● 今日(8月22日)の主なできごと

1910年 日韓併合……日本は明治のはじめころから、朝鮮半島を勢力範囲にしようと乗りだしていたが、日清戦争・日露戦争に勝利してから、じょじょに植民地化していった。やがて軍事、外交、警察権を奪い内政にまで干渉するようになったことに対し、反日運動が強まり、1909年に韓国統監府の初代統監となった伊藤博文射殺事件がおきた。日本政府はこれを期に朝鮮政府に圧力をかけ、この日、日韓併合の条約に調印をさせた。

1944年 学童疎開船「対馬丸」沈没……沖縄から九州へ疎開する学童らを乗せた「対馬丸」が長崎へ向けて航海中、この日アメリカの潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没。2日後に判明した死者は乗客・乗員合計1476人。生き残った児童はわずか59名だった。


● 今日の主な記念日・恒例日

チンチン電車の日……1903年のこの日、東京電車鉄道の路面電車が新橋~品川で営業を開始し、東京で初めて路面電車(チンチン電車)が走ったことにちなんで制定。


● 今日生まれた人

1358年 足利義満……室町幕府第3代将軍。南北朝の合一を果たし、室町時代の政治、経済、文化の最盛期を築く。

1854年 辰野金吾……明治・大正期の建築家。代表建築『東京中央停車場』『日銀本店』。

1862年 ドビュッシー……フランスの作曲家。代表作『海』『夜想曲』『牧神の午後への前奏曲』など、「印象主義音楽」を代表。

1885年 出光佐三……明治・大正・昭和期の実業家。「出光興産」創業。

1904年 鄧小平……中国の政治家。毛沢東後の中国最高指導者。「社会主義市場経済」導入。


● 今日亡くなった人

1806年 フラゴナール……フランスのロココ期代表画家。代表作『ぶらんこ』『恋人の戴冠』『読書する娘』など。

1943年 島崎藤村……明治・大正・昭和期の作家・詩人。代表作 『破戒』『夜明け前』(小説)、『若菜集』『落梅集』(詩集)など。

1952年 平沼騏一郎……明治・大正・昭和期の司法官僚・政治家。第35代首相。

1958年 マルタン・デュ・ガール……フランスの小説家。代表作『チボー家の人々』。

1981年 向田邦子……昭和期の作家・テレビドラマ脚本家。代表作『父の詫び状』『七人の孫』『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』など。

1993年 重兼芳子……昭和期の作家。代表作『やまあいの煙』『いのちと生きる』『たとえ病むとも』など。

1998年 村山実……昭和期のプロ野球投手・監督。「ザトペック投法」で知られ、シーズン防御率0点台など複数の大記録を保持。

2013年 藤圭子……昭和期の演歌歌手。「新宿の女」「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」「京都から博多まで」など、多くのヒット曲。


● 過去のマイブログ「8月22日」のテーマ

2014年 「日本主義者」 平沼騏一郎
司法の官僚政治家として検事総長、大審院長を歴任後、右翼団体「国本社」を結成して政界の黒幕的存在となり、内閣総理大臣も務めた平沼騏一郎(ひらぬま きいちろう)が、1952年に亡くなった日です。1872年に上京して同郷の洋学者箕作秋坪が主宰する三叉(さんさ)学舎で英語や算術を学び……。

2013年   今に生きる向田邦子
『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』などのテレビドラマ脚本家、『父の詫び状』などのエッセイ、また作家としても活躍した向田邦子(むこうだ くにこ)が、1981年の飛行機事故で亡くなった日です。1929年、東京・世田谷に生まれた向田邦子は、父親の勤務の都合で、1歳で宇都宮に転居したのをはじめ、東京・目黒と鹿児島市の尋常小学校、香川・高松の国民学校と高等女学校、転校し……。

2012年  印象派音楽のドビュッシー
『牧神の午後への前奏曲』『海』『月の光』『子どもの領分』など、音楽の印象派といわれる独自の和声を採り入れたフランスの作曲家ドビュッシーが、1862年に生れた日です。パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レーに瀬戸物商の長男として生まれたクロード・ドビュッシーでしたが、事業に失敗した父にかわり叔母の援助を受けて育ちました。ほんの一年ほど基礎的なピアノレッスを受け……。

2011年 「金閣寺」 と足利義満
室町幕府第3代将軍で、南北朝の合一を果たし、「金閣寺」を建立して北山文化を開花させるなど、室町時代の政治、経済、文化の最盛期を築いた足利義満(あしかが よしみつ)が、1358年に生まれた日です。室町幕府を開いた足利尊氏の孫として生まれた義満は、父の義詮(よしあきら)のあとをついで、わずか10歳で将軍となり、初めは、幕府最高職の管領をつとめる細川頼之の助けをかりて、政治を進めました……。

2008年  自然主義文学者・詩人の島崎藤村
[まだあげ初めし前髮の/林檎のもとに見えしとき・・・] ではじまる「初恋」をおさめた処女詩集『若菜集』や、[小諸なる古城のほとり・・・] ではじまる「千曲川旅情の歌」、[名も知らぬ遠き島より・・・] 唱歌として有名な「椰子の実」などをおさめた詩集『落梅集』で、近代詩に新しい道を開き、のちに「破戒」や「夜明け前」などを著した作家の島崎藤村(とうそん)が、1943年に亡くなった日です……。

2007年  私の好きな名画・気になる名画
私の趣味は何かと聞かれれば、名画・名曲鑑賞、作曲(といってもギターで和音を弾きながらメロディをこしらえる程度)および読書といってよいでしょう。名画の鑑賞は、高校も大学も自宅から上野を経由したこともあり、上野公園にある国立西洋美術館にはよくでかけたものでした。美術館の庭には、ロダンの代表作「考える人」「地獄の門」「カレーの市民」などが飾られ、展示室にあるたくさんの作品を含めロダンの彫刻作品はとても充実しているように思いました……。

2006年  いっちゃんはね、おしゃべりがしたいのにね
児童文学者・灰谷健次郎さんが書いた「いっちゃんはね、おしゃべりがしたいのにね」(理論社刊)という本を読んでの、ごとうひろこちゃんという小学校1年生の感想文です。いっちゃんは、わたしと、よくにているね。おしゃべりしたいのに、しようとすると、むねが、どきどきするところ、わたしと、そっくりだもの。あせがでて、のどがからからになって、どうしてもおしゃべりができなくて、かなしくなり、ちょっぴり、なみだがでてくるところ……。

2005年 「ポケット絵本」推薦文の内容
19日、「ポケット絵本」(現「せかい童話図書館」)に対し、各界の有名人7名から推薦文をいただいたと記したところ、具体的にどんな内容だったのか、という問い合わせを何人かからあった。そこで、その全文を掲載してみることにする。「既成絵本への大胆な挑戦」 文芸評論家・山室 静━━このシリーズは、従来の絵本に対する大胆な挑戦だ。子どもを甘やかさない欧米の絵本の伝統を日本に移しかえて成功しているといえる。原作にわりと忠実だから、子どもたちはもちろん、大人にも充分鑑賞に値すると思う……。