えてしまうと、子どもの意欲を取り戻すために、時間的にも気分的にも、親も子も、大変な努力をしなくてはなりません。

両親と一緒に、自分から率先してものを創りだす能力を駆使してきた子どもにとって、学校は、ちっとも不安なところではありません。それどころか、今まで以上に、新鮮で大きな広い世界に入って、興味がさらに増していくはずです。学校が、これまで両親といっしょにやってきたことの延長線上にあるものだからです。

5歳児は、もう本格的な絵本年齢です。内外の定評のある昔ばなし、グリムやアンデルセンの童話、科学絵本などいろいろなものに親しませてあげてください。想像力が豊かになっていますので、空想の世界を舞台にした物語を特に好むようになります。また、観察力、探求心も旺盛で、科学絵本もどんどんマスターしていきます。

この時代にさまざまな絵本に出合い親しむことは、将来の読書生活、知的探求心の基礎を培う上でも重要な時です。しかし、あくまで押しつけはやめましょう。また、むずかしすぎるものを与えては、消化不良をおこしてしまいますから、注意をしなくてはなりません。



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