「読み聞かせ」のすすめ 18

子どもへの「読み聞かせ」のさい、できれば実行してほしいことがあります。それは、家で読み聞かせるような場合でも、読み聞かせる本を、事前に読んでおくというものです。

そうすれば、その本の内容、展開、主題、山場(やまば)がどこかがわかります。そのため、間のとりかた、声の強弱、話の進め方の速さなどを考えながら読み聞かせることによって、子どもをより深く、引きつけることができるでしょう。

物語の山場や、子どもが最も大きく反応すると思われるところでは、子どもの目をみつめながら、間があきすぎるくらい間をおいて、ゆっくり読み進めてみてください。そうすることで、「この次はどうなるのだろう」という子どもの心を強くひきつけながら、より深く、子どもに訴えていくことが可能になります。「この後どうなる」という思いが強ければ強いほど、この後の展開が、子どもの心に深く響くことはまちがいありません。

読み手自身が、はじめて手にする本を読む場合、どうしても、どこも同じ調子で読んでしまいがち。「せっかく読み聞かせるのだから、一度読んでおこう」──これも大切な愛情なのではないでしょうか。