昨日、上野公園にある東京国立博物館で開催されている特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ─天才の実像」を見てきました。昨年話題となった「ダヴィンチ・コード」以来、より深くレオナルドの人間性を知りたいものと、美術書はもちろん伝記、評論、手記など、10数冊も読んできました。それにより、漠然とはしていますが、私なりに人物を理解してきたつもりでした。でも、この特別展の第2会場の展示内容には、よくぞここまでできたものと感嘆しました。遺された膨大なデッサンや手記をもとに、それを復元させた道具、模型、装置の数々、特に7メートル以上もの巨大な騎馬像計画の一部を鋳造したり、鋳造する機械をこしらえて、そのしくみを映像化するなど、あきれかえるほどの緻密な取り組みは感動的で、実際に見てみないとそのすごさがわかりません。この展示には2時間以上かけて、じっくり見ることをおすすめします。

この特別展は、朝日新聞社やNHKなどが主催となっていますが、1年以上も前からイタリア文化財・文化活動省やフィレンツェ科学史博物館館長らを説得し、開催の裏で活躍された藤ひさし氏の努力に敬服いたします。氏につきましては「Growth Compass = 成長の羅針盤」で取材していますので、ぜひ一読してみてください。

なお、第2会場にはウフィツ美術館が所蔵する絵画作品、今回第1会場に展示されている「受胎告知」のほかに「東方三博士の礼拝」「キリストの洗礼」の3点が、原寸大の複製として展示されています。高精密なデジタル技術が可能にさせたということですが、2度ほど訪れたことがあるウフィツ美術館の雰囲気が伝わってきます。藤ひさし氏とも以前話したことがありますが、「モナリザ」や「最後の晩餐」なども同様な方法で複製画にし、「レオナルド美術館」が身近にあったらいいなと改めて思いました。資金力のあるどこかの企業さん、実現してくれませんでしょうか。