こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」18

● ウソをつかざるをえなかった子どもの心を理解する

子どもは、子どもどうしのあいだで、よく、うそをつきます。たとえば、友だちが 「わたしピアノ買ってもらったのよ」 と言えば 「わたしも、もうすぐ買ってもらうのよ」 と、ほんとうはそんな予定はないのに、つい言ってしまいます。友だちが 「このまえ行った、わたしのおじいさんのお家、お庭が広くて大きな池もあるのよ」 と言えば、「わたしの、おじいさんのところは、部屋が七つも八つもあって、庭には柿や桃の木がたくさんあるのよ」 などと、ほんとうはつましい家なのに、つい言ってしまいます。
そして、こんなうそは、やがて友だちが家へ遊びにきて 「おばさんのところ、〇〇ちゃんがピアノ買ってもらうって言ってたけど、まだ買わないの?」 などと問われているうちに、すっかり、ばれてしまいます。
しかし、こんなとき、その友だちが帰って行くのを待つようにして 「なぜ、あんなうそをついたの」 などと、頭ごなしに叱らないことです。うそは、たしかに、よくないことです。でも、きびしくとがめるまえに、うそをつかずにいられなかった子どもの心を、妥協ではなく、理解してやろうとすることです。
見栄をはってうそをつくのは、弱い子どもです。また、見栄をはる子どものうそは、子どもなりの願望のあらわれです。
したがって、子どもを正しくみちびくには、うそをつかせたものは何か、わが家のなかに、子どもにうそをつかせるものがあるのではないか──などと、親がふみとどまって考えてみることが、たいせつではないでしょうか。