● 今日(7月12日)の主なできごと

1192年 鎌倉幕府始まる……源平の戦いで平氏に勝利した源頼朝は、征夷大将軍に任命され、鎌倉幕府を開いた。鎌倉幕府は、武士によるはじめての政権で、1333年に執権の北条氏が新田義貞らに滅ぼされるまでおよそ150年間続いた。

1984年 銅剣を多数出土……この日、鳥取県の荒神谷(こうじんだに)から、弥生時代の銅剣が358本も発見された。1か所からこれだけ多くの銅剣が出土することは初めてで、国宝に指定されただけでなく、この遺跡の発見は日本古代史学・考古学界に大きな衝撃を与えた。

1993年 北海道南西沖地震……この日北海道南西沖でマグニチュード7.8の大地震がおき、震源地に近い奥尻島には30mを越える大津波が襲い、火災も発生し、死者202人行方不明者28人を出した。


● 今日の主な記念日・恒例日

ラジオ本放送の日……1925年のこの日、東京放送局(現在のNHK)がラジオの本放送を開始したことから制定。

人間ドックの日……1954年のこの日、国立東京第一病院(今の国立国際医療研究センター病院)で定期健康診断「人間ドック」が始められた。はじめは「短期入院精密身体検査」という名称だったが、新聞記事に「人間ドック」と紹介され、この呼び名が定着した。

洋食器の日……七(な)一(い)二(ふ)で「ナイフ」の語呂合せから、日本金属洋食器工業組合が制定。


● 今日生まれた人

1730年 ウェッジウッド……イギリスの陶芸家。ウェッジウッド社創業、ダーウィンの祖父。

1813年 ベルナール……フランスの生理学者。実験医学・生理学を創始。

1854年 イーストマン……アメリカの発明家。乾板フィルム製作過程の発明、コダック創業。
 
1871年 出口王仁三郎……明治・大正・昭和期の宗教家。大本教開祖。

1884年 モディリアーニ……フランスの画家・彫刻家。

1925年 芥川也寸志……昭和期の作曲家・指揮者。代表作『交響三章』『弦楽のための三楽章』、『小鳥の歌』『こおろぎ』(童謡)など。


● 今日亡くなった人

1536年 エラスムス……オランダの人文主義者。代表作『痴愚神礼賛』『平和の訴え』など。

1614年 角倉了以……安土桃山・江戸時代前期の豪商。

1935年 ドレフュス……フランスの軍人。ドレフュス事件の被疑者。

1966年 鈴木大拙……明治・大正・昭和期の仏教哲学者・禅思想家。

1971年 山下清……昭和期の「ちぎり絵」画家。「裸の大将」

1987年 臼井吉見……昭和期の評論家・小説家。代表作『近代文学論争』『小説の味わい方』『安曇野』など。

1988年 中村光夫……昭和期の文芸評論家・作家。代表作『風俗小説論』『谷崎潤一郎論』『二葉亭四迷伝』『贋の偶像』など。

1989年 宮本正男……昭和期の社会運動家・エスペランティスト。

1991年 五十嵐一……昭和・平成期の中東・イスラーム学者。代表作『イスラーム・ラディカリズム - 私はなぜ「悪魔の詩」を訳したか』など。

2007年 柴田武……昭和・平成期の国語学者。国字ローマ字論の第一人者。代表作『日本の方言』『知ってるようで知らない日本語』『日本語はおもしろい』など。

2010年 松尾昭典……昭和・平成期の映画監督。代表作『未練の波止場』『清水の暴れん坊』『霧の夜の男』『男の紋章』など。

2013年 高橋たか子……昭和・平成期の作家。代表作『空の果てまで』『ロンリー・ウーマン』『』『装いせよ、わが魂よ』『怒りの子』など。

2016年 大橋巨泉……昭和・平成期のタレント・実業家。『11PM』『世界まるごとHOWマッチ』などの司会、カナダやオーストラリアなどに土産店「OKギフトショップ」経営。


