「今あなたは1円持っていたとします。この1円が翌日に2倍の2円、3日目が2円の2倍で4円、4日目は4円の2倍で8円、5日目は8円の2倍で16円という具合で増えていくとします。初日の1円が1億円を越えるのは何日目だと思いますか?」 ちなみに10日目が512円、15日目ではじめて1万円を越えます。こんな問題が出題されたとします。当てずっぽうでもよいので回答してみてください。

「50日」「100日」「150日」「1年以上」……。いずれも間違い。毎日2倍するだけですから、たいした手間ではありませんので、電卓を片手に、ちょっとやってみてください。答えは、何と「28日目」に1億3421万7728円となります。これが複利の考え方で、金利が年200%とすると、1円の貯金が28年後には1億3421万7728円となるのです。現実には、年200%の金利などありえませんが、利息制限法という法律が2年前に出来、上限金利は年率29.2%になりましたが、それ以前は悪質な消費者金融(サラ金)では、「といち」(10日で1割の利息)とか、それ以上の利息をとるところまでありました。今も、闇金融ではそれに近いことをやっているところもあるようなので、気をつけたいものです。

ところで、相対性理論を発表したことで有名な物理学者のアインシュタインが、「72の法則」という複利の法則を発見したことはあまり知られていません。アインシュタインは、「人類でもっとも偉大な発見は複利だ」というほど、複利の仕組みを研究し、この法則を発見したそうです。この法則というのは、いたって簡明、「元金が2倍になるまでの年数」は、72を利率で割ればよいというものです。つまり、年利が9%なら、72÷9=8年、8%なら、72÷8=9年ということになります。2年で元金が2倍になるのは36%の金利、3年で倍になるのは24%、4年で倍になるのは18%の金利の時ということになります。

こういう金利の仕組みを知れば知るほど、借金をすることがいかにリスクの多いことかということがわかります。アメリカでは、小学校の授業で、こうした金利など経済のしくみを勉強するそうですが、日本では勉強することがありません。そのため、大人になって多額の借金のために自殺や、自己破産に追いやられる人たちがここ数年毎年15万件を下らないということです。学校で教えないなら、家庭でこんなことを話題にしてみてはいかがでしょうか。