これから、「中原中也詩画曲集」というコーナーを22回にわたって掲載いたします。
その内訳は、

① 汚れっちまった悲しみに…
② サーカス
③ 春と赤ン坊
④ 骨 
⑤ 冬の雨の夜 
⑥ 盲目の秋 1
⑦ 頑是ない歌
⑧ 一つのメルヘン
⑨ 月の光 その1 ⑩ 月の光 その2
⑪ 湖上
⑫ 蜻蛉に寄す
⑬ 妹よ
⑭ 臨終
⑮ 幻影 
⑯ 生い立ちの歌 1 ⑰ 生い立ちの歌 2
⑱ 六月の雨
⑲ 早春の風
⑳ 月夜の浜辺
㉑ 春宵感懐
㉒ 春の日の夕暮
㉓ 冬の夜
㉔ 雪の宵

中原中也(以下、中也)という詩人は、私が生まれた1942年(昭和17年)より5年も前に30歳で亡くなっていますから、今年で没後81年、生誕111年ということになります。生きていたころは、文壇の一部では知られていたものの、一般の人にはほとんど知られていない存在でした。

それが、今では近代日本を代表する詩人・近代詩の古典として高く評価され続けています。その理由は、一言でいえば、「傷ついた魂の調べを奏でた」感性の詩人、ということなのかもしれません。その詩の魅力や特長を、私なりに少しずつ紹介していきたいと思います。

なお「詩画」の画 (イラスト) は、すべて糸久昇氏に依頼したものです。糸久氏はいずみ書房の初めての刊行物『せかい童話図書館』(全40巻・1976年刊)のうち「ドナウ川のようせい」「エメリアンとたいこ」「こうのとりになったおうさま」の3点のイラストを担当後、サンリオの雑誌『詩とメルヘン』『いちごえほん』などを監修していた やなせたかし氏に才能を認められ、両誌の常連画家になるなど、今も活躍中です。主な刊行物として、『こども科学図書館』(全40巻・いずみ書房 1978年刊のうち「とり1」「とり2」「ふしぎなけものたち」のイラストと文を担当)、『らくらく英検英語くらぶ』(日本英語検定協会制作・1993年刊の「英検5級リピートカード」および「英検4級リピートカード」計950枚、すべてのイラストを担当) などがあります。

「詩画曲」の曲は、私・酒井義夫が、高校時代から今日まで約60年間 (とくに20歳前後と68歳以降) に少しずつ作ってきたもので、ごく最近ギターを弾きながら自宅で気楽に歌い、ICレコーダーに吹きこんだものです。