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 こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 32

● けんかをするのをこわがらない

子どもを、集団のなかで行動できる子、社交性のある子、協調性のある子にしたいなら、幼児期から、仲間とのけんかをおそれないことです。 3、4歳になった子どもを、同じ年頃の子どもと遊ばせる。すると、必ず、おもちゃの取りっこになって、子どもどうしでけんかをする。そして、おもちゃ取りに勝ったり負けたりして、相手を泣かせたり、自分が泣かされたりすることになります。

こんなことがあると、それからは、わが子を、そのような場では遊ばせないで、ひとりで遊びばかりさせる。ほかの子どもがだれもいないときだけを見はからって、子どもを公園につれて行くようにする母親をよく見かけます。この年頃の子どもは、自分の欲しいものを奪ったり奪われたり、あるいは、けんかをしかけたり、しかけられたりしながら、自分を主張することや自分がしりぞくこと、物をゆずったりゆずられたりすることを覚えていく。

けんかの意味を知ることをとおして、仲間とじょうずにつきあっていくことを身につけていくといってよいでしょう。けんかの場を全く与えられない幼児は、そんな社交性の育たないまま、独占欲の強い、わがままな子になってしまいます。また、仲間との争いをさけることばかりを考えているうちに、自分の意思を表にださない、消極的でひっこみ思案な子になってしまいます。とにかく、友だちとじょうずにつきあえる子にしたいなら、幼児のうちから、けんかをするのをこわがらないことです。