前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。


(21) ひよこの リキン


イギリスに伝わる昔話で、ナンセンスな笑いに富んだ典型的な繰り返し話です。おとなからみると、同じことの繰り返しはくどいように感じられますが、子どもは飽きるどころか、繰り返しが重なるたびに話の内容をしっかりつかみます。次にどうなるのだろう、やはりそうだったという、予想と確信が子どもをひきつけるためです。



ひよこのリキン1
ひよこのリキンの頭にどんぐりが落ちてきて 「空が落ちてきた」 と錯覚することから端を発っし、ひよこから、めんどり、おんどり、めすがも、おすがも、がちょう、しちめんちょうに伝わって、最後にきつねの親子に食べられてしまうというこっけいなお話です。ちょっと考えてみれば、空が落ちてくるというようなおかしなことがあるはずがないのに、それを信じてしまう鳥たちの愚かさに、子どもは優越感を持つのでしょう。このお話が、イギリスの子どもたちに人気があるもうひとつの理由は、登場する鳥たちの名前のおもしろさです。



ひよこのリキン2
ひよこのりキン・・・チッキン・リッキン
めんどりのペニー・・・ヘニー・ペニー
おんどりのロッキー・・・コッキー・ロッキー
めすがものラッキー・・・ダッキー・ラッキー
おすがものレイキー・・・ドレイキー・レイキー
がちょうのルーシー・・・グーシー・ルーシー
しちめんちょうのラーキー・・・ターキー・ラーキー
きつねのロキシー・・・フォキシー・ロキシー
子どもがこのお話になれたら、それぞれの名前を英語よみにするのも、おもしろいでしょう。