「レディバード図書館」の出版契約の成立以後、当社は急速に英国レディバード社との関係を深めていった。1985年3月には、当時のレディバード社社長のマルコム・ケリー氏が、当社の三鷹オフィスを訪問してくれ、以後、毎年のように訪日してくれるようになった。そして、希望すれば、レディバード社の刊行するすべての本の日本語翻訳権を、優先的に当社に与えてくれるまでになっていった。

1987年には、レディバード社とのタイアップ第2弾、「キーワード子ども英語教室」を刊行した。このセットのメインとなった絵本は、レディバードブックスの中でも、特に英語を母国語としていない国々で人気があった。科学的によく考えられたカリキュラムをもとに、英語圏で最もよく使われるキーワードをくりかえし使用する12段階、36冊の絵本で構成され、日常生活で不自由することのない英語の読み書きができることを目的としていた。

キーワード英語教室日本の子ども英語市場を考慮したところ、レディバードブックスの全12段階ではハードルが高すぎるため、「キーワード子ども英語教室」では入門レベルの3段階とした。さらに、絵本を朗読する音響教材と日本語訳を添付する必要性を感じ、絵本+カセットテープ+解説書を1巻分とし、全12巻のセットとして発売することにした。

朗読には、上智大学外国語学部英語学科(現教授)のマイケル・ミルワード先生にお願いした。私の学生時代の友人であり、上智大学外国語学部英語学科の菅原勉教授に相談し、純粋なクイーンズ・イングリッシュを話すマイケル・ミルワード先生を紹介してもらった。

おかげで、このシリーズは大変評判になり何回か版を重ねてきた。しかし、カセットからCDの時代になったため、現在は特価品として提供している。詳しくは「いずみ書房のホームページ」をご覧ください。