おもしろ「言葉」のおこり 9

● 打ち合わせ

何かをするとき、前もって相談することをいいます。でも語源は、雅楽からきた言葉のようです。雅楽では、演奏の前に、吹奏楽器と打楽器の息をあわせるために、打ち合わせをします。つまり、音あわせですが、これがいつのまにか、一般の前相談にも使われるようになりました。

● さしがね

背後で人を指図して動かすことを、陰で人をあやつることに用いられます。これは、あやつり人形の、腕や手を動かすために、腕に仕掛けた長い棒を「さしがね」ということから起こったようです。歌舞伎の小道具のひとつに黒塗りの細い竹の先に針金をゆわえ、これに作り物の蝶などをつけて、黒衣(くろぎぬ)の後見が動かすものがあり、やはりこれも「さしがね」ということから起こったという説もあります。

● 皮切り

この言葉の本来の意味は、「最初にすえる灸(きゅう)」のことです。つまり、灸をすえるとき、最初のひとすえは、熱くて痛くて身の皮を切られるようだ──ということから、「皮きり」といわれるようになり、それが物事のしはじめ、手はじめに、使われるようになりました。