● 今日(3月7日)の主なできごと

1778年 ハワイ島の発見……この日、イギリスの探検家クックがハワイ島を発見した。翌年に上陸すると、原住民たちは神の化身として厚くもてなしたといわれている。なおハワイは、王国、共和国を経て、1898年にアメリカ合衆国に合併された。

1925年 修正「治安維持法」衆院可決……第1次世界大戦後に高まった社会主義運動を取り締まるため、衆議院が従来の「治安維持法」に修正を加え、天皇制打倒、私有財産制度の否定を目的とする結社や参加を禁止した。19日には貴族院でも可決。これにより、社会主義者や労働運動家ばかりでなく、自由主義者、宗教家までが弾圧の対象となり、1945年の敗戦後まで、国民の思想や言論の自由は、厳しい取り締まりの対象になった。

1936年 ドイツ「ロカルノ条約」一方的に破棄……第1次世界大戦後の1925年、イギリスはドイツとフランスを和解させるため、スイスのロカルノで、ドイツ西部国境地帯を非武装地帯とする「ロカルノ条約」を結ばせていた。しかしこの日、ドイツのヒトラーは同条約を一方的に破棄し、非武装地帯のラインラントに進駐させたことで、つかのまのヨーロッパの平和は終わりを告げた。


● 今日の主な記念日・恒例日

消防記念日……1948年のこの日、「消防組織法」が施行された。これにより、これまでの警察の所管から条例に従って市町村長が消防を管理する「自治体消防制度」が生まれ、各市町村に消防本部・消防署・消防団の全部または一部を設置することが義務づけられた。2年後の1950年、国家消防庁(今の消防庁)が消防記念日としたもの。

警察制度改正記念日……1948年、警察の制度が改正され、国家警察と地方自治警察が設置された。


● 今日生まれた人

1608年 中江藤樹……江戸時代前期の儒学者。日本陽明学派の祖。 「近江聖人」。

1875年 ラべル……フランスの作曲家。代表作『ボレロ』『亡き王女のためのパバーヌ』など。

1889年 堤康次郎……大正・昭和期の実業家・政治家。西武グループ創設。衆議院議長。

1899年 石川淳……昭和期の小説家。代表作『普賢』『焼跡のイエス』『至福千年』など。

1924年 安部公房……昭和・平成期の小説家。代表作『壁』『砂の女』『赤い繭』『箱男』など。


● 今日亡くなった人

BC322年  アリストテレス……古代ギリシアの哲学者・学者・教育者・著述家。諸学問を集大成。

628年 推古天皇……第33代天皇。初の女帝。聖徳太子を摂政とし、仏教の興隆をはかり「天皇記」「国記」を作らせた。

1274年 トマス・アクナス……イタリアの哲学者・神学者。代表作『神学大全』など。

1959年 鳩山一郎……大正・昭和期の政治家。第52~54代首相。日ソ国交回復、国際連盟加盟を実現。

1981年 出光佐三……明治・大正・昭和期の実業家。出光興産創業。

2003年 黒岩重吾……昭和・平成期の小説家。代表作『背徳のメス』『天の川の太陽』など。


● 過去のマイブログ「3月7日」のテーマ

2014年ブログ  日ソ国交回復した鳩山一郎
第52~54代内閣総理大臣をつとめ、日ソ国交回復、国際連盟加盟を実現させた鳩山一郎(はとやま いちろう)が、1959年に亡くなった日です。1883年、衆議院議長をつとめた父鳩山和夫と、共立女子職業学校(いまの共立女子大)を設立した母春子の子として東京・東五軒町に生まれた一郎は、6歳のとき有名になった音羽の「鳩山御殿」に移り住み、1907年に東京帝国大英法科を卒業後に弁護士となりました……。

2013年ブログ   [おもしろ民話集75]  アナンシと五
昔むかしある島に、アナンシという悪ものが住んでいました。アナンシは、いつもは人間ですが、時どきクモになったりします。このアナンシの家の近くに、「五」という名の魔女が住んでいました。「五」は自分の名前が大きらいで、もっといい名前で呼んでもらいたいのに、みんなはやはり「五」って呼ぶので、いつも腹を立てていました……。

2012年ブログ  「管弦楽の魔術師」 ラベル
管弦楽曲『ボレロ』『亡き王女のためのパバーヌ』、バレエ曲『ダフニスとクロエ』などを作曲したフランスのラベルが、1875年に生まれた日です。フランス南西部、スペイン国境に近いピレネー地方のシブールで生まれたモーリス・ラベルは、音楽好きの父の影響で、7歳でピアノをはじめ、12歳で和声学など作曲の基礎を学びました……。

2011年ブログ  「すべての学問の父」 アリストテレス
古代ギリシアの哲学者・学者・教育者・著述家として、さまざまな学問を集大成したアリストテレスが、紀元前322年に亡くなった日です。ギリシアでは、すでに紀元前776年から、ゼウス神の祭りとして古代オリンピックが開かれていました。また、同じころから、芸術や科学や哲学がさかえはじめていました……。

2008年ブログ  「レディバード100点セット」 の日本語訳公開
このたび、いずみ書房のホームページ「オンラインブック」に、新たに「レディバードブックス100点セット」の日本語訳を公開しました。「レディバードブックス100点セット」というのは、1987年に英国レディバード社(当時社長マルコム・ケリー氏)が刊行していた「レディバードブックス」約600点のうち、日本人になじみの深い100点を厳選し、全点の日本語翻訳権を得て刊行したものでした……。

2007年ブログ ワールド図書館(1)「フランス」巻末解説
さきごろ、いずみ通販子どもカタログ(2007年春号)でベスト3に躍進した「子どもワールド図書館」の、内容はもとより巻末の解説に深く感銘したという、うれしいお便りを兵庫県のIさんからいただきました……。

2006年ブログ 百科事典ってこんなに面白い
「日本読書クラブカタログ(本の価値と楽しみ)」の第1章「百科事典」の項を紹介してみよう。あらゆる分野の知識を要約解説して、一定の順序に配列した書物……これが百科事典です。つまり百科事典は、まぎれもなく、知識の宝庫であり、ここに家庭必備の書物といわれるゆえんがあります……。