● 過去のマイブログ「7月12日」のテーマ

2013年 「おもしろ古典落語」124回目 『仏馬(ほとけうま)』
ある寺で、本堂を建てなおすことになり、弁長という若い坊さんと西念という小僧さんが、寄付をたのみに檀家をまわりました。お寺のためだというので、お布施はたくさん集まり、ごちそうしてもらったばかりか酒をすすめられたものですから、弁長はすっかり酔っぱらってしまいました。「しっかりしてくださいよ弁長さん、まっ赤な顔しちゃって」「どうだ、こんなに寄付を集めたんだ。この土手で、ひと休みしていこうじゃないか」「だめですよ、早く帰らないと、和尚さんにしかられます……。

2012年 「おもしろ古典落語」77回目 『真田小僧(さなだこぞう)』
「おとっつぁんは、いいおとっつぁんだね、ものわかりがよくって、気前がよくって、近所でも評判だよ」「子どもが親に、おせじなんぞいうない。はやく遊んでこい」「へへへ、おとっつぁん…いくけど、なんか忘れものがありませんかね、まるいもの」「このやろう、銭がほしいんだろ、ダーメ、銭なんぞ」「少しぐらいいいだろ」「子どものうちから銭を使うと、ろくなもんにゃならねぇ」「でも、おとっつぁんぐらいにゃなれらぁ」「おれぐれぇになれりゃ、豪儀なもんだ」「おとっつぁんより悪けりゃ乞食だ」「ひっぱだくぞ、こんちくしょう……。

2011年  国際的禅学者・鈴木大拙
禅の悟りについてなどを英語で著し、日本の禅文化を海外に広めた仏教学者の鈴木大拙(すずき だいせつ)が、1966年に96歳で亡くなった日です。1870年に旧金沢藩(石川県)の藩医の子として生まれた大拙(本名貞太郎)は、中学校を退学後に小学校の教師をしていましたが、ふたたび学問を志して21歳で上京、東京専門学校(今の早稲田大学)をへて、東大哲学科に入り、同郷の西田幾多郎とともに学びました……。

2010年  朱印状と角倉了以
豊臣秀吉、徳川家康の朱印状による安南(ベトナム)貿易で巨万の富を得、富士川、高瀬川などの河川開発を行なった角倉了以(すみのくら りょうい)が、1614年に亡くなった日です。「おうーい。角倉船が、はいるぞぉ!」見ると、沖あいから、帆をふくらませた大船が、こちらへむかって入ってきます。港は、商人と角倉船を見物しようとする人たちでにぎわっていました……。

2007年  [おもしろ民話集 5] 名医のやせ薬
あるところに、とても太った奥さんがいました。歩くのもやっとというほどなのに、なかなかやせません。そこである日、奥さんは、ヨタヨタ歩いて、医者をたずねました。「先生、私はどんどん太るばかりでホントに困っています。やせ薬をもらえませんでしょうか」奥さんは、いっしょうけんめい頼みました。でも、医者は診察もしなければ薬もくれません……。

2006年  きいろいばけつ
絵本「きいろいばけつ」(もりやま みやこ作・つちだ よしはる絵 あかね書房刊) のあらすじは、つぎの通りです。きつねが森の中で黄色いばけつを見つけました。とっても欲しかったばけつです。でも、持ち主が探しにくるかもしれないと思い、すぐに自分のものにしないで、1週間だけ待つことにしました。きつねは、やがてそれが自分の物になると思うとうれしくてたまりません……。

2005年  執念ともいえる教材開発
家庭学習システム「セサミえいごワールド」という、完成度の高い子ども向英語教材を、無事制作し終えることができたのは、企画が持ち上がってから約2年半、まことにたくさんの人たちのねばり強い努力の賜物であった。発行元のNHKソフトウエア(現NHKエンタープライズ)のS氏を中心に、監修および編集を担当された緒方桂子さんとアシスタントの川口奈緒さん、当社の渋木国子の活躍なしでは生まれ得なかったといってよいだろう……。